トレイルをやってなければ、西米良村に足を運ぶ事なんて無かったと思う。 4年前に初めて参戦し村あげての行事として開催されている印象を受け、昨年10月に参戦予定でしたが気象災害で延期となり、今年10月、2回目の参戦です。 トレイルでは普通考えられない国道半分占めきりのスタートで、ゴールする時間帯までその状態で、参加人数がロングで200人に満たないけどとても贅沢なスタート&ゴール地点です。 国道区間は人口1,040人(R5)の「中心街」でもあり、住民のみなさんが「行ってらっしゃ〜い」、「お帰り〜」と出迎えてくれます。途中の道すがら集落の方も応援してくれたり、他の大会ではあまり見かけない光景です。 4年前の大会では熊本県側に宿泊しましたが、今回は西米良村に宿をとりました。会場に近い場所は、すでに満席状態だったので、会場まで30分ほどかかる場所に「おがわ作小屋村 桃源郷の宿」に泊まることにしました。 集落の中にある宿(昔の城跡)の環境はすこぶる良好で、自分が泊まった部屋は10畳、3〜4人寝泊まりできます。 素泊まりだと3,300円。周囲に店舗も何もないので食料、アルコールも持ち込み可。 それぞれの部屋には湯沸かし器、炊飯器、炊事場、調理必要な道具、茶碗、皿も備え付け。風呂、トイレがあり1DKタイプの造りです。食事付きで5,600円。ただ、若い方には普通に泊まる場合でも物足りない量かもしれないので、夜食、アルコールは準備しておいた方が無難です。 夕食は美味しかったし、トレイルが無ければ十分な量かと。ちなみに夕食は各部屋まで運んでくれて、翌日回収するシステムでした。 周辺には市房山、石堂山など山塊の懐なので、連泊して山に登るにはもってこいかな〜と、感じた良い宿でした。 宿の受付する時、「明日、早く宿を出るけど・・・」すると横にいた方も「自分もなんです。」 「トレイルですか?」「はい。バーティカルなんですが試走したら全然タイムが関門に間に合わなくて・・・」 ゴール後、再会できましたがやはり第2エイドでタイムオーバーしたそう。 今回も助手席にゆうたろうを同行。前日に受付を済ませたので、のんびりモードで小学校の駐車場でゆうたろうと話しながら準備です。携帯用の写真も同行、スタート、ゴール後と山頂で記念写真でした。ゴール後に嫁さんと自撮りしてると運営主催のUFの高木代表が気付いて撮影してくれました。 YAMAPつながりのひろみんさんが参戦すると聞いていたので開会式で見渡すとそれらしい方を発見。スタートしてしばらくは後ろ姿を追いかけてましたが抜くときに「ひろみんさん!」「おっ?」「よっちゃんっす」「お〜」 4年前に経験してるはずだけどなかなか市房山登山口のASに着かない・・・そろそろかな〜 GPSの距離をみるとそろそろなんだけど。まだ着かね〜 気ばかり焦ってようやくASに着くとここから市房への本気の登り。ここまでも結構なアップダウンで足が無くなってるのに・・・ASで普通にジャケット着て立ってるおじさん、さっき開会式で見た村長のようだけど。 「ひょっとして村長さん?」「はい、村長の黒木です」 天気が良いとはいえエイドにまで足を運ぶとは、その後、ゴールでも出迎えて頂きました。 エイドもシンプルですが充実し、やはりコーラは嬉しい。 特筆は「にぼし」といっても魚ではなくて干した芋をベースに小豆、栗、もち米を混ぜて蒸した郷土料理で農作業の際のおやつだったそう。 ラップで小分けして食すとおはぎに栗を入れて混ぜ合わせた感じで、余分に頂いたのは帰りのおやつにさせて頂きました。 ここからひーこらタイムだけど、山頂でリタイアしたい気分。4年前より明らかに登る速度が落ちていて、思いのほか足にダメージが。 山頂に着くと360℃の絶景で、前回も天気良かったけど、さらに透明度が高く遠くの山まで綺麗に見えます。足下には人吉盆地が箱庭のよう。でも、足が攣りかけてる、いや攣ってる。 ここで人生初のツムラ68番を投入! 数年前に購入したけど良く分からんけど効果はあったかも〜 後は下るだけ〜 だけではない。断面図を見ると尾根がのこぎり状。小さく見えるけど実際はやはりしんどい・・・下りながら感じたのは下るスピードも落ちてる。 