低山ながら気持ちよい縦走を楽しめました

 竹田市出身の同僚が小学校の時に遠足で登っていたとの話、祖母山に登るたびに上から見下ろしながら、あそこから祖母山まで縦走できるのかぁ〜と以前から気になっていた山で先送りになっていましたが、ようやく歩く気になりました。3連休、天気に恵まれるのは初日だけとの予報、せっかくの好天なのでくじゅう方面を考えましたが、くじゅうはもう少し寒くなってからでも、と考え越敷岳〜緩木山を縦走することにしました。縦走と言ってもゆっくり歩いても5時間程度です。特に、今回は天気も良好、景色もばっちり、被写体も多く、ついついのんびり出来る場所が多く結局5時間半も掛かってしまいました(のんびりし過ぎ〜)。

 大規模林道から100m程入ると両山の共通の登山口となる分岐があり(ここに数台の駐車スペース有り)、ここに車を停めて越敷岳から登ることにしました。しばらくは砂防ダムを建設するためと思われるコンクリート舗装された作業道を歩きます。途中、分岐がありますが看板があるので大丈夫です。25分ほど舗装道路を歩くと登山口となり左に砂防ダムを見ながら登り始め一旦コンクリ舗装道路に出ます。舗装道路は砂防ダムの前で終了しており、登山道の入口には看板が立っています。

 落ち葉のせいかやや踏み跡の弱さを感じながらも、良く見ると少古くなったテープがあり両方を見ながら登っていきます。20分ほど登ると展望台があり山側には明神滝が、反対側にはくじゅう連山がよく見えます。また、この辺りには「はさみ岩」がありザックを背負っての通過は多分無理です。自分は頭にザックを載せて通過しました。どなたかのHPで別名「メタボ岩」と評していましたが言い得て妙、少し太めの方はマジで笑えない状態になると思います。見てみたい、メタボな腹がつかえているところ・・・
 こんな、感じで遊びながら登るもんでついつい時間がかかってしまいます。

 縦走路に着きまずは右折し越敷岳に向かいます。山頂正面に突き当たると右回り、左回りで見所がありますが、ぐるっと1周する訳ではないので注意してください。山頂は岩の上でほぼ360℃見晴らし良好、風は冷たいのですが、ついつい長居してしまいます。
 ちなみに、山頂手前に高森方面に降りる登山道があったので、熊本県側を覗き込んでみると縦走路のすぐ下まで道が来ています。また、古い地図では三角点がある山に越敷岳の表示がありますが、ここは「群山」とのことです(最新の地図では修正されています)。

 いよいよ緩木山へ向かう縦走路です。真正面には祖母山が見え、この縦走路が祖母山まで通じていると考えながら歩くと、一際感無量でした。今回、歩いて感じたのは、この縦走路を歩くか、歩かないかで越敷岳、緩木山の印象が全く違うのではないかと思うほど、気持ち良く歩きやすい縦走路でした。
 ちょうど、紅葉が散ってしまった後で縦走路は枯葉の絨毯で、アップダウンを繰り返しながら祖母山方面に向かいながら、全体には林の下の縦走路ですが、時折展望の良い場所もありアクセントをつけてくれます。次第に標高が高くなり明らかに越敷岳より高い地図では「1136」と示されたピークに着くと熊本県側の景色が良く、ここでもついついのんびり・・・

 ここを出るとすぐに松が数本あるピークに着き少し下ると緩木山への看板があり、ここを左折します。今回、なぜかここでしばらくGPSのスイッチがOFFになったため途中のルートは「手書き」となってしまいました。
 緩木山までの縦走路も杉や檜が混じるものの、同じく気持ちよい縦走路でブナの木もあったりして、祖母山中を歩いているような気になります。また、東側を見ると先日歩いた大障子岩が見えたりと景色に飽きの来ない縦走路です。

 越敷岳を出発して2時間15分、ようやく緩木山に着きました。メモを分析すると途中で30分ほど、休憩、取材で停止していたので、正味1時間45分程度です。
 緩木山山頂は縦走路から脇にそれて山頂に登るイメージです。山頂は広く20名程度はゆっくり座れる程度の広さがあります。ブナの木などに囲まれていますがすでに落葉して明るく、枯葉の絨毯で覆われ枯葉の上でごろごろして、バナナにみかん、うーん猿系の餌?を食しながら、ここでもついついのんびり・・・
 また、山頂の奥に三角点がありその向こうに行けそうな感じがしますが地図で見ると全然違う方向になるのでもと来た道を引き返すことになります。

