再び峰入りを兼ねた開花調査でした

 お家の事情で少々忙しくもありますが、自分は山に行かなくても良いと思っているのですが(本当かい?)、嫁さんが「山に行ってこい」というので午前中限定で、例の如く朝駆けで三俣山周辺を歩くことにしました。
 結果的にラッキーなご来光見物となったわけですが、本来は雨が池のミヤマラッキョが見頃のはず、となれば三俣山でご来光を眺め、それから雨が池に下り坊がつるを散策して大曲に戻るルートを設定したことによります。
 ちなみに昨年9月26日の状況です(昨年より開花が早い印象です)。

 大曲を4時前に出発し三俣南峰に5時20分頃到着。前回は真夏のオリオンを眺めた時に比べ、間違いなく日付が進みオリオンも以前より高い場所に見えるようになり、さらにおおいぬ座のシリウスも明るく輝いています。

 さて、南峰で夜明けを待ち始め次第に東の空が明るくなり始めると同時に、ガスが一斉にくじゅう連山の山頂を覆い始め、特に中岳方面は時折ガスが切れるものの、ほぼ撃沈状態と拝見しました。
 三俣を登りながら、中岳や久住分かれ付近にヘッドランプがチラチラと見えていたので、お気持ちを察する次第です、なーんて表向きで、内心「やっちまったな〜、今日の感動的な日の出を目にしたのは自分だけ・・・」と、不謹慎な気持ちを脇に置きながら目くるめく大船山からの日の出を堪能していました。後半はガスが濃くなりましたが、久々にガスとのコラボで満足の日の出でした。

 雨が池では、本日一番の目的、ミヤマラッキョが見頃で咲き具合からすると今週いっぱいが見頃のように拝見しましたが、早いに越したことは無さそうです。また、マツムシソウはほとんど坊主ばかりになりつつあります。坊がつるではオオトモエソウが数輪姿を見せてくれ、アケボノソウはほぼ終盤、その花の上では密腺を求めて蟻が働き、坊がつるを埋め尽くすススキも満開です。

 さて、今日は3連休の中日、雑誌から出てきたような山ガール&ボーイが一段と多かったな〜、と思いながら法華院温泉で一休みしている時のことです。
 どちらかというと普通の山姿の女性がひとりで休憩していたので、グループ登山かな〜、と思いながら隣のベンチに座ってパンを食べてると、別の方が「今日の中岳はダメだった〜」、するとその女性が「三俣山からガスが流れ込んできてせっかくの夜明けが・・・朝はあんなに晴れていたのに」 

 そーなんです。彼女は一人で朝駆けして中岳で見事撃沈、しかも3回チャレンジして3回とも。「1/2は撃沈しますよ。」と、良くあることとは言え3回続くとちょっとテンションは下がるよな〜と思いながらしばらく話を。
 自分「いや〜、三俣は良かったっすよ」と、そんな会話が続いた後、ザックも日に焼け、テント用のポールが見えたので聞くと、今晩は坊がつるテント泊とのこと。「今日は、午後からくもり所により雨の予報です」と伝えると、「朝駆けはガス、坊がつる泊の時は雨で、「ガス女、雨女」です。」

 思わず、雨の確率が高い自分とhirokoさんの組合せみたいだ〜、と思いながら色々話をしていると、山を始めて2年目でくじゅうを中心に歩かれているようでした。とはいえすでにテントを担いで登るなんて逞しいな〜、と思いながら、普段はほとんど自分のHPを紹介しないのですが、今回は彼女の山への傾倒ぶりについ口を滑らしてしまいました。機会があれば、いずれ企画物に招待したい、と感じた次第です。     (2010.9.19)
【本日の食糧事情】
  @移動中:菓子パン、サンドイッチ、缶コーヒー
  A行動中:三俣山=コーヒー、菓子パン  法華院温泉=菓子パン
  B帰宅途中:コーラ
 






(1)オリオン座、おおいぬ座。
すがもり越にて





(2)夜明け前。





(3)撃沈の不吉な予感






(4)しかし、なかなかの夜明け





(5)





(6)中岳方面は厳しかった・・・





(7)リンドウ。





(8)テント村出現






(9)天の池






(10)ミカエリソウ





(11)マツムシソウは坊主が多くなりました。
雨が池にて






(12)本日のメインディッシュ、ミヤマラッキョ。
雨が池にて



8月29日の様子。





(13)ススキが満開





(14)オオトモエソウ
(別名 コウライトモエソウ)
ほんの数輪のみでした





(15)密に集まる蟻さん






(16)坊がつる





(17)感動の夜明け