祖母山・神掛岩ルート(2018.3.31)
 年末年始は孫らの襲来と滞在延長でランの時間は確保出来たけど、昨年から恒例の新年3山詣には及ばず、成人の日の3連休でようやく祖母山にこぎ着けました。

 3連休の中日、天気も回復予報で前日の雨も山の上では雪と想定。新年初日の妄想は祖母山の朝焼けと沈みゆく月のコラボはどーよ、ということで祖母山テッパンコースを選択し、久々に黒金尾根から登ってみました。

 この時期のこのルートの積雪の特徴は、1,200〜1,300m付近から雪が増え始め、縦走路に近付くにつれ積雪量が増えること。それにしたがって以前は雪の重さでスズタケが登山道を塞ぎ冬季は難路となっていましたが、ここ数年急激にスズタケが枯れ、以前のようなスズタケラッセルを強いられることは無くなりました。

 しかし、前日が雪なら積雪も想定されるので、山頂直下の梯子場の通過が厳しいので念のためツルハシを携行。結果的には使用しませんでしたが安心感はありました。

 今回は積雪が無いと想定される1,200mまではストックを使わず、そこから先の雪の状況でストックを活用することにしてると、ほぼ想定どおりの雪の状況となりました。
 先行者の足跡に新雪が降っていたのとアイゼンを装着してると夜明けに間に合わないかもと縦走路まではつぼ足歩行。

 そうそう、靴も新品なんです。といってもコロナ前に安売り半額で購入、長いことしまっておいたけどそろそろ活用しないと靴底が崩壊するかもしれないので、ようやく引っ張り出しました。一言でいうと重い(-_-) ホントは由布岳でデビューさせるつもりでしたが今日になってしまいました。

 天狗の水場前後で後ろを振り向くと地平線がオレンジ、見上げるとブルーな空。オレンジを背景に稜線には傾山が見え、何度も振り返りながら雪道を上っていきます。

 なんとか夜明け前に縦走路近くの展望台に到着し月を探すと昇る場所が異なり阿蘇山の上で想定より位置が高い。でもヴィーナスベルトが横たわりそのうえにほぼ満月の姿は良き。

 祖母山に目を向けると頂が少し輝き始め、振り返ると天狗の横から日の出と思った以上のシチュエーションです。気持ちよい日の出を眺めた後は縦走路に戻り祖母山へ。

 時折雪が深い場所もありますが、クラスト化しているのでツボるのは新雪部分がメインです。時折、適当な方向に足跡が残っていて、そーいえばK様が適当に下った様なことをレポってたんで、これか〜、と眺めてました。

 この先も新雪状態の登山道を気持ち良く歩くことが出来ました。最後の梯子場は雪に埋まるほどでは無く、ツルハシ無しでスルー。

 はしご場を登り切ったところで岩場の上に居た方からご挨拶を頂き、霧氷を撮ってると
 「ひょっとして、よっちゃん?」 「はい(時折祖母山系でお会いする方・・・)」
 「やっぱり!」 荷物の大きさで判断された様子(^^;)
 「写真撮っても良いですか?」と、照れるオファーがあったので後ろ姿でお願いしました。
 ハンドルネームは「SHIRO」さん。熊本、大分をメインに長距離を歩かれる方で、この日も尾平を起点に宮原〜祖母、障子、古祖母まで歩かれてました。

9時過ぎに山頂到着するとたくさんの足跡があり、ご来光を楽しんだ後のもぬけの殻状態で静かな山頂でのんびりしました。

そこから先、霧氷があると想定してたけど今回は全く無くて、冬枯れの景色と抜けるような青空と祖母山を振り向きながら宮原方面に下りました。

 登山口周辺には工事用のプレハブ事務所が設置され大きな工事になりそうです。
 それと、県道7号の通行止めは本格的に始まったようで、今回は迂回路の利用となりました。

 話は変わり大相撲初場所が開幕。大関二人が降格し貴景勝が一人で大関の看板を背負うという相撲界でも薄氷を踏むような今場所。前回と同様に誰にでも優勝のチャンスがある今場所。強い横綱に向かっていく構図とはほど遠い昨今の場所。以前の横綱相撲とは見方を変えないと楽しめない場所が続きそうです。

 こんな具合で今年も始まりました。毎年ルーチンなレポとなりますが、今年もよろしくお願いします。








 
 (1)黒金尾根で振り返るとオレンジ空



   
 (2)マジックアワーの魔力



   
 (3)月の場所と高さがちょっとイメージが違う(^_^;)




 (4)祖母山頂にほんのり紅が差してる

 



 (5)





(6)振り向くと赤祖母




(8)紅ゾーン拡大中




(9)傾山




(10)大障子には傘




(11)縦走路の積雪。下の雪は硬いので見た目ほど深くない。




(11)昨日の新雪で表面は綺麗




(12)この辺りは霧氷




(13)振り向いて障子岳




(14)阿蘇山




(15)




(16)雪は多かったけど梯子は埋もれてなかったので普通にスルー




(17)霧氷はこの辺りまで




(18)親父山越しの脊梁の山々




(19)山頂直下。ここで「SHIRO」さんに声を掛けられました。




(19)




(20)山頂到着。足跡だらけ。




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(24)空はとっても蒼い




(25)定番ショット




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(27)今日は良く見えてる




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(29)由布岳も猫耳がくっきり




(30)霧氷を期待したけどこちら側の斜面は無し




(31)小屋




(32)雪の量は多いけど踏んだ後なので歩くのはさほど大変ではない




(33)振り向きながら




(34)近づきつつある傾山




(35)霧氷は無いけど蒼い空が眩しい




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(38)宮原。ここでアイゼンを外す。




(39)こんな掲示がありました。




(40)登山口より





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