英彦山峰入り道トレイル(2022.12.4)
 昨年以上に交流の多かった大会でした。
 トレイルは距離長いし疲れてる来るとしょっちゅう休憩してるうちに「同行二人」的な状態になったりして、短時間ではありますが仲良くなり、別の大会で再会すると「前回はどーも、どーも」的になったりします。

 今回、一番お話した方。サングラスにピアスの50代半ばの方。
 オンロードの区間で一緒になり話をしたのをきっかけに、レース後秋月まで戻るバスの中でずーっと話してました。個人情報的になるかもしれませんが・・・

 大会に出始めて7,8年だけどここ数年は、ほぼ毎月出場してる。先週はカントリーレース、2週間後は南阿蘇カルデラトレイル50km・・・みたいな勢いで、最終的にはUTMFの出場を狙っていて、ウルトラ等長い距離を得意にしてるそう。凄い。

 バイクも趣味らしいけど昨年度の走行距離と昨年含めて2年間の自身の走った距離があまり変わらないくらいランに傾倒してて、奥様も「ツーリング」というと不機嫌だけど「マラソン」だと機嫌良く送り出してくれる。

 大会の開催日は日曜日が多いので、「明日は仕事いくの?」(我が家と同じや〜)
 マラソンだと出勤、トレイルだと休みと決めてるそう。自分も嫁さんや子供から言われます。基本、デスクワークなので寝なければ大丈夫だ〜 

 あちこちの大会に参加した話。
 東京マラソンに当選して参加したけど参加費26,000円!宿、交通費諸々で20万円ほどかかり、その上にランナーのマナー悪いし、エイドは貧弱だし次は無い的な話。
 北九州マラソンには毎回当選しているそう。自分が参加したときに、おばさまランナーが牛肉をゴールまで持って帰った話をすると、その方も最初は驚いたけどそれもありか! と2パックゲットしゴール後は肉を肴にビールを飲む! 来年は自分もそうしようかな〜

 壱岐のウルトラはエイドがとても良くて、私設エイドでは焼酎もあったらしい。水産会社プレゼンツ、ウニを握り混んだ「うにぎり」なんかもあり話を聞いてるだけでも参戦したくなる。初期の頃、前夜祭では壱岐は麦焼酎の発祥の地で麦焼酎の飲比べがあったり、かなりへべれけになる方もあったとか。飲比べするとそりゃ酔うわな〜
 などなど、延々と話をさせて頂き、バスもあっという間に秋月に到着し、再会を期してお別れしました。
 
 ひろみんさん。西米良で初めてリアルでお会いして今回で2回目。昨年の「英彦山修験道トレイル」の試走のレポにコメント頂いて以来のお付き合いです。昨年は、結局体調不良で欠席した分、今年は、事前の下見もしっかりされて意気込みを感じます。

 自分はというと11月上旬のぎっくり腰、原因不明の右足の痛みなどで練習不足でテンションだだ下がりでどこのエイドでリタイアしようか、そればかり考えてました。とりあえずスロースタート。前回の記録だとSA1が1h20m位だったので、これより遅くなるペース。その横をひろみんさんが駆け抜けていきました。

 途中、接近した時期もありましたがしばらく後ろ姿を見ることも無く一人旅状態でしたが、大日岳の劇下りで発見。下りを苦手にしてるそうなので先行させてもらい。その後は抜かれる事は無かったです。無事、余裕で時間内のゴールを見届け拍手〜

 マラソンランナーの方。最後のロードに出る直前、以前は谷筋に登山道があったけど伐採で大幅に道の変更があり、ここで一緒に迷ってロードに出てからはゴール直前まで併走しました。 最近フルで3時間を切ったそう。トレイル参戦は2回目だけど後半駄目で、やはり平地を走るマラソンとトレイル違います。登る練習しなければ。とのこと。

