|
||||||
「無言館」 その存在を知った時から行ってみたい場所でした。北アルプスに登った帰りも遠くない場所を通過したけど、気持ちに余裕が無かった。 責任ある立場になると長期に休む余裕も無くなること数年、仕事に区切りが付いた今年、再就職先の職場にはどこに行くか告げないまま、平日の3日間休みを取りました。 正式には「戦没画学生慰霊美術館 無言館」。長野県上田市近郊の丘の上にある。訪問したのは奇しくも日本が戦争の火ぶたを切った12月8日。意識した訳ではない。 先の大戦で無くなった画学生が制作した絵画をエピソードや手紙等の遺品と共に展示してます。そのエピソードと遺品と絵画を重ね合わせながら何度も見直す。 最初はなんで画学生だけ? と思ったりしたけど、同じように音楽、運動選手、科学者、技術者を目指す者、良き父、母となりたかった学生が、その目的を果たすこと無く、本来の寿命を全うすること無く戦争に寿命を決められたことを想像させる象徴として、時空を超えて残せる絵(一部彫刻有り)に光が当てられたのかもしれない。 展示されてる絵画の出来不出来がどうこうでは無く、なぜこの絵を描いたか、その背景と重ね合わせながら何度も見つめた。 自由に描かれた絵とは違い理由があり伝わってくるモノがある。人物を描いた絵はそんな印象を持つ絵が多かった。 無言館に向かう途中、畑には霜が降り、建物の周囲の木々は落葉し朝の日差しが灰色のコンクリートの建物の玄関を照らしていました。 無言館のもう一つの展示会場である 第二展示館 傷ついた画布のドーム。入り口にはコンクリの壁に絵筆を埋め込んだ絵筆のベンチ。こちらにも収蔵品が展示され、ドーム状の天井にはデッサンを中心にした画布が貼られていました。 9時開館と同時に入場。しばらくはお互いの呼吸の音が響くほど静かに見ていると、どこかのツアー客の集団が「乱入」。 しかも、添乗員が館の中で大声でスケジュールなどを説明するまさに「大声テロ」 どこのツアーかよ!! ツアーなので割と短時間で静かになりましたが、あまりの無神経さに呆れてしもた。 そんな、テロが去った後もしばらく絵を見つめる事が出来ました。 ずっと行きたいと思っていた「無言館」 来て良かったと素直に感じた時間でした。 絵に詳しくない自分がどうこう批評する気も無いし、当然、記憶に残る絵をそうで無い絵もある。でも、その絵を描いた当時画学生が置きたくない筆を置いて、戦地に赴き帰らざる人になったこと、愛する妻や恋人、兄弟姉妹、家族を描いた気持ち。脳裏に焼き付ける作業だったのかも知れない。 無言館。見る者も足音以外に音をさせてはいけない、そんな場所でした。 |
(1)旅館近くの上田高校の校門。制服は無く私服でした。 (2)やっと来ることが出来ました。 (3) (4)柵もケースも無く間近に見ることが出来ます。 (5) (6)筆が埋め込まれたモニュメント (7)別館のドームは天井にびっしりデッサンが貼られています。 (8)読書コーナー (9)本の光をあびよ そこに本がある それだけでいい それだけでホッとする 本の光をあびる 本の匂いをかぐ 本の鼓動をきく 読んでもいい 読まなくてもいい 今日一日を 書物浴の日にしてみないか (10)もう一度行ってみたい |
