1時間程度のハイキングウオーキングです

【序章】
 遠征シーズンの到来となり当初、7月下旬に実行するはずでしたが、梅雨明けもままならない北陸地方。どうやら8月上旬に梅雨明けしそうな様子だったので、仕事のスケジュールを半ば無視して職場の皆さんには「山行きまーす」のノリで相変わらずの脳天気です。

 本来であればタイトルは「立山〜劔岳」の予定でしたが、初日の天場である剱沢キャンプ場に着いてテントを張った頃から頭痛と吐き気で、そのままテントに倒れ込んでしまいました。荷物が重いとはいえ昨年と同じ程度で、登った標高は去年の2/3程度のはず。昨日買ったクリームパンが当たったのか、高山病?でも昨年は大丈夫だったし・・・よくよく1週間単位で思い起こすに週の前半軽い熱中症状態であったことが尾を引いていたのかもしれません。

 食べ物は勿論のこと水分も受け付けない状態でこうなれば寝るに限ると決め込み、ずーっと寝ているとなんだかテントを叩く雨の音が・・・昨晩は綺麗に目の前に劔岳が見えていたのに。目の前の視界は数十m。これは登るなとの天の声と思い、雨が止むのを待ち撤収しさっさと室堂に下山しました。

【立山駅】
 大分から高速を経由、北陸道立山ICで下車、密かな楽しみにしている地元のスーパーに立ち寄り、今晩の夕食(弁当)を買い込み立山駅に着いたのが17時45分頃。距離で1,005km、休憩等込みで13時間でした。
 今回は室堂へ向かうため立山駅周辺の駐車場で車中泊することにしました。駐車場は満杯状態でしたがなんとか駅に一番近い所に停め明日の偵察も含め立山駅に向かいました。

 すでに切符売り場は閉まっており、翌朝は5時20分からの販売で、予約しておかないと早い便には乗れないとのことでした。ちなみに駐車料金は無料で、路肩にもびっちり停めている車も多いのですが、そこは厳しくなさそうでした。
 翌朝、5時過ぎ駅前に行くと切符売り場にはすでに50名程度の方が並んでいました。立山駅から美女平を経由して室堂まで2,360円(往復だと4,190円)で荷物が10kg越えると300円別途徴収されます。それにしても明け方には雨が降り、立山駅から見上げるとガスに覆われちとテンションが下がる空模様です。

【室堂へ】
 ケーブルカーに乗り込み美女平でバスに乗り換える際に荷物代300円を徴収されますが、その荷物を計量するための秤があり合宿らしいグループの男子が荷物を図ると28kg、するとかなり重そうにザックを持った女子部員が計ると30kg!、顧問の先生が「何そんな入れてきた?」、女性部員「キャベツです!」 いや〜、若いとは良いね〜
 バスに揺られること50分、途中の見所も丁寧に説明をいただきながら室堂に着く頃には青い空が見え始め、この後我が身に襲いかかる熱中症(多分)も知らず今日から始まる山旅に大きく胸を膨らませていざ出発です。

【立山】
 ターミナルには夏の野外教室らしい小学生の集団が先生から今から登る際の注意点等を体育座りで真剣な表情で聞いているのを横目で見ながら、この集団に巻き込まれないようにと、歩き始めました。 昨年とは違い、いきなり2,400mなのですぐに雪渓を何度か歩くと、金を払って登っただけあるなぁ、と。
 さて、雄山方面を見上げるとすでに早朝から登っている方々の姿を多く見られ、一の越山荘付近から見上げるとまさに長蛇の列が山頂に向かって伸びており、今回はなかば諦め蛇に巻き込まれてみました。一方で反対側を振り向くと槍が岳が見えたりと景色は良く多くの方々がここで一服していました。
 日頃が静かな山しか歩かないこともあり、どうしても横道があればそちらに逃げ込み少しでも先に、と思っても、すぐに巻き込まれてしまいます。振り返ると視界を遮る木々が無いので九州と違った高度感を感じます。

 ようやく山頂に着くと社務所があり山頂手前にはお祓いを受けるために、ここにも列が出来ておりこの列を横切るように最高点である大汝山へ向かいました。ここから先は、山雑誌等で読んだとおり一気に登山客が減りますが、少ないとまでは言えない程度の方々が往来していました。
 大汝山は岩のピークでやっと1〜2人程度が記念撮影出来る程度で順番待ちも発生。とりあえず横から手を伸ばしてタッチして次のピークへ移動です。大汝山のすぐそばに休憩所があり食事ができるそうです。

 次の富士ノ折立は山頂付近が岩場になっていて、少し足下が不安定なピークでした。
 たまたま近くにいた女性の足下が怪しかったので「大丈夫ですか〜」から始まり結局、途中までご一緒することになりました。関東から来られたそうで本来はランナー、マラソンは3時間そこそこで走り、富士登山競走も完走した強者とのこと。だから歩くのを見ているととにかく早いし足が軽い。ただ、岩場が苦手なようで、今年になって山に目覚めた姪と同じで、つい思い出し笑いしてしまいました。最近山に登り始め、これまでに登った山は富士山と筑波山とのことでした。
 
