高千穂峰(宮崎県高原町)

 2年振りの長崎隊とのお泊まり遠足。一昨年は夏木山と経読岳。昨年は日程が合わず、今回は、hirokoさんご夫妻と長崎隊の先輩MOさんで計6名の中高年山岳グループです。

 【お誘い・初日】
 山馬鹿さんとそよ風姉さんが詳しい計画書を作ってくれるので、毎度おまかせ山ツアー。今回は、クマガイソウの群落のある山があるので、初日はそこに行く計画。13時にコオロギさんと待ち合わせ・・・とか・・・???

 そして、現場に着いてようやく理解ができる次第です(^^;)
 鳥屋岳はほぼ個人所有の山でその持ち主が興梠(こおろぎ)さん。この方が、自身の山に自生していたクマガイソウを徐々に増やして、今のすごい群落を育てたようです。

 そんでもって、この山に入れるのは、クマガイソウとキレンゲショウマが咲く時期だけで、山に入る際も事前に連絡し、1日2回9時と13時と決められていました。
 興梠さんの案内で、山頂に向かうと道すがら興梠さんの絶妙かつ味のある説明を聞きながら山頂に登っていきます。

 説明は植物の話は勿論のこと、森林のこと、鳥獣害のこと、さらにはご自身のことと多岐にわたり楽しむことができました。
 この鳥屋岳周辺の森林57haは興梠さんの所有とか。親からは借金付きの15haだった森林を徐々に拡大して今の面積になったそうです。ちなみに色々と制約はありますが保安林にすることで免税だそうです。

 ちなみに本人は80歳前後で後継者もるとか。伺ったご自宅はかなり山の中(^^;) 他のみなさんも、この場所に家があるとは・・・
 と異口同音の発言でした。いずれ。別荘になるとか。

 興梠さんの手入れもあると思いますが、クマガイソウの他にキレンゲショウマ、わさびの群落などなど。
 山頂には立派な展望台があり展望台からは阿蘇山、祖母山系等々も良く見えます。

 下山後は宿に向かうには早いので、以外と行ったことがない高千穂峡見物へ。真名井の滝を見て満足〜

 以下が連絡先等です。くわしくはこちら
  ◆開催日程 2018年4月24日(火)〜5月3日(木・祝)
  ◆開催時間 【1回目】9:00〜/【2回目】13:00〜(所用時間 2時間半〜3時間)
  ◆開催場所 高千穂町 鳥屋岳 熊谷草自生地
  ◆参加費用 1人 500円(管理費として)
  ◆事前申込 必要
  ◆申込方法 お電話にてご連絡ください
  ◆申込・問い合わせ先 ・高千穂森の会(担当:興梠) ・TEL:0982-72-5637
                   〒882-1102 宮崎県西臼杵郡高千穂町押方4520

 【宿】
 GW中とあってなかなか宿がとれず、ようやく予約できたのが今回の宿「あさだ屋」さん。
 電話口の声の様子では「大丈夫か〜?」だったそう。 「6人ですか(多すぎる・・・)」、「弁当は出来ないです〜」

 日之影町商店街の宿に着くと、期待どおりの反応で、何度呼べども反応無し。しばらくすると2階から元気の良い足音がし、ひょっとして以外と若いお嬢さんか!? と。そこは、それなりのおかみさん。

 一人で宿を切り盛りしてるので、少し大変そう。夕食まで時間があるので早速山馬鹿さんとビールで乾杯!! です。
 ビール、焼酎と起き上がれなくなるには十分な量で、その横でそよ風姉さんの監視の目が輝いてます。

 今回も妙な盛り上がり。そのきっかけは食事する部屋に仏壇があったこと。
 立派な仏壇には遺影があり、一人は男前の比較的若い男性です。聞くとおかみさんのご主人で
 「若いときの写真ですか?」  「それがですよ、63歳、膵臓がんで亡くなったんです。」 見ると本当にまだ若く男前です。

 そこからインタビューが始まった次第で、「馴れ初めは、見合い?恋愛?」 おかみさんんも素直に
 「職場結婚なんです(要は恋愛)。」 「何歳で結婚したんです?」 「自分が23歳、主人が30歳です」
 「結婚を申し込まれたけど、家の事情もあり断ったら、おじいさんから、あの家に嫁がんでどーする、と一喝され結婚しました」
 「主人は運動も出来たし、刈り干し切り唄では日本一になったし・・・」と町の中では信頼の厚い人物だったらしく、亡くなったときは多くの方に惜しまれたそうです。

 そこからさらに突っ込んで、「こんな男前だったら女性にもてたと思うケド、その中でおかみさんを選んだというとは、ミス日之影だったとか?」実際、丸顔で70過ぎても可愛い顔です。「昔は、まん丸だったんです」と笑ってました。

 さらに突っ込んで、「50台半ばだったら、言い寄ってくる男性も多かったんじゃ?」、「そりゃ、なかったね〜(笑)」
 人望の厚かったご主人の奥様とあり、地域の皆さんから大事にされたようです。

 高齢の方の遺影は? 「102歳(だったかな〜)で亡くなった姑です。」亡くなる2日前までしっかりしてたとか。
 「なーんもせんでよか」 みたいなことを言い残して旅立ったそうです。
 おかみさんも巻き込み大騒ぎしながら静かな町の商店街の小さな宿の夜は更けていきました。
   (2018.4.28)









 (1)駐車場。左側の林の中にはエビネが・・・
 

 


 (2)キエビネ
 



 (3)興梠さんから事前に説明を聞く参加者。今回も20名ほど参加。
 

  


 (4)ここはキレンゲショウマの群落。




 (5)あちこちでクマガイソウの群落。




 (6)後ろ姿。




 (7)アップ




 (8)




 (9)

 


 (10)キバナチゴユリ




 (11)山頂の展望台。展望台の足元には△点があります。


 

 (12)ほぼ360℃の展望。祖母山方面




 (13)高千穂の街




 (14)山頂看板。

 



 (15)




 (16)高千穂峡のメインスポット




 (17)旅館の部屋。室内は綺麗で、エアコン、テレビ付き。
風呂、トイレは共同ですが、全然問題なし。
1泊2食で6,500円はリーズナブルでした。お世話になりました。

 


 (18)部屋によっては窓の下が五ヶ瀬川です。上の橋は青雲橋。