親父in親父岳

 10月7〜9日に祖母傾を縦走した時、初めて歩いたコースだったので、妙にこのルートをもう一度歩きたくなりました。せっかくなので、前回とは逆コースで上畑から前障子まで3時間の直登コースを喘いでみることにしました。その先、大障子を経由して宮原から尾平に降りて、バスに乗って上畑まで帰る計画です。本日は荷物は普通の重さです。
 健男神社前の駐車場に6時過ぎに到着。すでに2台の車が止まっていて、縦走組がどうやら夜明け前に出発したようです。6時25分、ほぼ夜明けと同時に出発し、杉林の中の急登を喘ぎながら登り、歩き始めて30分ほどでやや展望が開けた場所に出ます。ここからは自然林の中をひたすら前障子を目指して登ります。途中の沢は最近、雨が降っていないせいで、ほとんど流れが無くなっていていました。

 途中、重そうなザックを担ぎ縦走する方を数名抜きましたが、前回の自分達を見ているようでした。最初の展望が開けた露岩には8時過ぎに到着。ここには測量用のポールと国土地理院の三角点が設置されています。ここで少し休憩。前障子には9時過ぎに到着。やはりここからの景色は良いです。そうそう、今回のもう二つの狙いは、近づいてくる祖母山を楽しみたいということと紅葉です。
 祖母傾山系の楽しみ方なのかもしれませんが、傾山も九折小屋から登ると近づいてくる山塊の存在感はたまりません。一方、紅葉はどこもそうですが雨が降っていないせいか枯葉がかなり目立ち、全体の水みずしさに欠けるような感じです。

 次第に近づいてくる祖母山と振り返りながら、遠ざかる前障子を眺めながら先へと進みます。場所によっては紅葉や黄葉がきれいでついつい足が止まってしまいます。八丁越で良く見ると「宮原まで3時間」の表示があり、頭の中で計算するとバスの時間までぎりぎりかぁ、と思いながらちと足を速めました。結局、宮原の分岐点まで1時間30分ほどで到着。縦走中でも2時間程度で良いのでは・・・と感じました。
 途中、鹿ノ瀬を通過。今回は一人だったのでロープは出しませんでしたが、慎重に越したことはありません。静かに渡りました。前回は気がつきませんでしたが、池の原展望所で休憩しながら地図を見ると三角点があるので、そのあたりを覗いてみると三角点がありました。
 大障子岩から宮原までは概ね自然林の豊かな道で改めて歩いてみて、一番ゆったりした気持ちで歩けた場所で紅葉もまずまずと、自分的には好みの登山道でありました。宮原では4名の縦走グループのおじさんたち(自分もそうだけど・・・)が休憩中で自分もここで、おにぎりタイムをとり尾平へと下りました。
 
 思い出すのは2004年8月に初めて祖母山に登った時、暑さにもめげ、宮原から尾平に下る時は膝が痛くて、テーピングして何度も休みながら2時間かけて、ようやく下山した事を今でも鮮明に思い出します。あの時は祖母傾山系はとても遠い存在に感じました。
 尾平から宮原はメジャールートということ、連休初日ということもあり登ってこられる方と30名位はすれ違いました。恐らくこの日の九合目小屋は満員だったに違いありません。なんてことを色々考えながら下っていると3時前に尾平に到着しました。噂に聞いていた駐車場の奥に休憩所を兼ねたトイレができていました。

 さて、バスの時間まで2時間以上あります。尾平から上畑まで約8kmでほとんど下りだけなので2時間はかからないと判断し歩くことにしました。とはいえ、やはり荷物をかるっていることもあり結局、途中の休憩を含めて1時間50分ほどかかりました。

【記録】
 上畑発(6:25)−最初のピーク(8:15)−前障子岩(9:08)−大障子岩(10:35、30分休憩)−八丁越(11:35)−鹿ノ瀬(12:05)−池の原(12:30、15分休憩)−宮原分岐(13:07、13:20出発)−尾平着(14:50)
 
 累積標高差 2,100m(GPS)で実際は1,800m位、かな   歩いた距離 15.0km(上畑〜尾平)


  


 (1)
 健男神社前の駐車スペース。
 ここから、手前に歩いて登山口となります。




 (2)
 鋭角に曲がりコンクリ舗装を歩いていきます。

 (3)
 コンクリ舗装の終わりに右側に小屋があり、この横を通り杉林の中の急登を登っていきます。看板がありこちに立っているので心配ありません。


 (4)
 杉林を抜けた後の登山道の様子。




 (5)
 最初に景色が開ける場所です。ポールの真下には三角点が設置されています。




 (6)
 同じ場所から前障子、奥には祖母山が見えます。


 (7)
 やはり岩場が多いので、こんな感じで岩をトラバースする場所も多々あります。


 (8)
 こんな樹林帯も結構あります。




 (9)
 前障子。
 



 (10)
 前障子から眺める大障子岩、祖母山。
 

 (11)
 縦走路。
 

(12)
 縦走路、その2。



 (13)
 縦走路の木々もすでに盛期は過ぎています。

 (14)
 大障子岩で少しのんびり休憩です。上畑から来ると大障子岩手前は少し道が迷いやすく感じたので、おかしいと感じたら慌てずに、周辺の道を探しましょう。



 (15)
 大障子岩から覗き込んで眺めた紅葉。



 (16)
 尾平方面に下る分岐点の看板。

 同じ場所にある看板。宮原まで3時間はかからないと思います。


 (17)
 (16)の看板から数分で神原に下る八丁越に到着。

 
 (18)
 左看板のアップです。解りやすいので参考まで。



 

 (19)
 大障子岩を振り返る。山頂には時折人の姿が見えました。




 (20)
 今回は一人で恐る恐る渡った鹿ノ瀬。
 これは渡って振り返ったところです。

 (21)
 池の原展望台から眺める尾平方面。このすぐ側には三角点もありました。



 (22)
 宮原分岐。標高1400mの看板もあります。ここから尾平へ下ります。
 


 (23)
 登山道の様子。さすがにメジャールートということもあり、登ってくる方も多く、道も歩きやすいです。


 (24)
 尾平のトイレ。駐車場からすぐです。山側がトイレで、駐車場側が休憩所です。