由布岳(2017.12.13)

   

 珍しく由布岳を案内して欲しいと予約が入ったのでハイハイ~のノリで承りました。
 若い女性ではありません。それとは真反対の山好きの爺さんです。といっても40代の頃はフルマラソンを3時間20分程度で走る健脚で、70ちょい前の今でも地元の山に登っているので、体力は問題なしです。ちなみに甥の嫁さんの父・・・略してアールパパ。

 アールパパ、山に関しては、学生の頃から脊梁や大崩山系のスズタケを伐倒しながら登山道を開拓されたバリバリの山やです。最近も大崩山系を歩いたそう。陽の出にはこだわらないスタイルなので下山した時刻がちょうど10時で、この時間帯から登ると思ってたそう。すみません、朝駆けにお付き合いさせて・・・

 学生時代からの山友とは今でもつながっていて、きのこに詳しい方、作詞作曲が好きな方などなど。最近50年誌をまとめたとか・・・自分とは真反対な山に対する登り方、向き合い方には頭が下がる思いです。

 初めての由布岳。念のため「岩場は大丈夫ですか?」「好物!」「了解!!」
 山頂に着く頃日の出に間に合うかどうかぐらい想定し5時ちょっい過ぎに出発。ヘッドランプ付けて登ることは無いらしく、途中合や越え、下界が見え始める場所で一息。
 マタエに着く頃にはヘッデン不要の明るさになり、こまめにメモに記録されてました。岩場を登り始め障子戸辺りでは、見てた限り嬉々とした様子で、この辺りから景色が一望出来るようになると何度も振り返ってました。

 山頂で30分ほど朝日が差すのを待ちましたが、残念ながら雲に阻まれお鉢へ。ゴジラの背も難儀すること無く東峰に到着。こちらでも景色を楽しんでから下山開始。最初は人が少ない、なんて言ってたけど、なかなかどーして、YAMAPでは今まで最高のすれ違い人数でした。

 その中で3人の若者と。男子2名は先週祖母山だったそう。時間帯を聞くと微妙な感じで下山時刻は自分よりちょっと早かった様子。自分が一眼で撮っていると一緒に居た女子がカメラ持ってくれば良かったけど重いかな~ ほれ、とカメラを差し出すと、落とさないように慎重に受け取ってると、アールパパ「投げても大丈夫だから」「ゲッ!」

 合野越えでは、母と小学生の姉弟の3人。母「半分くらいですか?」 「2合目くらいっす」 「え~」
 弟君に「おかあさんの荷物持てよ」、弟君「え~」 アールパパが追い打ちをかけるように「日頃世話になってるんだから、今日は君がお母さんを助けんと」山頂に着いたかどうか・・・

 先週の祖母山で駄々をこねてる子供(小学生未満)を烈火のごとく怒るお父さん。そこまで怒らなくても、と思いつつそもそも祖母山に連れてくるくらいなら、こーなることは想定内だし、負ぶって下山するくらいの覚悟はせんかったんかい!、子供は二度と山に登らんやろな~と思いながら眺めてました。

 由布岳の感想。下から見ると岩場とは無関係の山と思ってたそうだけど、なかなかどうして麓の森、途中からの展望、岩場あり、山頂からの360度の展望あり、微妙な天気の割に遠くもよく見えたこともありとても喜んで頂けました。

 下山し我が家付近まで着いた頃、この付近に航空隊があるのを聞いたけど・・・と、以前掩体壕を見たそう。せっかくだからと、最近、整備された爆弾池とそこの展望台からザックリ解説後、大型掩体壕、落下傘整備場、エンジン調整室、給水施設、電信施設(?)等を巡りました。

 地元遺族会のお手伝いをしてることもあり最近は大刀洗平和記念館を訪問した際のことや自身の父親が海軍で、戦争の話をアールパパとは一切しなかったこと、母が「50年経つと戦争のことを忘れてしまう」、その一言が忘れられない。こうやって戦跡を残す取組は絶対に必要だし素晴らしい。1時間程度だったけど案内できて良かったです。

   







 (1)障子戸を楽しんでました。




 (2)盆地には霧が発生。



 
 (3)湯布院の街も白っぽい




 (4)これ以上、陽が差すことはなく微妙な夜明けでした。





 (5)対岸の東峰の朝駆け隊




 (6)祖母山系



 
 (7)お鉢。ここもゴジラの背を含め楽しんで頂けました
 



 (8)東峰到着




 (9)西峰方面にもちらほら人が登っていきます



 
(10)飯盛ケ城も衣替え




(11)




(12)くじゅう連山




(13)アールパパ地元の山方面




(14)




(15)マタエにて。




(16)飯盛ケ城に陽が差し始め・・・




(17)青空が拡大中。ここを撮影中に若者3名と歓談。




(18)猫耳スポット




(19)冬枯れの登山道。




(20)落葉した森は明るいのである。




(21)好きな場所




(22)定点撮影




(23)黄金色に輝く草原




(24)




(25)裏定点




(26)