【前置き】 まずは、お断りです。表題の「白水尾根ルート」は公称では無く、自分が勝手に命名した名称です。登山口となる白水集落から登り上げる尾根なので分かり易いかな〜、ということでご了承願います。 それから、登山口も明瞭に何処、と確定していません。今回、登ってみて感じたのは注意すれば危険な場所はありませんが、障子尾根から派生した尾根なので、片方が落ちている場所もあります。また、迷いやすい箇所があるので、山慣れた方との同行をお勧めします。 最近、前障子岩周辺が賑やになってるような気がします。以前から、地図を眺める度に烏嶽から倉木山を経て前障子岩に繋がる尾根が気になってました。烏嶽〜倉木山間のレポを見かける一方で、倉木山から先のレポはほとんど無し。 つい先日、そのレポを見かけやっぱ行けるんだ〜、と。ただ、あまり詳しい地図や説明が無かったので、「興味があれば自己責任で登って下さい」ということ、と感じました。 そして、実際登ってみて、そのとおりです。部分的には目印もあったりしますが、日頃見慣れている山なのに、見える方向が違うためなんだか雰囲気が違います。前障子岩付近のレポを探している途中で見かけた古い地図では、この尾根を歩くルートの記録もあり、わりと明瞭な踏み跡や作業小屋の跡など、やっぱり以前使用されていたことを改めて確認しました。 【ルート】 (地図はこちらから) 登山口は、「ヒイバチの滝」の入口の前から川(マンリョウ谷)に降り、対岸の杉林に渡りました。まずは、標高点982mがある尾根を目指します。最初は、測量用と思われるテープや杭を目印に杉林の急登を登っていきます。途中、ヒイバチの滝が良く見える場所などもあります。高度が高くなるにつれ、岩が多くなりますが、巻くか直進するかは各自の判断になります。 1,182mのピーク付近は阿蘇山から由布岳方面や祖母山方面の展望が開け、今回はこの辺りから数は多くありませんが、アケボノツツジが満開に近い状態でした。 この先は尾根が微妙に蛇行し目印となる景色が少ないので、コンパスやGPSで方向を確認した方が良さそうです。倉木山からの尾根との合流点には赤松が立ってます。この辺りでは大障子岩は見えるも前障子岩は正面に位置するも全く見えず、地図を持っていても自分のポジショニングがよく解らなくなります。 途中、岩壁に突き当たるので、ここはテーピングの目印を参考に右に降りて岩壁を巻きます。ただし、テーピングの目印は距離が遠いので自己判断も必要となります。尾根に戻り、なだらかになりつつある尾根を前障子岩に向かいます。いよいよ山頂が見えてきますが、要は岩峰なのでどこから取り付くか? ここには目印も何も無く、最初は左に巻きましたがなんだか変・・・ 途中で引き返し、右側に回り込むと岩峰の付け根を歩けます。岩峰のほぼ南側に割れた場所があり、上部はチョックストーン状態の割れ目をよじ登っていくと、岩の三角窓のトンネルを通過します。ここを抜けてまたもや行き先が分からん(^^;)・・・左側が多分山頂のはず、でも岩壁が、でも数mだし、手掛かりはあるし、これをよじ登り、灌木を少し抜けると前障子岩山頂です。 この後、当初はピストンするつもりでしたが、流石にその根性は無く、大障子岩経由、毎度お馴染みの八丁越から白水に下りました。ここを通る度に、「4人も居たのに、なんで看板を見落とすかね〜」の看板。少しでも目立つようにケルンを積んどきました。 【アケボノツツジ】 植生している場所もあると思いますが、今回の「白水尾根」では標高1,100〜1,200m付近で満開状態でした。 前障子岩大障子岩〜八丁越の間はほとんど蕾で、大障子岩周辺の見頃も、もうちょっと先のようでした。 【感想】 いや〜、ハードでした。数カ所で岩に当たり右往左往するなど、余分に時間も精神もすり減らしました。ただ、雰囲気も分かったし、ぼちぼち、アケボノツツジも鑑賞できました。よく考えると3月12日の大船山以来、大きなザックを担いでなかったこともハード感を助長したことは間違いありません。 冒頭でも書いたとおり、登山口も登山道も流動的で藪こぎに慣れている方向けのコースです。 ところで、帰宅してニュースを見ていると、同日祖母山系の越敷岳で滑落事故があり、福岡の男性が重体と報じられていました。そんな場所があったかなぁ、と考える一方で、単独行が多い自分も気をつけなければ、と思った次第です。(2015年4月18日) |
(1)大障子岩登山口。 今回はここをスルーして、ヒイチバの滝に向かいました。 |
(2)地図「2.ヒイチバの滝入口」 滝の入口、道を挟みこの反対側から川に降りました。 |
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(3)ヒイチバの滝からの水。 この手前、左側へ川に降りました。 |
(4)地図「3.景色良」 この付近からヒイチバの滝全体が良く見えます。 |
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(5)結構な高さがあるヒイチバの滝 |
(6)杉の植林の急登をテープなどを参考に登っていきます。 ただし、このテープは本来の目印では無いような気がします。 |
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(7)地図「4.岩壁」 登れないことは無さそうですが、少し右に巻きました。 |
(8)再び急登。 |
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(9)地図「5.とんがり岩」 ただの通過点です。 |
(10)地図「6.滑車」 少し埋もれていたので、見えるように置き直した流動的目印。 |
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(12)地図「7.作業小屋残骸」 見事な空の一升瓶。昔の山仕事が目に浮かぶようです。 前後にもワイヤーロープなどもありました。 |
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(13)お〜、初物〜 |
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(15)地図「8.展望良好」 振り返って撮影。休憩するには良い場所です。 |
(16)同左岩場からくじゅう方面 |
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(17)かなり満開状態のアケボノツツジ。 |
(18)地図「赤松ピーク」 倉木山方面からの合流点になります。 |
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(19)祖母山。 |
(20)地図「11」地点の岩峰。 これを巻くために一度降下します。 ※巻いて登りながら左手に見て撮影。 |
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(21)地図「11.岩の上展望台」より。 |
(22)岩峰の付け根付近から見えた倉木山、烏嶽方面。 |
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(23)山頂手前はたおやかな景色。 |
(24)拡大図「12.岩峰突きあたり」 前障子岩本体の岩峰。向かって右へ。 |
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(25)岩の根元を歩きます。これは振り返って撮影。 |
(26)地図「13.ここから岩の間をよじ登る」 ここだけ岩が割れ、登り上がってから上から撮影。 ※この先は行き止まり。 |
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(27)地図「14.三角窓」 ※地図では概ねの位置です |
(28)同左を抜けて振り返った様子。 |
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(29)大障子岩方面。 |
(30)前障子岩山頂。 さすがに、ここからピストンする気にはなれませんでした。 |
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(31)樹々も少し芽吹き始めています。 |
(32)大障子岩より。アケボノツツジは蕾でした。 |
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(33)本日の尾根ルートと前障子岩。 |
(34)縦走路では、これで早い方です。 |
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(35)八丁越の看板。 だいぶくたびれてきたようです。 |
(36)下る途中、振り返って大障子岩。 |
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