長〜い林道を前の方の背中を見ながら足を動かす。ようやく残り4kmのエイド。ここから最後の登りなんだけど、いつも思うのは最後は国道の歩道を走らせて欲しい。 ここからゴールまで、明らかに前回より動きが鈍い。ゴールの関門は17時。 16時は過ぎるけど余裕があるかなぁ、と思ってたら結構ギリで16時半の到着でした。毎度のことながらゴール手前でスマホで写真を撮ってからのゴール! もう少し早いかなぁ、と思ってたけどとりあえず時間内にゴールできたので良しとしよう。とは言いながら前回より遅くなった要因は何か前回の時とデータを比較する必要を感じてます。 ホントに最後の登りが終わった辺りの分岐点で誘導していた女性が、「ここから概ね下りです。少し、登りもあるので」 時折、あとは下りで〜す、と真に受けたら小刻みな登りに精神的ダメージを受けたりします。「概ね」をさらっと言うところをみると役場の方やろな〜 と感じた次第です。遅くまで誘導お疲れ様です。 ゴール後のシシ汁、穫れたてのイノシシなのか脂が美味しかった〜 昨日、宿の受付で一緒だった方からも声を掛けて頂き、出場人数が少ないトレランならではの光景です。 ひろみんさんはどうやろ〜 と思ってたら10分遅れぐらいで到着! 右足に障がいを持ちながらトレランに取組み、この時間で完走出来るとは。ゴール後に出迎えて次回英彦山でお会い出来ることを楽しみにていることを伝えました。 山間の西米良村。自分が到着した時刻は夕暮れ時。帰る頃には役場の裏で片付けている職員さんの姿が見えたので、村役場の皆さんにご挨拶して西米良村を後にしました。(2023.10.22) 【データ】 距離 38km 累積標高差 3,364m ※主催者公表 要した時間 8時間30分位 【備忘録】 服装:ランニングシャツ(ノースリーブ)、ランパン(パタゴニア)、靴下(Xsocks)、靴(サロモン)、グローブ 持ち物:ザック(MH 12L)、ソフトフラスコ(500ml×2)+ハイドレーション1.5L、ヘッデン1個、バッテリ-(ヘッデン、スマホ用)、エイドキット、エマーゼンシーシート、食料(せんべい、鶴の子、あられ)、ウインドブレーカー上下、アンダーウエア1着、グローブ(防水)、スマホ、携帯コッフ 【気象条件】 天気 快晴 気温(湿度) 8:00 5.8(96)℃〜16:00 16.7(64)℃ 風 南より 1〜2m/s 観測地点:西米良(標高260m) |
(1)前日の受付会場付近 (2)西米良村のシンボルでもあるかりこぼうずの橋 (3)本日の宿がある集落の景色 (4)奥の瓦屋根は資料館で部屋のすぐそば。 (5)本日の部屋を外から (6)中から〜 普通に山登りに来て使えそう (7)キッチン。道具類は備え付けです。 (8)調理道具もあります (9)洗面、風呂。右のドアはトイレで水洗&ウォシュレットで綺麗でした。 (10)本日のお土産。右上のゆず最中、ゆずがたっぷりでネットで注文しました。 (11)宿の夕食。ガッツリ食べたい方には少し不足かも・・・ (12)翌朝の駐車場 (13)スタート会場 (14)村長あいさつ。このあとあちこちで応援してました。 (15)1車線ずーっと規制してます。 (16)スタート直前 (17)スタート! といってもあんまり変わらん (18)林道から見える折り返し地点。笑うしか無い・・・ (19)霧島方面も良く見えてます。 (20)やっとこさ着いた第2エイド。 (21)どれもランナー好みのしつらえ。にぼしは魚ではありません。 (22)気さくな村長でした。 (23)折り返し地点到着〜 (24)振り返って快晴。でも足が攣っている〜 (25)ここからの眺めは「スカイトレイル」の名にふさわしいと思う。 (26)石堂山 (26)陽気なスタッフ〜 (27)だいぶ下ってきたぞ〜 (28)じいさん頑張れるかな〜 ありがとう! (29)最後のエイド。ポツポツ立ち寄るランナーに暖かい拍手です。 (30)ゴール前の記念写真 (31)お疲れ様です。 (32)完走証とシシ汁。シシ肉新鮮で美味かった〜 来年も参戦したい。 |