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| 登る直前までどっちにしよう。傾山それとも祖母山？ イメージは傾山なら九折越から朝焼けの猫耳、祖母山なら神原から朝駆け？それとも寒気の入りから想定するに宮原から馬の背辺りで朝を迎える？ とプランまで考えると３プラン(^_^;) さらに、運転途中にプラン４まで思いつく・・・ 天気予報だと祖母山は分が悪い。でも、なんだか祖母山の気分。 妄想。当然撃沈ではあるけど寒気の筋状の雲なので切れる可能性と、地平線と雲の底の隙間から朝陽が差し、一瞬だけど朝の景色を楽しめるかも・・・ マジックアワー。夜明け前１時間は誰が撮っても綺麗に写るんです時間帯。なんて良く紹介される。でも、この時間帯に起きたりその場所にいることはそれなりに大変だったりする。でも、陽が昇り世の中の景色が焼ける時間はとっても短い。 言うなら、ワンショットタイム、ほんの数分である。 マジックアワーもホントに自分がお気に入りの時間帯とごく短いけど、その日の天気でめまぐるしく変わるのが恒。 真夜中のラジヲ。昔、NHKのラジオ番組で素人が作詞作曲した曲をプロが歌うという番組が1960年代から平成の始め頃まであったそう。知らない曲も多かったけど、有名なところではトワエモアの「空よ」 トワエモアって「あなたと私」だそうで、この歳になって初めて知りました。 もう１曲は「与作」 北島三郎が有名だけどオリジナルは「弦哲也」さんらしい。検索すればYoutubeで鑑賞できます。サブちゃんとは違って静かな歌い方で、これはこれで味があり情景を彷彿させます。 久々の寒波。思い起こすに、こんな寒波に敢えて突っ込むのは久しぶり。最近、この時期はマラソンやトレランのトレーニングで寒い山には登ってなかったように思う。正直、眠いし○○寒くてテンションはすこぶる低めである。 しかも 歩き始めてすぐ横殴りの粉雪が左頬を打ち付け、内心「帰りたい・・・」 悩んだ末のルートは宮原から登り、馬の背辺りで陽の出と朝陽に照らされる祖母山を見る妄想ルートをチョイス。 雪は宮原まで大したことなく、今考えてもどこでアイゼン付けたか今ひとつ思い出せないけど、宮原を過ぎ場所によっては以前降った雪がクラスト化し小屋までは未装着でも行けましたが、下山時は付けた方が無難です。 水平線から少し高い場所にキラキラ金星が時折見えてる、ということは妄想が現実になる・・・見上げると☆は見えないけど、下界の街灯りは見えてる微妙な状況。最初に馬蹄の内側が見える地点では傾山〜本谷山の稜線を確認(^^) マジックアワーの時間内には馬の背まで行けそうなんで移動すると、この辺りは風が通り寒い。 普通でも寒いのに今日は極寒。想定出来たことなのに、ここで防寒対策しなかったために落ち着いてシャッターを押す余裕が無かったのは反省。 馬の背では朝陽が雪景色の祖母山を分単位で色を変え染め上げ、周辺の樹氷も。そしてもう少し陽が昇ると光の色が変わり樹氷をオレンジにライティング〜 あああぁ〜 祖母山頂も見えてたので山頂からも同様な光景が、別のアングルで見えてたはず。それも気になったけど今日は今日の景色を堪能できたので満足である。 寒いまま感動してると体が氷温貯蔵されそうで、歩き始めるとなんか動きが変(^_^;) とりあえず、誰も居ない小屋に転がり込み白湯を飲んでから改めて防寒具を着込み、ここでアイゼン装着。 アイゼンを見ると「？」 なんか変・・・。確認すると片方の黄色の雪落としが無くなってる。歩くのに支障無さそうだったので装着して歩いてると、もう片方も外れ部品は寿命だったよう。今のアイゼン、シーズン前にはヤスリで歯を研いで１０年以上使ってるけど、実用的にノープロブレム。もう少し愛用したい。 山頂に着く頃にはガスが押し寄せる時間帯が増え、遠くの景色は見えなくなりました。寒波で気になってた雪も大したことなく山頂直下のハシゴ場も問題なくスルー。天気が良ければ天狗岩にでも、と思ったけど晴れそうな気配も無く黙々と黒金尾根を降りました。誰一人会うこともなく、駐車場に自分の車ともう1台と静かな祖母山でした。 |
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