この日登った事の備忘録。
自分が登山口に到着したのと同時に消防車が向かいの駐車場に到着すると、横に停まっていた車からもそれらしい格好した方が3名。後から解ったことだけど消防車組が先発隊だった。
登山口の天気は小雨+強風。これは当日の天気予報では想定内。
普段なら気にすること無く登るけど、恐らく事故が発生している状況で登りかけるバツの悪さと、どんな事故なんやろ、という野次馬根性が入り乱れる中、強風に晒されながら草原地帯を登ると隣の車に乗っていた後発隊に追いつきました。
県警(竹田)の方でした。予想はしてたけど県警の方が時計を見ながら
「今から登るんですか?(ちょっと呆れ顔)」
「はい。ヘッデン、食料は持ってますから・・・(言い訳に聞こえるやろな)」 案の定
「みんな、そう言うんです。」 「そーですね」
途中、すれ違った方から事故はマタエより上らしいこと、マタエの強風で登頂を諦めたことを聞きました。
とりあえず行けるところまで行ってみよ。風は強いけど今まで経験した中ではそれほどではない。
西峰に取り付き障子戸が見えた地点で先発隊の4名が取り囲んでいる様子を確認。一方で40名近い韓国ツアーの方が大声出しながら障子戸を下ってくるので完全に待機状態である。
事故現場を見ていると、こんな言い方をすると恐縮だけど意識はしっかりしている模様。一旦、ここで登頂を中断し、持ってたダウン、イマージェンシーシートを提供。どうみても寒そうだし、暖かいものがあると良いかも、とお湯を沸かしココアを渡しました。
県警の方が遭難者の方に渡すと、熱かったようで少し冷めてから飲んでいたようでした。お湯を沸かしたケトルを湯たんぽ代わりに暫く太ももにあてておきました。そうこすると、途中で注意を受けた竹田県警の方も合流したし、その方たちもストーブを持っていたようなので、自分はここで山頂へ退散。
山頂を折り返し下山する頃には担架に乗せられていました。この日は悪天候でヘリは飛ばない様子、人力でおろすようです。下る途中で10名近くの消防の方が追加で登っていきました。
資材を提供した際、県警の方から名前と連絡先を聞かれたので教えておきました。翌朝、両親からお礼の電話を頂き、骨折をしたけど命に別状無かったとのことでした。
足が回復しつつある中、久々の山で事故に遭遇し、レポをあげるのはどうかと思ったけど、備忘録です。
昨年から事故が続く由布岳です。自分も含め改めて慎重な行動が必要と痛感した一日でした。
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