祖母山・神掛岩ルート(2018.3.31)
 先週は「四国のてっぺん酸欠マラソン(高知県いの町)」だったので、先々週に引き続き祖母山W。
 今回はより綺麗な8の字を描くべく、尾平を起点に宮原から祖母山経由の障子岳、親父、黒岳からのあわせ谷経由北谷からの祖母山Wのついでに障子岳W、そして古祖母山を最後に尾平越経由で尾平に戻る計画。

 理想的な8の字を目指す場合、祖母山と障子岳の区間を同じ方向で2回通過するのを想像するだけで精神的ダメージ。黒金尾根経由で下ろうか、なんて考えたりもしたけど、そこまで行けば障子岳まで少しだし、そこから古祖母まで30分ちょいだし、古祖母まで行けば下りオンリーだし。祖母山に着いてから考えよ〜

 ということで,祖母山Wシリーズ4回目。たぶんこれで終わるつもり(^_^;)

 真夜中の尾平までのドライブ。恒例の真夜中のラジヲは甲子園行進曲特集で昭和56年頃からでPL学園全盛時代だった頃。 青い珊瑚礁、ルビーの指輪、マドンナ達のララバイ、キャッツアイ、星屑のステージ、青春、ラチャチャ・・・歌手名を書かなかったけど知ってますよね〜 

 懐かしい余韻に浸りながら出発の準備。天気は概ね持ちそうだけどなんとなく不安定な感じ。空には月も見えるし見えない部分は気にしない。

 前回Wと比べると距離は伸びてるはず。課題は前回は9時間近く動いてたので、今回は目指せ10時間。
 宮原経由で出来れば、陽の出には間に合いたい、と思ったけどスタート時間の遅れと自分の力不足で山頂に着く少し前に陽の出で東の空がオレンジ色に染まるのを横目にヒーコラタイムでした。

 それでも山頂に着いた頃の眺めはオレンジ色の空を背景に大障子辺り雲海が流れ綺麗な景色でした。3連休の初日だったけど、天気予報のせいか、この日朝駆けの方は不在で、嫁さんと二人、普通に話ができた良い時間でした。

 ここから、本日確実に2回とおるはずの区間へ。とはいえ、この頃は宮原経由で下ろうか・・・なんて考えたり。
 とりあえず障子岳まで行こう。今日は、足下もさほど滑らず濡れず快適だけど、登りにかかるとヒーハータイムです。歩幅を小さくしても足はできるだけ止めない。

 障子岳から久々の親父山経由黒岳。そこから下るあわせ谷は、通行止めの看板があちこちに立ってます。夏の大雨で一部崩壊したと聞いていましたが、レポでは「慎重に歩けば大丈夫」的な内容が多く、実際歩いて見て多くの方が通過されている踏み跡、密な目印等、普通の時期なら問題無さそうな感じでした。
 ここより地元御許山の林道の崩壊地の方が間違い無く危ない(-_-)

 親父山への快適な尾根道を進み、こんなだったかな〜と思いつつ黒岳へ。そこからあわせ谷へ。
 途中、新鮮な足跡もあるし思った以上に踏まれています。気になってた崩壊地は上記のとおりでした。途中、谷が広がり苔むして綺麗な場所で、たまには違った山の風景を見せたくてここで一息。自分はお手製醤油おにぎりで燃料補給。

 北谷に着くと駐車場は満杯状態でちょうど1台車が上ってきました。
 休憩していると今から登る方から声をかけられ、「祖母山、初めてなんです。せんげん?の方から登るつもりです」 最近、山を始めた方かな〜、と思い、そちらなら迷う場所もないし登りやすいです、と告げその方の後ろ姿を見ると、トレラン用のザックだったので、山を始めて間もないのになかなかのチョイスやな〜

 「下山したんですか?」 「大分県側から登ってきて今から折り返しです」
 「祖母山初めてなんで・・・位置関係がよく解らないんです」
 と思いきや、山頂で少しお話させて頂きましたがなかなかどうしてのランナーでした。

 北谷から同じ方向だったので少し先に出立しましたが しばらくは間隔が広がること無く同じペースでした。歩きぶりを見てただならぬ雰囲気を感じ、追いつかれたら休もう、と思ってましたが、途中で姿が見えなくなりました。でも、膝がイマイチと言ってたな〜