下り始めるとほとんど檜の植林の中を下ります。逆に考えると、緩木山山頂付近までほとんど植林の中の登りでやはり、緩木山だけでは消化不良になりそうです。40分ほどで砂防ダムを左に見ながらコンクリ舗装に飛び出します。あとは、ここから15分ほどで朝駐車した場所に戻ります。予想外に綺麗な縦走路、再び季節を変えて歩きたいルートで、次回は時計回りで歩いてみたいと思います。

 ※2010.5.3に時計回りで歩きましたが、ルートなどに大きな変更はありませんでした。
  なお、この時期はちょうどシャクナゲが見頃でした。
 


  

【本日のコースタイム
区間 所用時間
(分)
 コメント
1〜2.越敷岳登山口   15 2までコンクリ舗装 
2〜4.展望台    25 はさみ岩は近くです
5.はさみ岩〜7.越敷岳    30 6.縦走路まで10分ちょい   
7.越敷岳〜11.緩木山へ 60 自然林と展望の良い縦走路
11〜13.緩木山頂 45     〃
13〜15.緩木山登山口 35 主に杉林。登山口には砂防ダム。
15〜1.登山口 15 コンクリ舗装
  合計 225   休憩時間除く
  休憩含む 330


(1)
 大規模林道の入口。


 (2)
 地図「1.登山口」
 (1)の入口から100m程の場所を今回のスタート地点にしました。実線方向が越敷岳、点線が緩木山に向かいます。


 (3)
 (2)の写真の看板のUPです
 

 
  (4)
 地図「2.越敷岳登山口」
 ○の中に看板が有り、ここまで林道を歩いてきます。
 越敷岳のみ登るのであれば、もう少し上まで車で行くことができます。

 (5)
 杉林の中を登っていきます。
 


 (6)
 地図「3.仙人枕」
 と呼ばれる岩の側を通過します。
 

 (7)
 地図「4.展望台」
 真正面に見える滝、反対側にはくじゅう連山が見えます。
 

 (8)
 地図「5.はさみ岩」
 展望台から縦走路に戻る途中にあります。
 人一人やっと横ばいで通過できる程度です。メタボな方は是非!!

 

 (9)
 地図「6.縦走路」
 まずは越敷岳方面へ。ここから山頂まで約20分。



 

 (10)
 山頂直前。目の前に岩が見え、どこから登る?

 (11)
 岩の真下に立てられています。

 (12)
 地図「7.越敷岳」
 景色の良い山頂です。足元だけには注意です。


 

 (13)
 阿蘇山。

 (14)
 緩木山とその奥には大障子岩も見えます。




 (15)
 御神水のわき出る岩場。
 

 

 (16)
 緩木山に向けていざ縦走路へ。
 
 


 (17)
 縦走路を振り返ると越敷岳、阿蘇山が見えました。
 途中、昔の三角点「地図、8」、新しい三角点「地図、9」を通過します。




 (18)
 地図「10.縦走路最高点手前」
 景色も良く一息入れるにはちょうど良い場所です。
 最高点はたぶん祖母山寄りに松の木が群生している場所です。
 また、緩木山の分岐まですぐなのでここで休憩が良いと思います。

 (19)
 地図「11.緩木山へ」
 真っ直ぐ行くと祖母山、ここは左に曲がります。



 (20)
 縦走路。景色の良い場所もあります。

 (21)
 地図「12.岩場有」
 下って振り返って撮したところですが、下る場合は注意した方が良いなぁ、と感じました。緩木山からだとここを登ります。


 (22)
 緩木山に近くなると檜林になります。

 (23)
 地図「13.緩木山」
 すっかり落葉しちょうど良い日だまりになっており、枯葉の蒲団の上でついついごろごろしてしまいました。



 (24)
 下山開始すると間もなくして杉林の中の下りになります。
 
 ※ここから先の写真の矢印は下山方向です。

 (25)
 地図「14.元宮分岐」
 登る方向から撮しています。ということで右側から下ってきました。




 (26)
 途中、こんなバリケードもあり緩木山に登る時に間違わないようにしていました。

 (27)
 砂防ダムの脇に飛び出します。
 振り返って撮したところです。奥が緩木山方面です。


 (28)
 作業道を下っていると砂防ダムが左に見えます。
 同じく、奥が緩木山方面。

緩木山頂の枯葉の蒲団