夜中に目が覚めると、かなり強烈な雨が降っています。昨日のうっすらと見えた夕焼けはずいぶん昔の事のように感じました。皆さんに配布した当初の計画は4時30分起床、6時出発としたところですが、いきなりの雨と昨夜の飲み過ぎの両方が祟り頭が重いし、全く体に活力が涌きません。 この雨の中どうしよう・・・・どうしよう・・・登るべきか登らざるべきか・・・登らないとなると何をしよう・・・ここは山の中、何もないし・・・などと考えてもぐるぐる回って判断がつかないまま、しばしぼーっとしていました。やはり昨日の芋焼酎が美味しすぎたかなぁ・・・ 山馬鹿さんの山の先輩、仙人さんから「さっさと登っちゃったら〜」、とhirokoさんの「鳴子山は初めてなので楽しみ〜」の声に背を押され、当初の計画を少々ショートカットし、鳴子山を目指すことにしました。改めてこのルートを歩いて感じるのは飯田側から登るのとはずいぶん様子が異なり、野性味が味わえることです。 正直言って、今回ばあやんさんの初参加もあり体力的なことが少し気になったのですが、途中から全く心配無用でした。年齢は伏せますが、果たして自分がその年で同じように歩けるか、と自問自答するとかなり厳しい。一方で、後方から「副隊長の体調が良くない(ただの2日酔い)のでペースダウンしてくださーい」 ありゃ!? でも、一汗かいたせいか次第に回復したようです。 鳴子山には最初直登する予定でしたが、標識に従って歩いていくと結局、本来の登山道に戻ってしまいました。登山道脇のイワカガミは満開といったところで、目的のミヤマキリシマは虫害の軽いところはまずまず咲いていましたが、鳴子山周辺は正直なところ全滅状態です。時折の休憩中にささやかな抵抗ですが虫を痛めつけておきました。 峠から鳴子山へ行く間のミヤマキリシマは×ですが、ベニドウダン等はなかなか良いかんじで咲いています。 鳴子山といえばミヤマキリシマよりオオヤマレンゲです。登山道添いの木にもしっかり蕾が着いていて1cm位の大きさです。開花の見頃は2週間後くらいかなぁ、またその頃に訪れてみたいと感じたところです。 鳴子山山頂では、当然の事ながら自分達だけで、足元にはミヤマキリシマの他に、マイヅルソウ、コケモモなどが咲いています。ここで立ったまま行動食を食し、直登コースを下ることにしました。かなり濡れ濡れ状態となりましたが思ったより順調に元気に下山しました。 下山後は久住高原荘で温泉に入り、昼食を済ませ、もう少し時間があるので、飯田高原から少し脇にそれた所にある喫茶店で全員ケーキセットを食べながら2時間、昨晩の宴会の延長みたいな雰囲気でしばし盛り上がりを見せたのでした。こうやって、騒いでいる自分達は全然違和感が無いのですが、端から見るとどういう集団? に見えたかもしれません。 どうやら2時間程喫茶店で盛り上がってしまいましたが、いよいよここでそれぞれの方向に帰宅の途に着くこととなりました。本当に名残惜しく感じた瞬間で、こんな気持ちは久しぶりでした。長いようで短い2日間でしたが、密度の濃い2日間で、またどこかの山で皆さんと「繋がり&お花&お酒を楽しもう会(飲み過ぎには注意しましょう)」でお会いできれば、と感じたところです。 なお、本レポの作成に当たっては管理人が写真を撮っていなかったため、参加者の皆さんに画像を提供して頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。 |
(1) 当日の宿となった建物。軒の下でバーベキューで大宴会・・・ |
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(2) くじゅうの中では比較的急登の登山道。 大きい石が多いので小柄なこねぎさんは大変そうでした。 |
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(3) 崩壊状態の場所には階段が設置されています。 |
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(4) 雨の中で立ったままで行動食。合羽の下はかなり濡れています。 |
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(5) 同じ道を引き返すか、山頂の先へ下るか副隊長と相談中です。 |
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(6) 部分的にはミヤマキリシマが咲いていますが、 ほとんどの株は食害を受けています。 |
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(7) 隊長に遅れずにあるかれた「ばあやんさん」 恐れ入りました。 |
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(8) なおかつ、元気にはしゃいでいて、お見それしました。 |
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(9) 概ね、下山終了です。 恐らく、皆さん汗とも雨ともわからない状態だったのでは・・・ |
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(10) 鳴子山山頂のマイヅルソウ。 山頂はこの他に、コケモモもかなりの群落です。 無事、楽しい2日間が終わりました。 |
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