 祖母山頂に着くと馬蹄の中はガスが湧き遠くの景色は見えません。記念写真を撮って出発しようか、と思ってると北谷でお会いした方が到着。聞くと、最近熊本に移住、それまで住んでた山口在住で地元のマラソンやトレランに出場してたそう。
 「写真を撮ってもらえますか?」とスマホを受け取りながらケースにはタイムスケジュールが書かれてました。
 「下山して孫の守があるんです。還暦なんです」、「えっ!(もっと若いと思ってた・・・)」

 レース歴もなかなかで、祖母山が初めてで山を始めたばかりということではなく納得した次第です。
 「北谷からだと標高差600mなんでモノ足らなかったでしょ」、「そーですね〜」
 「是非、一度大分県側に下って登り返してください」
 「祖母傾を1周できるんでしょ」 「距離で38km、累積標高差で3,700m位です」
それを聞いても全然動じないのはさすがです・・・

 「私、トレランしてる方に山で会うと食べモノをあげたくなるんです。自分は下るだけなんでどーぞ」と、ベストの中から補給食を頂きました。

 その勢いにのり足は障子岳方面へ。こちら向きに行けば障子岳まで行くことに、そして古祖母まで。足も攣りかけてたりしてたので2回目の障子岳まで時間が掛かることを想定してたけど、思いの外1回目と変わらなかったけど、足はかなり死んでる・・・

 障子岳に着いてしまえば、後は勢いで古祖母経由して下山するだけ〜なんだけど、下りでも足があがらん(^_^;)
 県道についてバリケードのある尾平トンネルへ向かうと、なんと大分県側からヘッドランプ!?

 バリケードで止まった雰囲気だと、行けるところまで行ってみようみたいな印象でした。ちなみに大分県側へ数百m下った場所に法面の石が道を塞いでいて通行不可です。
 
 下山するとちょうど同じ時間帯に下山してきた筑豊から来た若い方(男性)とお話を。この方は本当に祖母山系はお初だったようで、これからもっと登ってみたいと仰られてました。お疲れ様でした〜

【データ】
 距離 29km  登った高さ 3,000m位  要した時間 10時間20分位
【備忘録】
 服装:ランニングシャツ(半袖)、ランパン(パタゴニア)、靴下(Xsocks)、靴(サロモン)、フィンガレスグローブ
 持ち物:ザック(MH 12L)、ソフトフラスコ(500ml×2)+ハイドレーション1.5L、折り畳みストック1組、ヘッデン2個、バッテリ-(ヘッデン、スマホ用)、エイドキット、エマーゼンシーシート、食料(せんべい、鶴の子、おにぎり、あられ)、ウインドブレーカー上下、アンダーウエア2着、グローブ(毛糸+防水)、スマホ、携帯コッフ、簡易浄水器
 気象条件:概ね曇 気温(湿度) 4:00 14.3(78)℃〜14:00 21.3(49)℃ 風 北〜北東 1〜4m/s
 観測地点:高森町(標高555m)








 
 (1)朝焼けパーティーは終わった・・・




   
 (2)と思いきやオレンジな朝である




   
 (3)ついでに大障子にはガスが掛かり、ちょっとだけ良い景色を見させて頂きました。





 (4)再来を待ったけど、それは無かった。

 



 (5)1回目。朝焼けを嫁さんと眺めながら過ごせた。





(6)1日目のミヤマキリシマ公園





(8)白骨樹地帯は拡大中





(9)祖母山はガスに巻かれてしまってる〜





(10)戦後なのに、と思わず口に出る。





(11)親父山。自分は爺さんになってしまった・・・





(11)見えるは黒岳。





(12)あわせ谷の途中。ここで嫁さんと深呼吸&燃料俸給。





(13)あわせ谷通行止め要因箇所。大分踏まれてます。





(14)北谷登山口の駐車場。本日も満杯でした。





(15)ガスっぽい国観峠





(16)2回目の山頂はこんな感じ。





(17)食料を頂いたこともはずみで最後の登りへ





(18)2回目のミヤマキリシマ公園。ちょっと晴れたかも





(19)祖母山方面





(20)足下にはリンドウがいっぱい





(21)障子岳W





(22)古祖母方面





(23)





(24)誰も居ない静かな古祖母山でした。
遊びに行った高千穂方面を眺めながら最後の燃料補給。




(25)裾野が染まるのももう少し





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(27)走りやすいトレイルなんだけど足があがらね〜





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(29)車のヘッドライト! なしか?





(30)到着





(31)