 その横で一緒に走ってる自分にちょっと自己満足したひとときでした。ゴール直前まで併走しましたが、自分は嫁さんとゴールする準備もあったのでアタフタしてると、「お先にゴールしてください。」と優しい言葉だけ頂き嫁さんとゴール。

 その他にも昨年一緒に道を探しながらしばらく併走した方、上毛修験道トレイルで知り合いになった方などスタート前、ゴール後で交流することができました。
 
 寒かったこの日ゴール後、たき火に巻きを足しているボランティアスタッフの方に「薪で火をたくことなんて無いんじゃないっすか?」 すると「自分は昭和39年生でしょっちゅうでした。田舎は星野村なんで自給自足だったし」と、そんなところから同世代であることも分かり話が盛り上がってしまいました。

 スタッフでは昨年同様カキのかぶり物をしたカキボーイがいましたが、昨年はフレッシュ感あふれるカキでしたが、今年は声が大きい熟した柿で、大きな声で大会を盛上げて頂きました。
 そーいえば、今回はゴールに朝倉市観光大使の卑弥呼様は不在でした。昨年は話し掛けると気さくに観光大使のことや別府の大学に通っている事など爺さん相手にイヤな顔色も出さずに話してくれたなぁ

前置きが長くなりすぎました。(個人的備忘録のためご容赦ください)
某ビジネスホテルに前泊、3時過ぎに起きてネットで現在の気象を見ると雨。いちおうやむらしいけどこの時点でDNSしたい気分です。

とはいえ、ここまで来たし参加料も払ってるし億劫になりつつある気分と戦いながら準備。なによりここで尻尾を巻いたら嫁さんに申し訳ない。

 会場に到着すると知った顔もちらほらあり改めて自己紹介しながら近況の情報交換です。スタートはコロナも5類になったせいか昨年まではウエーブスタートでしたが、昨年より人数が多い今年は一斉スタートで、甲冑姿の「秋月鎧揃え保存会」の皆さんのときの声と共にまだ暗い6時にスタート。ヘッドランプの明かりが幻想的に見える時間帯です。

しばらくは舗装の坂道を行きますが、ここで頑張りすぎないことを心がけて足に素直になりました。昨年は前を行くランナーに負けまいと意地になったのが後半のペースダウンになったように記憶しているので、極力自分のペースを守ることを意識しました。

 第1エイド。お目当ては山田饅頭。地味な姿にパッケージなんですがこれが美味しいんです。ついつい余分に頂きザックにしまい込みました。昨年、途中から同行した女性も「美味しくて帰りに買おうと思うけど閉まってるんですよ」とファンは多い。

 ここから登り返し前半の主峰が並ぶ山域へ。雪もチラホラありましたが大したことも無く途中のピークで景色を楽しみながらマイペース。そして嘉麻峠から4km弱のロード。国道はラン禁止、左折して一般道に入ると、スタッフが「ここから走って大丈夫です〜」 「走れね〜」

 昨年は、このオンロードの箇所も女性ランナーに引っ張られペースを乱されたので、とにかくゆっくりジョグで第2エイド。昨年より少し場所が変わりましたが内容は同じ。ここで温かい味噌汁は嬉しい。けど、ここで帰りたくもある。

 次の区間が地味だけど難所がある区間。普通の山登りだと難所と言うほどでは無いけど、気持ちが急いでるとルートの把握に迷ってしまう岩場区間。今年は、きちんとロープが張られ悩む余裕も無いほど楽に通過出来ました。
 そのあとはアップダウンの連続で最後は大日ケ岳から砥石峠に下る激下り。ここで、先ほど書いたようにひろみんさんに追いつき先を行かせて頂きました。

 一旦縦走路から第3エイドに下る道が浮き石が多い箇所がありこれが無いと苦にならないいですけど。まぁ、前年経験してたから、こんなもんか〜と思いつつ通過すると第3エイドのスタッフの声援が上から聞こえてくました。

