雪もクラスト化し楽ちんでした〜   

 この時期、祖母山系に登るには大いなる目的があります。そーなんです、べっぷ鶴見岳一気登山(海抜0→1375m)に耐えうる体力作りのためです。しかし、掲示板で愚痴ったようにタイムレースは200/288の低倍率の抽選漏れ、それではと普通参加の部に申し込むも定員オーバーとなり目標を失ってしまいました。
 タイム設定をして夕方のジョグをしたり、前哨戦として参加する地元のマラソン大会も少し白々しく感じたりもしますが、これも何か訳あってのことと諦めつつあります。

 とはいえ山ライフから俯瞰すると年末から祖母山にほぼ毎週通って、祖母山の冬を堪能してきたことは事実でありまして贅沢な話でもあります。ここらで一区切りと思い傾山へと考えたりもしましたが、まずはお隣の障子岳、古祖母山を歩くことにしました。

 尾平に着いた頃は星も輝いていましたが、出発する時に月明かりで照らされる祖母山頂付近にガスが懸かり始めていました。少し、怪しい予感・・・
 縦走路に着く前からガスが稜線を覆い始めたのが確認できました。一方で足元には積雪がほとんどありません。当初はスズタケに雪が積もり濡れることを想定していましたが、降った雪若しくは雨が凍りスズタケが氷の壁のようにになっていました。登山道に倒れ込んだスズタケを避けると「バリバリ」と音がするし、氷の重量感を感じながら前に進みます。

 縦走路に出た時点でガスが懸かっていたので短い休憩の後、障子岳方面に進みミヤマキリシマ公園ピークに立つと青空が見えそうですが冷たい強風で長時間立つことができません。ただ、そこから見える範囲は樹氷の海です。
 さらに障子岳山頂に向かうとそれはそれはゴージャスな樹氷で、今年の冬一番の樹氷だったかもしれません。障子岳山頂でも場所によっては風が強いのですが、時折ガスが晴れ始めたので少し粘ることにしました。すると、ほんの一瞬ですが祖母山頂が見え、そのすそ野は真っ白です。
 障子岳山頂には支柱とネットの資材が大量に運ばれていましたが何に使うのかなぁ〜

 ガスが晴れると何処を見ても樹氷のカーテンで、特に障子岳から古祖母山方面の樹氷は縦走路を覆う樹氷だけでなく、縦走路から見える岩峰の樹氷もこれまで見たこと無いくらいの様相を呈していました。縦走路を歩きながら一人で「おーっ」とか「すげー」とか、時折、晴れ間が見えるとシャッタータイムでなかなか足が前に進みません。それに加えて氷と雪の重さで枝が縦走路の上に垂れ下がり、歩く邪魔にはなりますがこれもご愛敬といったところでしょうか。
 樹氷を改めて観察すると、木々の枝の周囲に樹氷(着氷)をまとい、その上から霧氷という2段構えで、標高が下がると着氷だけとなっていました。

 本日は東日本大震災が発生して1年、昨年は震災が発生した翌々日に祖母山に登り、何もできない東北の地に思いを馳せながら手を合わせてご冥福をお祈りしましたが、本日も14時46分の黙祷にささやかながら参加させて頂きました。



 






 (1)着氷

 





 (2)縦走路。雪はほとんどありませんでした。
 





(3)ばりばりに凍ったスズタケ





(4)次第に豪華になりつつある樹氷






 (5)足元の苔にも着氷




 

 (6)親父岳方面。障子岳より。





(7)同じく古祖母山方面。





 (8)一瞬だけ全容が見えた祖母山方面


 


(9)障子岳山頂の資材





 (10)障子岳付近の岩場より尾平方面。





 

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(12)古祖母山山頂





(13)ここからは超豪華な樹氷ロード





(15)豪華すぎて登山道まで垂れ下がった樹氷






(16)縦走路。梯子上の絶叫岩より





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(21)お洒落な樹氷!?







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