由布岳 立秋 (2005.8.20)

 ここ数日、大気の状態が不安定で「夕立3日」のことわざの通り天気予報もあまりさえない予報です。
 おそらく気持ちよく歩けるのはせいぜい午前中が限度と判断して、由布岳に登ることにしました。朝起きてとりあえず天気予報を見るとまずまずの様子。

 朝外に出て東の空を見るとすでに冬の星座「オリオン座」が出ていました。登山口を5時に出発しマタエに着く前には夜が明けてしまいましたが、湯布院の町は朝霧に包まれていました。足元を見ると花もすでに秋の花に変わりつつあるようです。
 歩いているときは確かに暑いのですが、立ち止まると風は涼しく、山の季節は秋に変わりつつあります。
 帰りに気が付きましたが1200mを過ぎた当たりの草原状の場所に数は多くありませんがヒゴタイが咲いていました。合野越えより下の林床地帯ではサラシマショウナの蕾が出ていました。日当たりの良い場所ではホソバノヤマハハコ、ツクシフウロ等が咲いていました。
 残念ながら前回見かけたオダマキの花は既に終わっていました。 

    
                湯布院盆地の朝霧




  朝日にはえる飯盛ヶ城


      お鉢巡りの途中から見えた別府湾と高崎山


  

 一応、お鉢巡りの難所。今日はほとんどお鉢を廻る方はいませんでした。

  
  8時頃すでに上昇気流が発生し、結構な頻度でガスが山頂を隠すようになりました。



10時30分頃の由布岳の様子です。
山頂はすっかりガスに包まれていました。


  今 日 の 花

 ツリガネニンジンと虫。あとで気が付きましたが由布岳には
 ツリガネニンジンとサイヨウシャジンの2種類があるようです。
 花の付き方(花序)が違います。

  カワラナデシコ



   あちこちで見かけたホタルブクロ(西峰障子下にて)


   咲き始めのオタカラコウ。西峰奥にて




  ホソバノヤマハハコがあちこちで見かけられるようになりました。
  (東峰にて)

  下るときに気が付きました。標高1300前後の草原に点在しています。
  ヒゴタイの花

  ホソバノヤマハハコの群落。こんな感じで生えています。