何も無い傾山へ・・・   

 先週3連休は掲示板でも報告したとおり、ウイルス性胃腸炎による嘔吐下痢で立ち直れず山に行けずじまいで、歩数も山行も計画が狂ってしまいました。そんなことを言っているうちに世の中は正月まであと3日、せめて1回はどこかに登っておきたいと考え、思案した結果祖母山に登ることにしました。ルートも色々考えましたが神原ルートのピストンにしました。

 修行のような歩数計の日々が嘔吐下痢とともに終了。歩数を稼いでいる間も10〜15kmのタイムを計っていましたが、明らかに疲れが足に溜まるとともに、間違いなく巡航速度も低下していきました。これまでに無かった経験であり、疲れを抜かないと、と思った連休初日が嘔吐下痢、でトドメを刺された次第です。そのお陰(?)で5日ほど体を休めたこと、体重が減ったことで足が速くなり1ヶ月間の修行の日々も無駄では無かった、と勝手に思い込んでいます。

 そんな訳で、本日は2週間ぶりの山行、いつものキャンピング仕様で用を足す程度の休憩以外は一切取らず黙々と登っていきました。国観峠でから見上げた高みには霧氷らしいものが見えました。9合目手前から次第に圧雪というかアイスバーン状態、9合目から先はかなり凍り付いていて、途中までなんとか持ち堪えましたが9合目小屋からの合流地点で目の前が全面凍り付いていたのでここでアイゼンを装着することにしました。

 準備していると、小屋の方から勢いの良い足音が聞こえてきます。まずは「人じゃ〜」と思うとともに、凄い早さで登ってくるな〜、と思いつつ、彼もアイゼンを準備している自分を見て、「やっぱ、付けよ〜」といって、トレラン用のザックからアイゼンを取り出しました。ここで、少しトレランの話を交わし、山頂でしばし二人で談笑した次第です。
 熊本から来られた40才前お男前な方でしたが、「本職」はウルトラマラソンだそうで、そのトレーニングで山に登っているとのことでした。ザックは2012年のトランスジャパンアルプスレース(TJAR)で優勝された方が使用されていたものと同じだったり、山口100萩往還マラニック(250kmを48時間で走るそうです)を目指していたり、と。それでも祖母傾の完全縦走は未踏だったので少し自慢してしまいました。それと、同じ山域を歩くものとして、祖母山から大崩までは気になっていたようです。珍しく、山頂で30分程度話し込んでしまいました。

 登山道沿いは滝が凍り付くなどして、結構、寒かったのですが、山頂は風も少なくしかも暖かく、シャツ1枚で十分でした。山頂からは360℃見渡せました。下りは、のんびり写真を撮りながら下山、一応、今年最後の山行と思いながら山を下りました。

 本年を振り返ってみると、少しトレラン風の山行きが増えたことと、これを意識して平場でも少し長距離を走り始めた延長でマラソン大会にも何度か参加し、この傾向は来年度も続きそうな予感がします。年明けは早速ハーフマラソンです。
 といっても、基本は「山」と考えていますので、平成25年もよろしくお願いします。

  






 (1)国観峠。





 (2)9合目。この付近からアイゼンを準備した方が良さそうです。
 






 (3)山頂より





 (4)今回、大障子岩に登ろうか迷いました。





(5)くじゅう連山





 (6)こちらも樹氷はありません
 




 (7)山頂直下は凍り道です。雪のようなものは落ちた樹氷です。





 (8)9合目下の登山道もこんな状況。





 (9)再び国観峠





 (10)凍り付いた滝





 (11)振り向いて登山道





(12)





(13)5合目小屋。日が当たると山の中の学校のように見えました





(14)駐車場には2台





(15)それでは良い年をお迎えください。