大崩山・中瀬松谷(宮崎件延岡) 1643.3m

 「霧立越」と書いて「きったちこえ」と読む、その響きと垂直移動より水平移動が多そうなルート。歴史も古く、森も豊かな表現で記されたルートで、歩いた方もレポも同様、以前から気になっていました。

 単独なので、向坂山から扇山のピストン、ならば扇山小屋(無人)に泊まってのんびりすることにしました。ゆっくり歩いても小屋まで6〜7時間程度。ならば、あまり軽量化を考えず適当に食料を詰め込んだうえに、レンズ、三脚のフル装備。ちょっと重い・・・けど、ぼちぼち歩けばなんとかなる重さです。

 ガイドやレポで紹介されているとおり、尾根に沿った綺麗で良いルートなんですが、なんか違う・・・というか、いつも見てる景色だし、ほとんど登らないこと。といっても往復すると結構な量になりますが・・・疲れた身体をほぐすには良いルートです。

 9月にはトレランレースがあるためか向坂山で1名、後ほど少し話した方もレースに無関係だけど山を走るのが好きで霧立越に来ている方にお会いしました。

 天気予報は朝一雨(^^;) さすが・・・今回、当初は泊まる予定だったので、登山口に8時頃から歩き始めれば、そのうちに晴れるか〜、と思っていたら、ハナから晴れ! どうした雨男。なんだか調子狂うし。でも、調子が狂った分、別の案件が埋め合わせをするのが世の常でありんす。

 ともかく、ピーカンに近い青空を見上げながら、沸き上がるガスを見下ろしながら、歩き始めました。スキー場から先の心地よい縦走路は、のんびり歩きたい方、トレランで走るには良いコースです。風倒木も頻繁に処理しているようで、登山道には安定感があり、日本語と韓国語で書かれた小さい看板が設置され、と良く整備されていました。看板についてはこちらの番号と一致してました。

 心地よい登山道をのんびり歩いていると、鹿よけゲートの内側にある白岩山に立ち寄ると、看板に書かれているように色んな植物が生息していて、当日はソバナ、レイジンソウ、サラシナショウマ、シュロソウ等などが所狭しと咲き誇り、今回のルートの中では特筆すべき場所でした。

 途中から、地図を眺めてると日帰り可能? どーしよう。微妙な時刻だし、と扇山山小屋に着いたのが13時30頃。小屋の入口になにやら張り紙があります。 「?」 読むと「小屋の基礎が危うくなっているのでしばらく使うな」の張り紙です。マジか(-_-;)
 晴れて狂った調子を見事、別の形で埋め合わせてくれました。

 となると、とりあえず扇山に登り短時間ながら景色を楽しみます。南には市房山、石堂山、北にはくじゅう連山。雲も良い感じです。
 予定より長めの休憩のあと、いざ、登山口へ〜 といってもですね、荷物が重いんです。食料や水なら減るんですが、三脚、レンズを捨てるわけにもいかず、地道に食料を減らしました。

 あと、駐車場までもうちょっとの杉越にテントがあり、お顔を拝見すると日中、トレランしていた方でした。長崎からとのことで、「鶴見岳一気登山なんていかがですか?」、「走れないでしょ・・・山の中のフラットなところを走るのが好きなんですよ〜」 と、以前は沢登りがメインだったとのこと。

 そこから10分程で登山口に到着しました。当初は、1泊2日ののんびり山行のつもりが、日頃に比べ平坦路とはいえ、ボッカ訓練になってしまいました。 (2015.8.22)


地図はこちらから


 (1)
 国道265号から五ヶ瀬スキー場に曲がって間もなくの場所にある看板。
 

 



 (2)
 地図「0.林道入口」
 リフトの下をくぐって矢印方向に右折して1km程で登山口に到着します。
 舗装道路に沿ってそのままいくと(3)のリフト乗り場へ行きます。

 


 (3)
 ちなみにリフト乗り場。
 

  
 


 (4)
 間もなく登山口。ここは三叉路になっていますが、矢印方向へ。



 (5)
 地図「1.登山口」
 7〜8台ほど駐車できます。





 (6)
 登山口からまずはスキー場へ。林道歩きになります。





 (7)
 地図「2.スキー場登山口」
 ○印に登山道を示す看板が立っています。



 (8)
 ちょっと、登って振り返ったところ。
 





 (9)
 地図「向坂山」
 あまり景色はありません。

 


 (10)
 向坂山から下りながら振り返って撮影。




 (11)
 地図「4.杉峠」
 実線矢印が扇山方面、点線矢印が登山口方面。

 

 (12)
 心地よい日陰の下をのんびりと。





 (13)
 地図「5.白岩山」 付近
 鹿よけ対策が施されています。





 (14)
 地図「5.白岩山」
 ちょっとした岩峰で景色は良好です。
 

 (15)
 国見岳方面。





 (16)
 ソバナ。以下、お花畑の花。

 (17)
 レイジンソウ。

 


 (18)
 サラシナショウマは今から。






 (19)
 アキチョウジ。





 (20)
 防護策の内(写真奥)と外では大違いです。

 (21)
 地図「7.水呑の頭分岐」
 




 (22)
 地図「6.三角点」 
 




 (23)
 地図「7」から100mほど扇山方面進と、水場分岐があります。





 (24)
 




 (25)
 地図「8.小屋場古道分岐」
 地図上で霧立越と示された地点です。ごく、フツーの場所でした。




 (26)
 特徴のあるミズナラを過ぎて5分程すると「灰木の頭」。

 (27)
 地図「9.灰木の頭」
 市房方面の展望が開けています。




 (28)
 地図「10.見晴らし岩」
 登山道からちょいと登ると絶景の岩場です。
 

 (29)
 地図「11.馬つなぎ場」
 尾根が広くなった場所でした。




 (30)
 地図「12.二本ブナ」
 特徴のあるブナ2本。休憩するには良い場所でした。

 (31)
 なんだか、お侍さんでも歩いていそうな雰囲気の道。





 (32)
 地図「13.平家ブナ」
 写真、左下に朽ち果てた株元だけがようやく残ってます。


 (33)
 苔生した登山道。






 (34)
 地図「14.見晴らしの丘」
 こんな場所なので視界良好、でもあっち〜

 (35)
 地図「15.小屋」 




 (36)
 同左入口に張られた注意書き (-_-;)






 (37)
 地図「16.扇山」 山頂。
 景色は良好。





 (38)
 


 (39)
 この後、一気に(気持ちだけ)登山口まで下りました。





 
 (40)
 久々の甘夏缶! 疲れた時の栄養補給には甘夏缶!

(41)扇山山頂にて





(42)二本ブナ