これ以降は、「無言館」以外に訪れた長野県の備忘録です。 【初 日】 自宅−福岡空港(8:20、FDA)−松本空港(9:30)−松本駅(直行バス、レンタカーゲット)−奈良井宿(塩尻市)−宿(上田市) 【2日目】 「無言館」−善光寺とその周辺(長野市) 【3日目】 松本市へ−「旧開智学校跡(耐震工事で休館中)」−「松本城」−縄手通り−「日本浮世絵美術館」−「松本市美術館」−松本駅(お土産) −松本空港(17:30)−福岡空港(19:20)−自宅 【初日】 奈良井宿 ・5時半前に自宅を出発。高速で福岡空港近くのタカパーキングへ。7:05頃着。 ・福岡空港から松本行きの飛行機に搭乗。 ・飛行機は8時35分頃宇佐市上空を通過。松本上空では旋回したみたいで本来進行方向から見えない富士山が見えた。 ・松本空港に到着後、駅直通バスで松本駅へ移動。駅近くでレンタカーをゲット(予約済) ・中山道の宿場町、塩尻市奈良井宿を目指す。 途中立ち寄った道の駅の漬け物をトッピングしたソバは1杯が1,280円、二人で2,560円。福岡の王将でたらふく食べて2,700と比べると高すぎる。 ・奈良井宿は宿場町の面影の残るとても良い場所。店も新しめのお土産さんもあるけど、昔からの五平餅やさん、漆器、旅館等も有り。 ウイークデーだったので人も少なく、ノンビリ歩くことが出来ました。 駐車は道の駅跡に止めた方が無料になるのでお勧め。 ・喫茶たなかや 「ちょっと大人の五平餅」の看板に惹かれ入店すると外人女子二人も入店。山椒が効いた味噌味で桜茶付きで大人の味でした。 外人さんには山椒と桜茶をスマホで説明。・Tシャツ、トートバッグ等を販売している「深雪」でトートバッグゲット。 ・上田市の桂旅館へ移動。夕食は普通、部屋は古く床がボコボコ感ありカギ無し。風呂はタイルで昔風 |
(11)今回はジェット機でとっても快適なフライトだった (12)中腹から白くなった山が見えた。御嶽山かな〜 (13)富士山。手前は多分諏訪湖で本来左の窓から見えない光景 (14)間もなく着陸 (15)やたら高かった道の駅のすんきソバ。これで1,280円也。 ※「すんき」とは木曽カブの葉を食塩を使わずに乳酸発酵させた漬け物 (16)気持ちを切り替えて「奈良井宿」へ 江戸時代の中山道の様子が残る保存地区を散策 (17)「越後屋、おぬしも悪よの〜」 ゆったり時間が流れている印象 (18)店舗が無い道の駅付近の木製の奈良井大橋。 ここなら駐車料は無料です。ここでUターン。 (19)絵になるポイントです (20)こんな水場もあります。 (21)雑貨屋さん。コテコテ感が無くて街並みにマッチ。 (22) (23)外人女子2名 (24) (25)五平もち。「ちょっと大人の五平もち」に惹かれて入店 (26)すると外人女子二人も (27)山椒が効いた味噌と桜茶の組み合わせ。 念のため外人さんにはスマホで説明。 (28) (29)上田市の旅館(古〜い) (30)夕食 (31)この写真と同じカットを見て、行きたいと思った奈良井宿。 |
【2日目】 無言館、善光寺 ・「無言館」へ。詳細は上記。 ・長野市善光寺へ移動。駐車場近くの「門前農館さんやそう」でおやきを食す。高菜は甘くてイマイチだったけど、かぼちゃはとっても黄色のかぼちゃがたっぷり入り美味しかった。 ・善光寺へ。山門に登る。山門内には仏像(5体)と四国八十八カ所の仏像のレプリカ有り。階段は急登。本殿へ入り地下に潜る暗闇の内陣を歩く。 ・近くの釈迦堂世尊院で御朱印ゲット。釈迦涅槃像あるもご開帳の時だけ。 ・風味堂で栗きんとん、栗羊羹、漬け物屋さんで漬け物他購入。 ・高速経由で上田市に戻り、高速の出口を間違える。ビッグに立ち寄ってから宿に戻る。 ・夕食は豪華だけど、和食に洋食をくっつけた印象。微妙な違和感が残る。 |
