そろそろ祖母山のオオヤマレンゲが気になるので、ツアーを企画せい、とそ長崎隊の影の隊長そよかぜ姉さんから指示が出たので、ツアー企画をしたところ、長崎隊3名(そよかぜ姉さん、山馬鹿さん、Yさん)、hirokoさん夫妻、haru&hiroさん夫妻の参加により計8名となりました。 きっかけは、ほぼ1年前の金曜日の午後のことでした。午後から翌週の会議の打合せがあるなぁ、と考えながら車を運転していると携帯が鳴りました。事務所からかなぁ、と思いながら携帯の着信を見ると、そよかぜさん。「今、由布岳よ〜、hirokoさんも一緒でね〜、オオヤマレンゲも良かったよ〜、”はい”と”了解しました”の返事で良かよ〜」との電話。その敵討ちをしてやると思い6月27日に登ったところ、山小屋周辺のオオヤマレンゲ圧倒され、でもって今回の企画ツアーと相成りました。 ツアー名は「祖母山でオオヤマレンゲを10年分楽しむツアー」と銘打ち、我ながら良くできた企画名と悦に入っていたのですが、立ちはだかる大きな課題は天気です。これまでの過去の経験から自分とhirokoさんがセットで歩くと雨が降る、という伝説があり(実際8割程度の確率で、統計学的に言うと有意差有りかと・・・)密かに皆さんが気にしていた組合せであります。まず、当初、晴れマークだった日曜日が傘マークに変わった瞬間、「!」。結局、前日、場合によっては当日竹田市に集合してツアー実施を決定するという厳しい状況に追い込まれました。 途中、そよかぜ姉さんから「瀬の本でミルクの海を泳いでます〜」との電話。竹田市方面はなんとか雨が落ちていないくらいで山側はやはり雲に覆われています。でも、集まってしまえば「決行!?」ということで、竹田市内のスーパーで今晩のすき焼き用の「大分牛」(3割引)を購入していざ出発です。当初は、緩木山経由で祖母山へ登り、神原へ下る予定でしたが、どうしても雨は気になるので、登る時間が短い神原ルートから登ることにしました。 最初は、小雨でしたが次第に雨足は強くなり結局、山小屋に到着したときは頭のてっぺんから足の先まで濡れねずみとなり、茫然自失状態です。一時、何から、どうしようと考えていましたが、気が付いたときは山小屋の前でhirokoパパと二人でパンツを脱いで着替えておりました。自分たちが付いた前後に小屋番の加藤さんも着いたようで薪ストーブを焚いて待っていてくれました。ちなみに脱いだ合羽、シャツは薪ストーブのある土間の部屋の天井一面に吊るして干しました。 概ね、3時過ぎに一段落、後は呑んで食べて寝るだけなのでまずはビールで乾杯。小屋番さんによると自分たちの他に長崎から1名宿泊とのこと。だべっているとその方が到着、いろいろと話を伺っていると、山馬鹿さんやそよかぜ姉さんには長崎の山でお会いしているとのこと。山馬鹿さんはアルツハイマーのようで・・・その後、話しが弾む中でそよかぜ姉さんや自分のHPをいつもご覧頂いているとのこと。今後ともよろしくお願いします。 18時から夕食準備ということで定番のすき焼きです。 ご飯係は山馬鹿さん、Yさん、自分が調理係といういつもの役割分担で慣れた手つきで夕食を準備しすき焼きは無事、完食しました。一応、明日ひょっとしたら晴れかも〜と淡い期待を込め21時半に消灯しましたが・・・3時半頃ふと目が覚めると、遠くから雷鳴が聞こえ始め、それが次第に近づき最後は小屋が揺れそうな感じで祖母山中に雷鳴が響き渡り、おまけにかなりの雨量です。 その時、頭をよぎったのは、「中高年8名、大雨の中無謀な登山で遭難」、下山しながらそんな話をしているとやはり、皆さんも同様なことを考えたようです。そして生存者は語る、「あの時の、リーダーの判断は誤っていたと思ったのですが・・・(涙)」。しかし、雨も1時間程度で止みました。 ※帰宅後、新聞を見て宮崎県に近い鹿児島北部では大雨による災害の記事が掲載されており、ちと反省した次第です。 結局、テンションが上がらないまま、出発の準備をしていると小屋の2階からオオヤマレンゲが目の前に見える、と聞き見に行くと本当に、オオヤマレンゲの枝が屋根にのっかかていました。実はharuさん&hiroさん夫妻は祖母山が初めてとのことだったので、山頂だけはということで真っ白の山頂を踏みましたが、これはこれで感慨深いものがありました。 その後、小屋周辺のオオヤマレンゲを楽しみながら当初、登りで利用するはずだった、緩木山方面に下山しました。登山道がスズタケでかぶっているとの情報の一方で、小屋番さんが最近切り開いたらしい、との情報もあり、結果、小屋番さんが正解で快適な登山道でした。