由布岳・塚原大崩ルート(2007.4.8)

 当ホームページをご愛顧して頂いている方から由布岳の塚原ルートを歩いていたら、大崩方面にも道がある、との情報を頂き踏査することとしました。実は一度チャレンジしかけましたが、一番の核心部にさしかかったあたりからガスが発生し全く視界が無くなったので、当日はここで中断しました。というのもどの程度大崩に接近しているのか、が確認できず万が一大崩方面に落ちたら洒落にならんこと、レポート用の写真がとれないこともあり諦めました。

 再チャレンジというとで塚原大崩ルート(仮称)を歩いてみました。この季節の塚原ルートは初めてで、タイミンガサの新芽があちこちというか一面に出て、既にヤブレガサのように開きかけているものもあります。相変わらずのテープ頼りの直登的なコースを登っていき、しばらくするとジグザグになりますが場所によってはコースが変わっています。とにかく、迷ったらテープを探しましょう。
 そのうち、分岐を表示したの看板のある場所に到着します。谷に沿って真っ直ぐがこれまでの塚原ルートで、これまで無かったはずのテープが右側の尾根(大崩)方面に付けられています。
 全体を歩いてわかるのですが、どうやら旧道の一部が崩壊した部分に新しい道を切り開き旧道につないだようです。従って、旧道に着くまではしっかりテープを頼りに登っていくことになります。天気がよければテープから離れない程度に歩きやすい場所を選べばよいと思います。
 次第に、大崩方面に近づきいきなり大崩全体が見える場所に飛び出します。ただし、危険防止のため針金が張られています。この場所は良く見ると、比較的フラットでしかも石垣があります。歩き始めるとなんと一片が5、6m、深さ1.5mほどのコンクリート製の建造物があります。 何じゃこりゃ?
 @大崩崩壊防止用の作業場、A同じく工事関係の貯水槽、B軍事用(戦前の高射砲か何か・・)? などと色々と想像を巡らせましたがあくまでも想像の範囲です。

 このコンクリート製の枠が壊れた場所を通過していくとどうやら旧道のようです。旧道の状態から以前はかなり使用されていたようで、登山道がしっかりついています。ただししばらく使われていなかったこともあり、灌木に覆われていたようで、ここを切り開いていました。
 登山道は次第に、大崩に近づきます。危ない場所(大崩に踏み出しそうな場所)には針金が張られています。最後の方は旧道の踏み後を頼りに進んだため、お鉢まわりの「立ち入り禁止」付近に出てしまいましたが、本当は塚原ルートに戻るようです。
 いずれにしても大崩のそばを歩くコースなので、ガスの日は歩かない方が良いでしょう。
 当日は、この後西峰〜マタエ〜東峰〜岩場〜塚原ルートを下りました。本日は登り始めた時間が7時過ぎだったので山頂ではまずまず賑わっており、人見知りする自分としてはのんびりする気もせず東峰は通過しました。塚原ルートは本来人が少ないこともあり、鹿がのんびりと新芽を食しておりました。普通はすぐに逃げるのですが、今日の鹿とはしばらくお見合いをして、写真に収めさせて頂きました。
 本日はお鉢まわりとも相まって、久々に由布岳を堪能した気分でした。その後、由布岳山麓のサクラソウを観察、蕾が出ていました。


地図から「塚原ルート」にジャンプできます



 (1)舗装道路から見える大崩



 (2)タイミンガサ。ちょうど良い感じでそれぞれのステージが並んでいます。



 (3)登山道。このコースとしては比較的明瞭なところ。



(4)同じく登山道です。



 (5)こんな看板もあったりして、以前は良く使用されていた痕跡かと・・・



 (6)さすがに北側斜面、雪が少し残っていました。


          
                 (7)分岐看板(H18.8.26)
       ここから旧道方向にも新たにテープが巻かれています。
       この看板からすぐ右折ではなく、少し先から次第に右に登っていくイメージで
       テープが巻かれています。



(8)新しく道が付けられた部分。
こまめにテープが巻かれています。



(9)地図カメラマーク地点。
杭と鉄条網が張られ、すぐ下は崩壊しています。
この後ろは比較的広い場所となっています。



(10)(9)のすぐそばにこんなコンクリート製の建造物があります。
とにかく、何の目的で造られたのか???



(11)しばらくは大崩沿いを歩きました



(12)途中で大崩を覗き込んだところ



(13)西峰山頂。このあとマタエ、東峰を通過・・・




鹿。距離は約30m程度。さすがに動くと逃げていきました。



由布岳山麓サクラソウ。ピンク色になった蕾もちらほら