七年山〜桑原山(2014.4.19)


 先週は高速の通行止めを理由にくじゅう山系のミヤマキリシマの開花状況観察に向かいました。それで、本日はというと同じ区間が通行止め。でも今日は官行の森へ〜、と心を決めていたので、そこは下道を走り途中から高速に乗りました。天気予報に寄れば、あまりすっきりしない、との予報で、確かに途中で霧雨だったり、ガスだったりと、まぁ、雨が降らなければよし、という気持ちです。
 夜明けに近い時刻に登山口に到着し、ごそごそと準備しながら東の空を見ると、なんだか雲も無くすっきりしています。ひょっとして、こりゃ、まずまずの天気かも〜、とちょっとテンションも上がる心持ちで出発です。

 まずは、このコースの特徴でもある谷沿いの軌道跡を歩くわけですが、なんだか下から聞こえてくる水の音がいつもより太い水の音で、ちと不安。最初の徒渉点に立ってみると、元釣り人にとって大した水量ではありませんが、靴を濡らさないよう、滑らないように渉るには慎重に岩の滑り具合を確認しながら、両手両足をフル活用しての徒渉となりました。3度ほど、日頃より増水した谷を渉り、ようやく「官行の森(勝手に命名)」に到着です。
 自分も含め世間様がミヤマキリシマ騒ぎの週末、なんでこんな地味なところへ?、というと、初夏にこのルートを歩いたことが無かったので、どんなだろう・・・と、その様子を見たくて先週からミヤマキリシマと天秤にかけたところです。

 登りは、朝日が差し込みそれはそれは全身グリーンシャワー浴び、本当なら強いはずの陽射しも全然苦になりません。下山時は天気が曇り、陽射しも弱まるとなんだか鬱蒼とした状態に変わり、当たり前かもしれませんが森の両面を感じることができました。

 さて、三尾に着く頃から東の空方面からガスが湧いてきています。うーん、天気予報とおりの展開(^^;) と、思いながら、真正面に見える障子岩尾根の稜線にはガスというか積雲が掛かり、夏らしい景色です。登山道周辺は次第にガスの面積が拡大し、坊主尾根を歩く頃はガスの中を歩いていました。途中、今まで、気が付かなかった?かどうか記憶が定かではありませんが、ヨウラクツツジが咲いていました。

 9時頃ガスの山頂に到着。まずはオレンジジュースを飲みながら、のんびりお湯を沸かし微妙に晴れそうな祖母山方面を眺めていると目の前の幕がぐぐぐ〜と開けるようにガスが晴れ、稜線に掛かった積雲と綺麗な青空のコントラストを短時間でしたが眺めることが出来ました。その後も、チラチラとガスの合間から見える景色を観賞することが出来ました。休憩&撮影で1時間半ほど山頂に居ましたが、誰も来ず・・・下山時も誰にもすれ違わず、やっぱ、今日はくじゅうだったかな〜、平治岳の満開の様子を少し想像したりしました。

 帰りは水場ルートで下山。水場周辺の森もなかなかどーして魅力的でありまして、水場では汗と泥ににまみれたタオルを洗いながら、手と足の汗をしっかり拭き上げ気分一新です。気分一新といえば、歩いていると左足の小指の左先が靴に当たり痛いな〜、と。たしか、つい最近爪は切ったはずなのに・・・と、山頂で確認するとなんと、左だけ切り忘れで、しかも小指だけ。蒸れてふやけていたこともあり、持っていたハサミでカット! この後は、さっきまで痛かった指先は快適〜 となりました。

 くじゅう山系のミヤマキリシマが気にはなりつつ一人で傾山を楽しんだ初夏の1日でした。

  








 (1)目印にもなているブナ

 




 (2)三尾にでる直前。





 (3)ヨウラクツツジ





 (4)祖母山方面。


 


 (5)大障子岩尾根。





 (6)三つ坊主コースを歩く頃にはこんなこんな感じ・・・





 (7)山頂もガスに囲まれていました。





 (8)ちょっと晴れた〜


 


 (9)同じく
 





 (10)ちょこっとですがミヤマキリシマも咲いていました。





(11)山頂直下もいい感じです。





(12)





(13)水場ルートの水場。この辺りも森が綺麗です。





 (14)苔生す谷も幻想的〜





 (15)三尾付近にて。





 (16)ここまで戻ってきました。





(17)朝撮影した「官行の森」付近。





(18)