祖母山・神掛岩ルート(2018.3.31)
 昨年末、神原から登った時に気が付いた神掛岩の看板。そのうち登ってみようと思ってたら、インフルに掛かるは、無計画なレースの申込みが祟り、この時期になってしまいました。

 巷では、すでに登られた方のレポもチラホラ。皆さんのレポも参考にしながら歩いてみましたが、神掛岩まで気持ちよいルートで看板、目印など整備されていて迷うことは無いと思いました。

 特に、「ブナ水源」手前からはヒメシャラも加わりノンビリしたくなる場所です。ちなみに、水源と言っても水が少し滲み出ている程度で、そのたもとにブナの木があります。時期によっては水量は増えるかもしれません。

 それと今回の重要なミッションは、「9合目小屋が無料になる!」 ことで、今後の小屋の存続はどーよ? 
 祖母山にとって重要拠点である小屋なので、その真実の程を確かめに、加藤さんにインタビューしてきました。

 で、今回はどーせなら、と神掛岩から祖母山をめざしてみました。いざ〜!

【神掛岩まで】
 冒頭でも紹介したように、看板、目印はしっかりしています。また、レポも増えているので踏み跡もしっかりしています。
 急登、岩場らしい箇所も無く安全で気持ちよいルートです。途中、神仙の滝や谷沿いにヤマシャクの群落があったり、と楽しみなコースです。

 ブナ水源手前になると景色が変わりヒメシャラ主体の気持ちよい森林地帯を抜け、メンノツラ越えに到着。真正面には大障子。  ここから、左折し下り基調の道を進むと10分程で神掛岩に到着です。トンガリ岩の先っぽは座布団1枚分ほどの広さだけ平らになっていて、神様はここに座ってたんですね〜(^^)

 その先っぽから覗き込むと、結構な高さの崖っぷちで行くと分かりますが、下りはへっぴり腰で戻りました。
 今日は、少し霞んでましたが透明度の高い時は、なかなかの絶景だと思います。

【祖母山へ】
 メンノツラ越まで戻り、いよいよ祖母山へ。尾根の名称は「祖母傾最新情報」によれば小松尾根。

 りこさんのレポにあったようにしばらくすると岩場に突きあたり、はたと立ちすくむも、とりあえず岩場直下まで近付きながら見回すと、左側に岩の間を抜けられそうな箇所があり、ここをスルー。ただし、最後はちょっとだけ難儀したので、複数で登るなら10m程度のロープがあると大丈夫かと。

 その後も、岩壁や急登がありましたが、岩壁は右に回り込み、急登は木を掴みながらクリア。お〜、順調じゃん、と思いながら薮こぎチック尾根を歩いてると、左側に下るような感じで赤テープが・・・

 だれかメンノツラ方面から適当に付けたテープやろ、と無視して直進したら、左側に本来の尾根が見えたので、地図にも示したように軌道修正。道を迷いやすいのはここ位でした。

 この先、尾根を行くのかな〜、と思うと尾根から少しはずれた感じでピンクのテープがあり、踏み跡が続いています。ただ、これが動物の足跡なのか踏み跡なのか・・・? 距離は空いてるけどよーく見るとピンクのテープが見えます。

 結局、踏み跡をたどると尾根をハズしたお気楽コースを歩くことが出来ました。間もなく、メンノツラから登ってくるルートに合流。
 ちょうど、メンノツラから3人登ってきました。この方たちは祖母山で再会、話を聞くと祖母山に登った後、池之原からメンノツラに戻るコース取りのようでした。

 山頂に着いた頃は先客先客が3名。宮ア市内からと北九州からのご夫婦でした。
 「こんなに天気が良いのに、こんなに少ないんですか〜、それにしてもザック大きいですね。何が・・・?」
 「この時期は何も無いんで特にすくないっす。なんだか大きくなっちゃって・・・顔よりザックの大きさで声かけてくれます(^^;)」
 
【9合目小屋のこと】 〜加藤さんに聞く〜  
 作業中だった加藤さんがいたので声を掛けて聞いてみました。

 9合目小屋は豊後大野市が所管する施設(らしい)です。この場合、地方自治法によると自治体が利用料金に関する条例を定めて、利用料を徴収することになりますが、どうやら、豊後大野市ではその手続きをしていなかったようす。

 「そんじゃ、寄付だったら大丈夫なんすか?」
 「それだったら良いやろうなぁ。今後、使用料を貰えんかったら、発電関係や小屋のメンテができんごとなるしサービスの質も落とさざるえんからな〜。最低限、登ってきて小屋の掃除や手入れはするけど、今みたいに土日は上がれんなぁ。」

 さらに 「薪を集めるのも結構大変なんじゃ〜 薪が無いと、椅子や本を燃やす人もおるんで! (マジか!!)
 それに、土足で上がってる人もおるし・・・」 としばらく苦労話を聞きました。

 安心したのは、加藤さんが引退し、無人小屋になる訳では無いことが分かりひと安心しました。
 でも、「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」 に認定されたのに、なんでこんなことに・・・
 加藤さん曰く、「来週はチューリップ祭りが始まるんで原尻の滝に行かんといけん。」 と寂しそうに言ってました。

 帰りは、通常の神原ルートで下山、駐車場には自分の車を含め4台。トイレの窓の外を見るとヒトリシズカが咲いてました。

  ★地図はこちらから★







  
 (1)本日はトレッキングコースから 



   
 (2)トロッコ軌道の石積み



   
 (3)地図「1.神掛岩看板」




 (4)以前は、作業道だったような広い道をショートカットしながら登っていきます。

 


 (5)炭焼き窯跡。間もなく神仙の滝です。




 (6)地図「2.神仙滝」




 (7)地図「3.ヤマシャクヤク多」
谷沿いにたくさん芽吹いていました。早いモノは蕾もちらほら。




 (8)ヤマシャクの谷を振り返って、切り返すように尾根を越えると・・・

 


 (9)地図「4.ブナ水源」
気持ちよい森林の中に水源。ちょうどブナの根元辺りから地面に浸み出しています。




 (10)地図「5.ヒメシャラ群落」 ホントはもっと綺麗、気持ちよいです。




(11)振り返ってヒメシャラ




(12)地図「5.メンノツラ越」
正面には大障子尾根



(13)地図「7.神掛岩」
写真は先端。この先は結構怖い。




 (14)くじゅう方面




 (15)振り返り祖母山方面




 (16)下から見るとトンガリ岩です




(17)地図「6.△点もどき」




(18)メンノツラ越に戻り、祖母山(点線)方向へ




(19)尾根の様子。




(20)地図12 の始まりの場所からピンクテープ。尾根に取り付こうとすると
尾根をハズした箇所にテープがあり軌跡も尾根からズレてます





(21)メンノツラ谷からの合流点で振り返って。




(22)祖母山へワープ!




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(24)山頂ではようやくマンサクが咲き始めていました。




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(26)国観峠




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(28)透明感のある谷の流れ




(29)春の陽射し




(30)駐車場




(31)トイレの周辺にて




(32)