由布岳 立秋 (2005.8.20)

 まず、今回の報告については本来、立ち入り禁止区域みたいな場所の状況の報告なのHPで公開すべきかどうか迷いましたが、正しい状況を報告することは大事と考えたこと、本ルートの復活が少しでも早まることを願い、どのような状況なのかあえて掲載することにしました。
 1.まず、他の報告にもあるようにはしご場の通過はかなり困難です。
 2.はしご場の上の崩壊地も含め、かなり足元が柔いので落石が簡単に発生します。
 3.ただし、前後のルートの被害はほとんどありません。
といった状況ですが、詳しい状況は画像で説明します。
 
 三俣山北峰まで約3時間。その後、本峰〜前峰と歩きましたが、このあたりは至って穏やかでした。その後、すがもり越で少し考えてから星生山に向かいました。さすがにはしご場あたりで格闘した疲れのせいか、くじゅう分かれでしばし休息してから星生山を登りました。
 星生山の山頂では赤ちゃん連れのグループや、老年夫婦で結構にぎわっておりました。山頂を後に星生新道を下り、ぼちぼち歩いて長者原まで歩きました。
 花は、ツクシコウモリソウ、リンドウ、フクオウソウ、アキノキリンソウ等々。長者原の近くではゲンノショウコの白花?らしき個体もありました。

 


 ・GPSによるルートで、緑色が今回、赤は崩壊前の記録です。
 ・はしご場通過後は間違った場所を歩き、その後本来のルートを見つけたので、確認のため下りました。
 ・右の写真と見比べ、崩壊地と登山道の関係は上図のようになります。

 ・赤いルートが本来の登山道の位置を示しています。
 ・黄色は今回自分が歩いたルート(左の緑色)です。
 ・はしご場を上がってすぐ左に赤テープが見えますが、これは無視する。
 ・黄色の円は実際に一度登山道を歩いて確認しました(多分このあたり)。
 ・要は、崩壊地が登山道を50m(目測)程度寸断しています。

・以前のはしご場です。

・左の写真と比較すると、ロープが垂れ下がっている岩にはしごが乗っていたことがわかりました。一応、分かりやすいようにはしごを書いてみました。
・ロープが結ばれているハーケンの場所がはしごの上部となります。
・ハーケンの上は手がかりが少なく、オーバーハング気味になっているため通過が困難です。

 ・はしご場を登り上がった場所から見上げたところです。

・黄色の点がはしご場を上がった場所。
・一番上の写真の黄色の場所から撮影。

・崩壊地のほぼ最上点から眺めた景色。実際に眺めると恐ろしささえ感じます。













・これが、現在の三俣山指山ルートの実態です。

・最初に書いたようにはしご場の通過、崩壊地のもろさを考慮するとやはり危険です。
・ちょっと、登ってみようか程度の気持ちで登るとひどい目に遭うと思います。
・指山の入り口、北峰から少し下った所に立ち入り禁止の張り紙があります。

本峰。ここまで来ると登山者も増えました。

 三俣山前峰にて

 星生尾根を歩くご夫婦
  今 日 の 花

 (ツクシ)コウモリソウ。三俣山北峰直ぐ下にて

ゲンノショウコの白花? 長者原付近にて。