雪もクラスト化し楽ちんでした〜   

 祖母山の朝駆けなんて・・・そーなんです。
 くじゅうに比べ登山口の標高が低いため少なくとも900mほどの実登が必要となり、しかも寒波の後なので大丈夫なんかい?と思いながら、昨晩、カシミールを駆使して黒金尾根からと宮原ルートの馬の背付近から眺めた夜明けの祖母山を描いた結果、宮原ルートから登り馬の背付近で撮影することに決定。
 でもって、結論からいうと撃沈・・・

 登山口を4時半に出発し2時間半程度で馬の背付近までと想定していましたが、雪道&テント泊装備のザックのため思ったほど標高を稼げず、宮原分岐に到着したのが6時20分頃。アイゼンを装着して歩き始め最初に展望が開ける手前で稜線と雲の間隙から真っ赤な太陽が覗きました。

 そして前方、祖母山はガスに覆われ、周囲も見渡す範囲が灰色のガスが流れるばかり。登山口では星が見えていたのに・・・朝駆けでは良くあることですが。
 時折、青い空が見えるもほんの一部だけで祖母山頂のガスが晴れ、それを首尾良く陽光が照らすことなどありませんでした。それでも、1時間以上待っている間、まぁまぁの景色も見えたので山頂へ。
 途中、所用もあり九合目小屋に立ち寄ると小屋番の加藤さんがいつもようにCDをかけて食事中でした。

 山頂もガスでほとんど景色に恵まれず、さっさと下山することにしました。山頂にいたときに下から声がしていたので先行者が梯子場を通過中なんだ〜位でいざ梯子場に到着するとなんだか大渋滞で、最初はどのグループがどうなってるかサッパリ分かりませんでしたが、どこかの山岳会らいしい集団がピッケル、ザイルの雪山訓練で「ビレイ解除!」「もっと引っ張れ!」「時間が掛かりすぎる!」とリーダーらしい方が指示、そのまわりに7、8名が待機状態。

 別の4名の方が下ろうとしているのですが、この方たちも立ち往生状態。しばし、状況が改善するまで待っていましたが、ラチが空きそうにないので、両グループの間隙を縫って下山しました。しかも、この日ストックが行方不明になったので久々に「仙人の杖」で歩いてたもんで、山岳会の方から見るとふざけた格好した野郎だ、と思われたに違いありません。

 縦走路の雪も圧雪状態で積雪も少しでした。黒金尾根方面も1,200mから下は雪も少なくなりましたが気温が低いせいか粉雪というよりダイアモンドダストが舞っていました。    (2012.2.19) 



 






 (1)縦走路からの朝日

 





 (2)馬の背にて。
 





(3)やっと見えた山頂。





(4)山頂はガス






 (5)縦走路にて




 

 (6)同上





(7)





 (8)黒金尾根分岐


 


(9)1,400m付近





 (10)尾平登山口にて。





 

(11)ダイヤモンドダスト、かな・・・