再び峰入りを兼ねた開花調査でした

 前回、ガスに巻かれた一日のリベンジを果たすべく、今回はさらに欲ばりな計画ということで、まずは中岳で朝焼けを見ながらビールで乾杯(ここは変わらず・・・)、その後あちこちくじゅうをプラプラした後、大船山が夕日で焼けるところを堪能するという、「壮大」な計画です。結果からいうと2:30〜19:30、17時間山の中にいたことになりました。

 性懲りもなく早朝というより真夜中に我が家を出発し大曲に着いたのが午前2時半前。朝露が降りていないことを確認して出発です。ただ、空を見上げる明るい星以外が見えないことからどうもガスっぽい感じです。ただ、前回のようにそんなにガスが濃いわけでもなく、すがもり越〜北千里浜〜くじゅう分れを順調に進み中岳山頂に4:20頃到着しました。くじゅう分れを目指して歩いていると、牧の戸方面からの朝駆け組が数名のヘッドランプが中岳方面に向かっているのが見えました。5〜6名は写真グループのようで天狗が城で撮影、その後中岳に移動してきました。

 中岳山頂に着くとちょうど水平線と雲の切れ目から黎明が漏れていて、良く見ると雲もさほど濃くないため三日月もぼんやりとその形が解る程度に見えています。言い訳ですが、風が強かったこともあり暗い時間帯の撮影の多くはぶれた物が多く、まだまだ、修行が足りません。
 それでも、明るくなるに連れ空は真っ赤になり、時折流れるガスは良い感じでアクセントを付けてくれて満足の夜明けでした。それにしても、風は強く気温は低いのでタオルをマフラー替わりに首に巻き、レインウェアを含め3枚着ても寒く感じ、正直、こりゃビールなんか飲んでる場合かい、と思い次第にガスに巻かれつつある中岳山頂に9時過ぎまで約5時間滞在しておりました。

 くじゅう連山全体がガスに包まれ始めたので、どうしようと思いながら御池を経由して久住分れを過ぎたあたりから時折ガスが切れ始めました。最近の風向きのせいだと思いますが、牧の戸方面ほどガスが切れるようです。ならば、と思いまずは人が殆ど来ない肥前ヶ城でビールで乾杯&食事と決め込み、例の如く裸足になり、今回はマット持参だったので青い空を見上げながらしばし昼寝タイムです。久住山方面から牧ノ戸方面に青い空を背景に白いガスが流れるのぼーっと見ながら、ラジヲで高校野球の熱戦を聞いておりました。

 休憩後池塘に移動し、植物の状況を確認、ギボウシ、ワレモコウ、ママコナ、特に見頃だったのはモウセンゴケが開花期だったようで、あちこちに白い花が咲き改めて、モウセンゴケの多さに気が付きました。その後、一時、小雨が降ったりしましたが星生山に着く頃にはすぐに晴れ、三俣山方面も綺麗に見えます。くじゅう分れから北千里に向かい、すがもり越でガスの状況を見ながら三俣山から大船山が焼ける状況をと思いましたが、ちと疲れ気味でもあったので、ここは軟弱に法華院温泉方面で大船山が良く見える場所で再びマットを敷き、コーヒーを飲み、ここでも高校野球の第3試合を拝聴しておりました。

 それにてもガスが晴れそうで晴れず、三俣山南峰には常にガスが吹上げ鉾立峠方面から坊がつるにもガスが流れ込みます。時折、急速にガスが晴れたりするのですが、結局、すっきり晴れたときは日は陰っていて大船山が赤く燃えることはありませんでしたが、翳り行く坊がつるを眺めておりました。
 ほぼ一日、くじゅうで遊び前回のリベンジを果たすことが出来、我が家に帰り着いたのは21時過ぎでした。
                                           (2010.8.7)
【本日の食糧事情】
  @移動中:菓子パン、缶コーヒー
  A行動中:鉾立峠=ビール、稲荷寿司、菓子パン1、栄養補給食品1、あられ2/3袋
  B帰宅途中:なし
 






(1)水平線の切れ間から朝日が漏れていました。
右上の白い点は月です。





(2)大船山と朝焼け





(3)由布岳





(4)大船山が燃えてま〜す。





(5)天狗が城では5〜6名ほど撮影隊が・・・





(6)久住山





(7)大船山にかかる一筋の雲。





(8)中岳のノリウツギ。






(9)ガスかかる御池




(10)同じく久住分れ





(11)星生崎より西側には青空が広がっていました。





(12)肥前ヶ城にて。





(13)寝転がって眺めた空。





(14)池塘のギボウシ。



モウセンゴケの花




(15)星生山より。





(16)北千里。





(17)坊がつるに流れ込むガス。





(18)翳り行く大船山頂。