再び峰入りを兼ねた開花調査でした

 姪と6月10日の週はミヤマキリシマの見頃なので1日休みを取って、くじゅう山系のゴールデンコースを闊歩する予定でしたが、台風3号の影響などにより日曜日は全く予想外の雨、天気予報もさっぱり当たらないし、とりあえず計画は次の週末に延期することにしていました。ところが、ご存じのとおり12日の朝は台風一過のようなPM2.5がこれっぽっちも感じられない澄み渡る青い空ではありませんか。だれがこんな青い空を予報した!?と、嬉しいような、腹立たしいような感情が交差するなか、よっしゃ、明日位までは同じ天気は続くよな〜、と甘い考えのもと姪に連絡すると二の返事で「登る」との回答だったので、ちょうど仕事の切れ目(勝手にそうした・・・)でもあり、年休消化に努めるべく「明日は休みまーす」というと、隣の係長が「山?」、自分「山しかないやろ〜」的な会話をし、すたこらと職場を後にしました。

 朝4時出発が最近の定刻になり、5分前には姪が荷物を車に乗せ出発です。出かける直前の夜空にはぱらぱらと星が見えるくらいでしたが、くじゅうに近づくに連れ、なんだか雲行きが怪しくなりつつあります。それでも長者原に着いた頃には三俣山、星生山の山頂が見えていたのでまずまずの天気かな〜、と思っているとガスが一気に山頂を覆ってしまいました。まぁ、よくあるパターンでそのうち晴れるやろ〜、なんてのは甘い考えで、結局、部分的ではありますが本日も合羽にお世話になる羽目となりました。
 せっかく日曜日に洗ったばかりなのに・・・

 大曲の駐車場で周囲の草木を見るとしっかり露を蓄えているのでまずは合羽を装着、上の道路にでるまでお世話になりました。すがもり越えに着くと少しは風があるか〜?と思いましたが、ほぼ無風状態でなんだか怪しい雲行きです。それでも、そのうち晴れることを信じながら黙々と登っていきます。久住別れで偶然知り合いに出会い、中岳のミヤマキリシマの情報を聞くに、かなり虫に食害されているとのこと。でも、少しは咲いている箇所もあるのでは、と・・・今回はこうした希望的観測全て裏切られる結果となりました。

 まず、空池の内側がほとんど全滅状態、中岳に向かう途中も食害されていない株を見つけるのが困難なくらい茶色に変色しています。中岳に近づくとケルンにも虫が這い上がり、さすがの姪も「うわお〜」とか「ぎゃ〜」とか言いながら眺めておりました。
 中岳に着くと虫だらけでミヤマキリシマなどほとんど見当たらず、ガスが少し晴れた時に振り返って見るとあばたのようになっているところがミヤマキリシマでなんとも言いようのない光景でした。

 ガスの晴れない中岳を後にして、久住別れで休憩して歩き始めると結構な雨が・・・本日も想定外の雨となりました。小雨に濡れて歩くべきか、合羽を着て汗で濡れて歩くべきか・・・この時期になると悩ましい選択を迫られます。とりあえず、扇が鼻に期待をかけガスの中を歩き始めると、道すがらのミヤマキリシマはまずまず綺麗で、扇が鼻周辺も十分期待できると思うと・・・ハズレです。虫害は目立ちませんが開花が遅いのと花芽が少ないのと両方のようです。とりあえず山頂を踏みガスが晴れるのを待ちましたがこれも駄目。ただ、下山途中にちょいと脇見をするとヨウラクツツジが咲いていました。これまでもどこそこに咲いている、と言う情報を拝見するも、実際に見たのは本日が初めてでした。

 最後に星生山の山頂を踏み、本日の山を終了しました。星生山のミヤマキリシマも扇が鼻と似通った感じですが、少し、虫害も認められ本日歩いた山周辺のミヤマキリシマは残念な状況でした。下山後、先日利用した温泉で汗だか雨だか解らない濡れた体を洗い流し帰路につくと、なんだか我が家の方はまずまずの天気、嫁さんによれば洗濯物は十分乾くくらいだったとのこと。
 帰宅後は姪と二人で泥だらけになった靴と合羽を洗いながらリベンジを誓った?ところです。 (2013.6.13)
 






(1)ほろ苦いくじゅうデビューとなってしまいました。すがもり越にて。





(2)久住別れ。




(3)中岳へ





(4)空池の内側もほとんど全滅状態。





(5)それでも御池に感動。感動のポーズ かな〜





(6)水位はかなり低いように感じました。





(7)やっと咲いていたミヤマキリシマ。





(8)でも足下のケルンを見ると思わず「お〜」と声が出ます。





(9)マイヅルソウは元気です。





(10)姪も元気・・・(^^;)





(10)山頂は凄い虫が乱舞していたので少し下った場所で休憩中。





(11)天狗方面を振り返るとミヤマキリシマ(茶色の場所)はご覧の通りです。





(12)扇が鼻にて。全体の印象をまとめるとこんな感じ・・・
実際はもう少し咲いていますが。





(13)ヨウラクツツジ





(14)星生山へ





(15)山頂周辺の登山道に咲き誇っているマイヅルソウ。





(16)下山後、とりあえず温泉へ〜準備中の姪。
くじゅうデビューが雨とは、おじさまのせいかもよ〜