祖母山・神掛岩ルート(2018.3.31)
 アケボノツツジの開花状況第2回目レポです。
  【コース】 払鳥屋登山口→傾山→杉が越→払鳥屋登山口
  【標高】 1,200m  満開状態 
        1,400m  満開(見頃)
        1,500m   3分咲  
        1,600m(傾山頂)  ほとんど蕾

  【場所】 払鳥屋ルートの状況。杉が越ルートも同様。

 傾山には四方から登山ルートがあり、大分県側から登るいずれのルートも歩いたけど、随分昔のことだったので、改めてどんなルートだったか、今回の開花調査とセットで歩いてみました。

 払鳥屋登山口から登るにあたり、国道326号から県道6号に入りしばらくすると、「西山登山口には行けません」の看板。
 ただし、登山口の手前1km(徒歩15分程度)までは行けます。
 登山口周辺は谷に橋を架ける工事中で川に降りる場所を探すと、少し手前にアルミはしごが設置されているので谷に降り対岸の橋桁の横を登れば大丈夫です。

 10年ぶりに歩いてみると、なんとなく覚えているような気もするけど、お初のルートと同じ感覚。ただ、このルートは長崎隊と歩いたこともありその時のことを思い出す。

 時期はGW、アケボノツツジを目的の登山者で木浦鉱山の民宿は満杯。おかげで、こちらの家に泊まってくれ、と案内されたのが恐らく常用されてない母屋で普通の家。 生活感が溢れ部屋の戸棚を開けるとアルバムや納税通知書などまで出てきて、興味津々でのぞき込んだっけ。

 食事は民宿の離れの囲炉裏端で焼きながら食べる大雑把な方式。早めに席に着いたけど宿泊客が多く、運ぶのが大変そうだったので手伝うことに。食べ始めるとどの皿がどのグループなのか分からん状態。その中に、焼酎を一緒に飲んでた民宿の親父は「かまわん、好きに食え」 結局、後からきたグループの皆さんの肉が少なかったかも〜

 脱線ついで。久々の真夜中のラジオは昭和61年の歌謡曲特集。 あんな曲、こんな曲♪
  フレンズ(レベッカ)、ダンシングヒーロー(荻野目洋子)、 すし食いね〜(シブがき隊)、レイニーブルー(徳永英明)、熱き心に(小林旭)、)愛燦々と(美空ひばり)等々 今日の特集に懐かし〜、と感じた貴方はほぼ同世代。

 長崎隊との懐かしい場面を思い出しながら歩きました。この時もアケボノツツジが綺麗で何度も見上げながら歩いた記憶。
 登山道は明瞭で特筆することもなく、そで尾手前から見え始めたアケボノツツジに足を止め、見晴らしの良い場所で立ち止まり、姿の良い木があれば見上げて、と久々のルートは見所満載でした。

 山頂に着くと、さっきまで晴れてた山がガスっぽい。今日は先が長いので長居をする予定は無かったけど、甘酒を飲みおやつを食べてると晴れつつ、谷に陽が差し込むと湧き上がる新緑が眩しい。
 おやつは先週、かおりんさんから頂いた和菓子「ゆふの月」、傾山で食べるんかい!と突っ込みが入りそうですが、ユズ風味の白あんはさっぱりしていて新鮮な味でした。

 下山は杉が越ルートへ。ここも何度か登ったことあるけど同じく10年以上前。
 とにかくアップダウンで登ってるのか下ってるのか分からなくなるのと、アケボノツツジが綺麗だった記憶。今回もアップダウンの鞍部では日当たりや気温のせいか標高の割には花が残っていて目の保養になりました。

 今回のもう一つのお題目は杉が越から払鳥屋登山口へ至るルートを歩くこと。
 正確には杉が越手前でべにがら谷へ下りますが、ルートの確認不足で一旦杉が越まで行ってしまったので余分な体力の消耗となりました。

 イメージでは傾山から杉が越ルートを下ってくると、そのまま尾根を歩くと「傾山分校」の看板があり、ここから下ります。これまた不勉強で「傾山分校」って? 正確には「傾山分校跡地」です。

 ここまでは適度な目印が付けられた尾根で、概ね迷わずベニガラ谷へ降り立つと山の中にしては広い石垣、炊事場、枕木が残った軌道跡がありました。
 ネットで調べた範囲ですが清川村立南小学校(木浦小学校との表記もあり)傾山分校は、延岡営林署傾山事業所で働く従業員の子弟のため昭和25年開校、昭和40年閉校。児童数は10名程度だったようです。
 県道6号から傾山事業所まで森林鉄道が敷設され、今も西山川沿いに当時の軌道跡(石垣)が残っていて川添いの道路から確認出来ます。

 当時の跡地は川の両側に残り杉が越から降り立った場所は学校の跡地、滝の上を渡り対岸にはテラス状の敷地と階段があり居住地(多分)らしい跡にかまど、炊事場などと一升瓶が散乱してました。ここが傾山分校であったことを認識するとともに不思議な空間と時間を過ごすことができました。が・・・・

 ここから先、払鳥山登山口までのルート、これも地図をよく確認しなかった自分のせいだけど、等高線に沿った分校への道と思い込み、登山口まで鼻歌交じりで歩けると思いきや足下は不安定で道も不明瞭でアップダウンが続き、既に疲れた体には難路でした。
 
 登山口に戻り通行止め地点まで新緑が降り注ぐ林道を新緑を眺めながら歩きました。 








  
 (1)登山口から徒歩15分ほどの場所。ここに車を止めて歩きます。 



   
 (2)○印の場所にアルミはしご有り。



   
 (3)振り返ってアルミはしご。




 (4)こんな感じ

 


 (5)渡って振り返ったところ。




(6)土石流の跡っぽい




(7)振り向くと雲海はヒムカの国。標高1,000mを越えた付近。




(8)桑原山方面。良い景色である。




(9)満開。1,200m付近。




(10)そで尾。




(11)そで尾付近から大崩山系。遠いな〜




(12)アケボノも入れてみた。




(13)見上げては立ち止まる。




(14)今から見頃




(15)バイケイソウ畑




(16)ウサインボルト風ヒメシャラ〜




(17)ふわふわ感




(18)この景色も悪くない




(19)そして立ち止まる





(20)




(21)杉が越ルート。こうして見る分は大したことなさそうだけど・・・




(22)傾山頂のアケボノツツジ




(23)かおりんさんから頂いた「ゆふの月」 ここで食うんかい!?
ゆず風味の白あんは美味〜




(24)坊主に張り付いて咲くアケボノツツジ




(25)




(26)新緑のフロントラインが上昇中




(27)こんな雲が生まれては消えていく朝の一時。甘酒が美味し。




(28)山頂で一番咲いてた株。




(29)




(30)後ろ傾より。山頂周辺はほとんど蕾。




(31)今からこちら方面へ。この辺りで満開状態の株もあり。




(32)ほわほわ感満載〜




(33)見飽きない景色




(34)下ってるはずなのに目の前には登りのハシゴ




(35)グリーンバック




(36)1,088mピーク




(37)久々の杉が越大明神。ここまで来ると来すぎで休憩後引き返しました。




(38)傾山分校方面へ下ります




(39)ここから分校跡地。川の手前が学校があった場所のよう。
一段のテラスの面積が広い。




(40)かまど跡。ここから軌道跡を踏みながら対岸へ




(41)こちら側が居住ゾーン。コンクリの階段を上がると




(42)こんな感じで石段。




(43)かまどもあり炊事場の跡らしい。




(44)林道を歩いて車の待つ場所へ戻り、本日のミッション終了。




(45)




(46)




(47)




(48)