(32)着いてすぐに食べた「門前農館さんやそう」のおやき、カボチャバージョン。 (33)仁王門の阿吽像は新しい (34) (35)足。御利益あるかなぁ (36)山門。へーじつでもまずまずの人出 (37)振り向いて仲見世と仁王門 (38)善光寺山門。500円で上に上がることが出来ます。 (39)香炉 (40)人の香を浴びても御利益が無いらしい。 足を中心に浴びました (41)山門から (42) (43) |
【3日目】 旧開智学校跡、松本城、縄手通り、浮世絵美術館、松本市美術館 ・上田を早めに出て松本へ。旧開智学校に行くも耐震工事のため休館中。外部だけ見物。 開館は令和6年秋以降。近くの宣教師館跡へ(無料)。 看板は新聞のタイトルにも利用された絵柄だそう。シンメトリーと思ってたら窓の数が左は6、右は5で非対称でした。 ・国宝松本城。当時の姿が残る天守閣に登る。休日だと1時間以上待ちは普通らしい。 階段は急登で各階に誘導員が配置。途中で滑落する音がする。天守閣から白い山が見え目立つピークは常念岳。火縄銃の展示あり。 なにも知らずに行ったけど見応えのあるお城でした。 ・カエルのオブジェが入り口にある縄手通りへ。この通りのパンやで昼食するもイマイチ、 古い通りかと思ったけど湯布院のコンパクト版で特筆するほどの通りではない。 なまこ壁の通りを折り返し土産物屋に立ち寄る。 ・浮世絵美術館。田んぼの中にぽつんと立つ美術館で個人のコレクション。見る価値あり。フラッシュ無しなら撮影OK。 ・松本市美術館。入り口の花のオブジェと館周囲が草間彌生のデザインで強烈。美術館の中では草間彌生関連のグッズも販売中。 松本駅前で見たバスも水玉だった。 ・松本駅で土産購入。おやきを購入するも見た目は善光寺前で見たのと同じだったけど中身はことなりガックシだった。 ・松本空港へ。空港近くのGSでレンタカーを満タンにして空港で返却してレンタカーのカギをボックスに戻して・・・なんと、カメラをレンタカーに忘れる事件。 レンタカー事務所に電話すると、今レンタカーの回収に向かっているので連絡しておきます、と迅速な対応で無事戻ってきました。あぶね〜 ・帰りも快適なフライト。ワゴンにクリスマス仕様の飾りがあったのでスマホで撮影すると嬉しそうに「クリスマス期間限定です!」と明るいCAさんで、通る度に「○○の上空を通過中です」と声を掛けてくれました。 ・タカパーキング回収車へ。駐車料金は3日間で2,400円也。 ・二又瀬の王将で夕食。五目ラーメンセット、餃子、回鍋肉、かに玉で2,700円。満足して23時前に我が家に到着。 |
(44)旧開智学校。しらんかったけど国宝。ただし耐震工事のため令和6年秋まで閉館。 (45)隣接した宣教師館に無料で入れます (46)ガラス張りのテラス (47)後ろから (48)せっかくなので撮影 (49) (50) (51)国宝(しらんかった)松本城へ移動 (52)昔のまま。階段は急で上下で交通整理してました。 平日だったので待ち時間は無かったけど、結構待つらしいです。 (53)ちょうなで削った跡 (54)天守閣のてっぺん (55)見上げるとこんな感じ (56)北アルプス方面の山も白くなってる (57) (58) (59)目立つピークは常念岳 (60)縄手通りのシンボル。通り自体はふつー (61)日本浮世絵博物館 この当時から緑色の口紅があったらしい (62)個人のコレクションとは凄い・・・ (63)館の内側から (64)松本市美術館 草間彌生さんのオブジェを始め、館の外観も水玉 (65)麻疹状態 (66)マネキンも自販機も駅前のバスも水玉だった (67)圧巻 (68)空港にて (69)クリスマス限定飛行機のワゴンの飾り (70)お土産 |
<<HOME |