由布岳(2014.12.18)

   

 気が付くとそこは由布岳正面登山口の駐車場の前に止まった車の中で目が覚めました。なんで、ここに居る? 今日は木曜日だ・・きっとゆめの中。それにしてもリアリティに溢れている。足にはマメ対策のテーピング、頭にはヘッドランプ、手元にはバナナの皮。夢遊病者のようにいつ家を出たのか、嫁さんは見送ったという。寒い・・・大丈夫か・・・今日は土曜日でなく木曜日。気のせいさ。

 16日から世間を騒がす大寒波襲来と九州ではどんなかな〜、と期待したものの我が家の周辺ではほとんど雪の姿さえ見ることはありませんでした。6日の方が降ったような気がします。でも、あちこちで気象被害が報告されているように風は凄くそれなり低気圧が発達した証拠かもしれません。

 天気予報を眺めていると、飛び石連休の最初の土曜日は雨、でも今回の寒波の後の18日は晴れマークです。雪が降っていないのは我が家の周辺だけで、道路交通情報のチェーン規制の分布図を見れば一目瞭然。ならば、晴れを期待して臨時休業宣言を掲げいざ由布岳朝駆けへ〜 と息巻き駐車場までたどり着くと結構雪が降っていて、どー見ても撃沈ですなぁ、と感じた瞬間テンションは大いに下がり、しばし車の中で待機することにしました。

   そーか、今日は臨時休業だった。良かった。

 これが、普通の休みの日ならふてくされて家に戻って寝るところですが、せっかくの臨時休業を無駄にはできんと、空が白みかけ山頂もなんとなく見えてきたところで、ようやく重い腰を上げました。

 当然、誰も歩いていないので新雪を踏むことになります。合野越までは大したこと無く、その先も時折、吹きだまりがあるくらいでしたが、マタエが近くなると雪がぐっと増えた感じで、膝近くまで雪がある場所が頻繁にありました。でも、帰るときには普通に歩けるようになってました。

 西峰でガスが晴れるのを待ちましたが、これがなかなかどーして、しつこいガスは消えること無く絶え間なく押し寄せてきます。時折、青空も見えるのですが撮影するには物足りない色合いです。そんなら、いざ、お鉢へ〜
 ここから先、特に冬の雪の量は別世界で東峰までほぼずーっと膝前後まで雪があり、足場となる岩にも積雪があるので除雪、ラッセルしながらの前進です。特に、ゴジラの背の付近は予想どおり難儀しました。東登山口から登るともっと大変だったかも〜、と想像しながらゆっくりお鉢を歩きました。今回、祖母山では使用しなかった武器2種類はしっかり活躍してくれました。

 東峰で少しガスが晴れかけ西峰や雪化粧した湯布院の街並みが見え始めましたが、なかなか、スッキリと晴れません。諦めてマタエにに着くと「いーさん」です。こちらから声を掛けましたがバラクラバを被っていたので「誰?」的な反応だったので慌てて顔出しして改めて挨拶したところです。

 マタエからしばらく下った頃から急速に空が晴れ始め、濃い青空に白くなった由布岳山頂が良く映えます。山頂で青空を拝めなかったのは残念でしたが、最後になって綺麗な景色を眺めることが出来ました。

   








 (1)森の向こうから朝日が昇りました。






 (2)朝日に照らされる登山道。






(3)今から足跡が残ると思うとドキドキ。






 (4)同じく。






 (5)一気にマタエ。ここは吹きだまり状態でした。






 (6)西峰山頂。





 

 (7)お鉢の霧氷は立派。天気が良いとなかなか足が進まなかったかもしれません。


 



 (8)お鉢は風が弱かったのか霧氷ではなく積雪。






 (9)木々の下をくぐっていきます。





 

(10)ゴジラの背。この先は、ちと大変。






(11)振り返って






(12)トーテムポール岩。






(13)東峰山頂から正面登山口方面。






(14)うっすら見え始めた西峰。






(15)モノクロームな景色です。






(16)ようやく晴れ始めた。






(17)昼過ぎても湯布院の街の雪も溶けていません。






(18)祖母山も良く見えちょる。






(19)登山道にて






(20)山頂方面はすっかり青空になりました。






(21)明るい登山道






(22)同上






(23)見上げた山頂方面






(24)定点撮影






(25)東登山口前の道路。14時過ぎ。






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