平家山(熊本県八代市泉村) 1496.7m


 今年も恒例のGWミステリー酔い酔いツアーです。長崎隊から毎度大雑把なお誘いメールがあり、毎度の事ながら土地勘が働かない山域のためルートや1日の行動計画はお任せです。あえて注文したのは5月2日を休日にしたので、当初は5月3日〜の予定でしたが天気も見越して5月2日からツアー開始にして頂くようお願いした位です。

 集合場所は二本杉。でしたが、移動中山馬鹿さんより電話があり食料調達も兼ねて途中のパン屋さんで待っているとの連絡。ここで合流後、二本杉に移動しここに1台デポして、平家山登山口へ。ここで、そよかぜ姉さんが2日分の夜の食事を綺麗にパッキングした袋と2日分のアルコールを提供して頂きました。当然、担ぐのは山馬鹿さんと自分の二人です。まずは白ワインをペットボトルへ入れ替え、その後、焼酎を500mlのペットに入れると微妙に余るのを見たそよ風姉さんが「そのくらいで足るんかい?」と、鋭い突っ込みがあり、結局、5合すべてペットボトルに入れ替えました。

 一応、均等に分けてパッキングしましたが久々のテント泊仕様、ずっしり肩に食い込み、しかも平家山への急登。ヒーヒー言いながら登っていきます。そーいえば、今回の主な目的は「水場」の確認です。自分には疎いこの山域、水場の確保で縦走のバリエーションがかなり拡大するようです。以前、長崎隊は途中の水場が無かったことで、かなり悲惨な目に遭ったとのことですが、その後、水場の情報を仕入れたのでそれを確認するとのこと。その、水場もあっさり見つかりお陰で快適なベースキャンプ泊となりました。
 この山域は最近こそ地元の方々の活動で看板の設置など充実したようですが、それにしても基本マイナールートでアケボノツツジやカタクリなどに足が向くこの時期、正直、何もないこの周辺は人も少なく、その分、山は静かで自然も豊かな印象です。鹿の被害は見られますが・・・

 山馬鹿さんが仕入れた情報では谷を下っていくとヤマメがウヨウヨ居る!らしい、とのこと。うーん、にわかに信じがたいが山深い山域のこと、何があるか分からん、ということで釣り竿を持参し、水場となった谷をしばらく下りましたが(もっと下れば良い・・・と言われればそこまで)、釣り竿を出すような水量にはほど遠く、軟弱な自分はさっさと諦めそよかぜ姉さんが準備した自称干しヤマメ、またの名をウルメイワシを夜のおかずにしました。

 夕方まで少し時間があったので、周辺を散歩しているとなんとテント泊姿の方が歩いてきて、挨拶を交わすと同時に相手の方が「こんなところで人に会うとは思わなかった」(こちらも同感!)、そして、次に「水場はありますか?」と聞かれたので、先ほど見つけた水場を教えました。本日は二本杉から京丈山を経由して国見岳までの予定だったのが、途中道に迷い時間をロスしたので、自分たちがテントを張った近くで宿を取るとのこと。全体の計画を山馬鹿さんと話していましたが、なかなかの健脚のようでした。

 第一夜は、最近恒例のすき焼きです。仕込み&指示はそよかぜ姉さん、味付け&お湯係りは自分、飯炊きは山馬鹿さん、と毎度絶妙な役割分担で、つまみをあてにワインと焼酎を呑みながら準備が進みます。山上で頂く野菜は本当に贅沢品で、肉も美味しいのですがそれと同じくらい野菜が美味しくて、最後は炊きたてのご飯にすき焼きの具と汁を掛けて猫まんまで食べると、これがまた絶妙、酒飲み後のお茶漬けのようでなんとも至福の瞬間です。

 こうやって、夜も更け寝袋に潜り込みました。夜中に目が覚めると細い月と満点の星をブナの枝の合間から見上げることが出来ました。そんな、のんびりした心持ちの自分とは裏腹に、山馬鹿さんは子ども二人の話し声を聞き、足を引っ張られたというミステリー体験をしたそうで、平家の落人伝説がある地域だけに、ひょっとして遊びに来た? 霊感らしきものを持ち合わせない自分ですが、怖いというより、そんな人たちがまだ住んでいる場所のようにも感じたところです。 (2014.5.2)










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 地図「駐車スペース」
 路肩で準備する面々。ここでアルコール類もペットに入れ替えました。

 
 

 (2)
 地図「1.登山口看板」
 今回はこの看板にお世話になりました。




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 地図「2.登山口看板」
 ここで衣類調節、まずは谷を渉ります。
  
 


 (4)
 随所にレスキューポイントが設置されていました。概ね、空が開けている場所が多かった印象です。




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 まずは谷に沿って歩きますが、時折難所が・・・

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 地図「3.谷徒渉」
 左の写真の堰堤の上にあたります。




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 地図の3〜4にかけて杉林の中の急登。重い荷物を背負って黙々と登ります。
 




 (8)
 ようやく話の種が・・・。

 




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 地図「5.平家山」
 ここで休憩。昼間からワインを飲みました。


 


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 激登を物語るそよかぜ姉さんの靴底。これでネパールを歩くとは・・・よくぞ滑らずに無事帰還しました。





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 間もなく本日のお宿の場所へ。

 


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 地図「水場」
 水を汲むには十分な水量でした。縦走路から5分位の場所。
 ※常時水を確保出来るかは保証出来かねます。






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 後平家方面に散歩に行くと景色の良い場所がありました。どれがどの山かよく解らん・・・





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 2泊したテン場。快適な場所でした。夜はどなたか遊びに来たそうですが・・・

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 完食したすき焼きの跡。ご馳走様でした。右のペットは焼酎(^^)







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2日目に続く