 別山に着くと足下には雪渓と剱沢キャンプ場と目の前に劔岳がそびえています。今晩は剱沢キャンプ場でテント泊し翌朝には劔岳に登る者にはこれ以上にない景色です。この景色をしばし眺めここで食べたクリームパンも悪かったのかな・・・あとは剱沢に下るのみです。途中から雪渓に降り立ち雪の上を滑るように下っていきました。
 天場を決め、迷彩シャツを着た坊主頭で強面のお隣さんに挨拶し、天場代の支払いなどを聞くと見た目とは打って変わり、にこやかに教えて頂き管理小屋で天場代500円を支払ってきました。

 テントを設営が終了したあたりからなんだか体調がおかしくなり、あとは冒頭のとおりです。
 一時、劔岳に掛かっていたガスも夜には消え被写体としては最高だったのにとても撮影する気力も無く、ひたすらテントの中で寝ていました。

【2日目】
 朝4時頃、なんだかパチパチとテントを叩く音。それがザーとなったりとにかく予想外の雨です。昨晩、寝ていて考えたのは剱に登るべきか否か? 解答は雨が簡単に決めてくれました。携帯で雨雲を確認し、10時過ぎに宿を撤収し室堂に向けて出発です。それにしても水以外何も摂取していないのでほとんど荷物の量が減っていないどころかテントが雨で濡れているのでむしろ重くなっているかも知れない状況。とにかく足をゆっくり進めるだけでした。

 本当は雷鳥沢で1泊して翌日は大日岳方面を歩く計画でしたが、今のこの体調では無理と判断しあっさり計画を中断することにしました。雷鳥沢に昼過ぎ着いたのでゆっくり休めば回復したかもしれませんがそこは単独行、本来辛いことはやらない性分なので雷鳥沢の雰囲気を楽しんでから室堂に戻りました。

【金沢】
 下山後は恒例の金沢で息子と合流。今回、夜はひとりだったので息子に風呂屋と定食屋を教えてもらい出かけました。風呂はその名も「兼六温泉」。地元御用達の温泉の雰囲気。湯色は褐色でかなり肌がツルツルというよりぬるぬるといった感じです。町中の裏路地に面しているので分かり難い場所にありました。
 定食屋(本当は居酒屋)は土日は定食メニューはやっていないと断られましたが、気のよさそうなマスターが少々時間がかかっても待ってくれるなら、と定食を出してくれました。学生たちも楽しそうに飲んでいる良か居酒屋さんでした〜

【エピローグ】
 劔岳のかにの横ばい、縦ばいを歩くという当初の目的を果たすことができず、来年度以降に持ち越すことになりました。遠いだけにじゃぁ、そのうちに、とならないのも辛いし、まぁ、立山に登れたから良いか〜、と。来年は一度劔岳から離れてみようか、もう一年だけこだわってみるか、今から思案しております

 それにしても今回の一件で祖母傾を2泊3日でテント泊で検証する必要を感じたところです。以前からテント泊で、と思いながら実施に至っていないので、今回はたまたまだったのか、それとも本来そこまでの体力が無いのか・・・涼しくなってからのお楽しみです。



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 立山駅周辺の概略図。なんとか@の一番近い駐車場に停めることが出来ました。




 (2)
 室堂までの切符。有効期間は5日間と山に登ることを前提にしているようです。


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 朝一の立山駅の様子。




 (4)
 指定時間に乗る方だけですが、長蛇の列です。




 (5)
 車両の後ろに荷台がありました。

 (6)
 10kg以上の荷物は別途300円が必要です。




 (7)
 室堂。どんどんバスが乗り付けてきます。

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 小学生の団体。今から先生から注意事項などの説明がありました。




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 すぐに5〜6箇所の小さい雪渓を横断します。

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 何かの取材中。下ではそれらしい綺麗なお姉さんが待機していました。




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 一の越山荘付近から。多くの方が間断なく登っていきます。

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(13)室堂、みくりが池、その奥は大日が岳




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 雄山山頂までもう少し。別の学校の集団がすでに下山していました。
 



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 振り返ると高度感があります。

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 鳥居の向こうは有料。




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 振り返って見たところ。

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 最高点「大汝山」




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 向こうには劔岳が見え始めました。

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 岩の積み重ねのような「富士ノ折立」。

 


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 足下にはキキョウ

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別山への縦走路



 
 
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 お〜、劔岳。明日は登るぜ〜、と思っていたのはこの時まででした。




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 剱沢キャンプ場




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 分岐点。

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 雪渓を歩いて下っています。




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 翌朝。




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 ここからは花紀行です

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 ここまでが剱御前までの路傍で見た花々です。




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 雷鳥沢キャンプ場




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 雷鳥沢。ちょっとだけ陽射しがありました。

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 キャンプ場。




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 室堂へ向かう石畳の道。これが結構きつくてついつい止まって写真撮影が増えました。

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 地獄谷からのガスは本当に喉に刺さりました。しょっちゅうガスが当たっているためか植物も枯れています。




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 (46)みくりが池。この辺りに来ると観光客の方も多く見られました。




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 下山後の駐車場の様子。

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 番外編。金沢市そばの津幡町にあるひまわり畑の迷路。





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 21時頃九州上陸。

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