雨が降っていなければ相当に気持ちよい路だったのではと感じました。 途中、緩木山で休憩し無事、登山口に到着しました。 ちなみに、オオヤマレンゲの咲き具合は蕾が多いかなぁ、という印象でまだ十分楽しめそうです。 【広告】 下山後、とにかく風呂ということで「荻の里温泉」に向かいました。事前にHPで確認したところ「温泉+昼食セット」が1,000円とのこと(15時まで)。さほど期待していなかったのですが、いざ出てきた量を見ると結構なボリュームでしかも期間限定ですが、「サラダバー(無料)」付きです。荻は畑作地帯で野菜類の生産が盛んなためだと思います。野菜の種類「トマト、きゅうり、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、紫玉ねぎなど」5〜6種類程度ですが、トマトの産地だけありトマトを中心にお代わりしました。でもって、そよかぜ姉さんが買い物した後、店員さんがお連れ様に、とお菓子を頂きました。 風呂からは久住山系が目の前に広がる眺めの良い温泉です。 【事故】 今回、山馬鹿さんの足が壊れました。正確に言うと靴底が剥がれました。最初は右側が剥がれ包帯を、そして後20分ほどのところで左側が剥がれ靴ひもを巻きました。教訓とまではいきませんが片方が剥がれた場合、反対側も剥がれる!? 【初物】 今回、秘密兵器と称して「防水コンデジ」を持参しました。雨を気にせずに撮影できて良かったのですが光量が少ない状況ではデジイチと同じ様にはいきませんでした(まだ、熟知していないのかも・・・)。もう少し修行が必要のようです。 以上、ちと長くなりました。2日間濡れ鼠山行となり、ちと判断を誤ったかなぁ、と感じながらも皆さんのお陰で楽しい2日間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。 |
(1) 今から、修行に出掛ける面々です。 |
(2) このコースで唯一、渡る沢で今回初めて水が流れているのを見ました。 |
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(3) 雨の中、急登を登ります。 |
(4) 国観峠。 |
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(5) 小屋の土間と薪ストーブ。小屋番さんのおかげで温まりました。 |
(6) 誰かさんが試しに撮ったら指が・・・ 一応、小屋の中で奥に見えるテーブルで宴会をしておりました。 |
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(7) すき焼き宴会中。 |
(8) 翌朝の祖母山頂。 ガスは酷かったですが、雨は殆ど降らずに済みました。 |
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(9) 帰りの国観峠 |
(10) ガスが無いとき。右の切り分けが神原方面、左の切り分けが北谷方面。 |
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(11) 三県境。ここから緩木山方面に右折します。 |
(12) 道は切り開かれていて快適でした。 |
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(13) 緩木山方面に右折、手前が越敷岳方面になります。。 |
(14) 緩木山へ |
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(15) 緩木山山頂 |
(16) ようやく登山口に到着でほっと一息です。 |
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(17) 神原登山口で着替え、まずは荻の里温泉へ。 |
(18) チキンかつ丼、うどん(小)、漬け物、サラダバー、抹茶アイスと温泉入浴券で計1,000円と、お得なセットでした。 |
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山小屋の2階から見えるオオヤマレンゲ |
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【山馬鹿さんの足の負傷と治療状況】 | ||
@まずは右足負傷 | A次に左足負傷 | B同左、左足治療中 |