 昨年はカレーとか食えんなぁ、とか思ってましたが、今年はせっかくなので小盛にして頂きました。この大会前回もそうでしたが食料、飲み物は最小限で良いな〜と。

 この直後に待ち受ける釈迦岳。標高差は200mちょいだけど急登。何をどう勘違いしたかここさえ登ればあとは下りオンリー! もし、自分がスタッフだったらランナーから「大嘘つき」呼ばわりされるところでした。
 この先もしばらくアップダウンの連続で、最後浅間山への分岐の景色に似ている箇所が出てくると、あとは下りだけ〜と思うと全然違ってたりして、事前の地形の把握は大事です。メンタルやられました。

 それでもなんとか浅間山を通過しあとは下るだけ〜、と思ってたら伐採地で大幅にルートが変更になっており、ここで少し5、6人でアタフタし、ここでマラソンランナーの方と併走することになりました。
 最後は嫁さんとゴールすると代表の高木さんが写真撮ってあげましょうか? と優しく声を掛けてくれました。

 ゴールするとすぐにスタッフが完走証を持って来てくれました。人数が少ないとはいえ初めての経験です。また、振る舞い食をテーブルに運んでると、他のジュースや茶碗蒸しを熟柿ボーイが運んでくれました。

 帰りのバスで発車を待ってると、地元の方が「このバスかな〜」 同行していた方がこれじゃ無い、といって筑前岩屋駅のバス停で待ってるとBRTが到着。最初の1台が到着して間もなく次にバスも到着。たぶん列車でいう2両編成なんかなぁ、と思って眺めてました。

 今回も微妙な天気とテンション下がった状態での参戦でしたが、お会いした皆様のおかげで最後まで完走することが出来ました。スタッフ、ボランティア、関係者、そしてランナーの皆様、本当にありがとうございました。

【データ】
 距離 36km  登った高さ 3,200m位  要した時間 9時間くらい
【備忘録】
 服装:ランニングシャツ+半袖、ランパン(パタゴニア)、靴下(Xsocks)、靴(サロモン)、アームスリーブ
 持ち物:ザック(12L)、ソフトフラスコ(500ml×2)、ヘッデン、エイドキット、イマージェンシーシート、食料(せんべい、鶴の子、あられ、アミノバイタル)、ウインドブレーカー上下、手袋、帽子、スマホ、バッテリ、携帯コッフ
 気象条件:晴 気温 6:00 4.5℃〜 15:00 12.3℃  風 西 1〜3m/s  観測地点:朝倉(標高38m)








    
 (1)出発当日、やっと猫boxに入った。
買ってから何が気に入らないのかしばらく入ってくれませんでした。




 (2)スタート地点の秋月城址。6時スタートなのでまだ暗い





(3)折り鶴の照明




 (4)会場




 (5)スタート前。手前の女性は上毛トレイルで知り合った方で今回は女子でダントツ1位でした。



 
 (6)偶然にも帰りのバスで一緒だった方の背中(^^)
饅頭は嘉麻市山田の山田饅頭。美味である。




(7)気持ち良いトレイル。でも寒い・・・




 (8)カメラマンの方と撮りあいこ(^^)




 (9)昨年より下界が見えてるかも




 (10)雪はこの程度。大したこと無かった。




 (11)きれい・・・

 



 (12)第2エイド 左端のなべは味噌汁。こんな日は嬉しい。
種類は少ないけど充実してる印象。




 (13)一気に第3エイド。カレーが目玉です。
昨年は食べなかったけど、今年は小盛りでお願いしました。





(14)釈迦岳。ここで嫁さんと記念写真。
この先、まだまだ続くアップダウン(^_^;)




(15)ここから下りだけ〜




(16)この伐採地の下で道が変わってちょっとアタフタ。
降りてきてる方と一緒にゴール直前まで併走。




(17)ゴール!




(18)今年は女王卑弥呼様は不在でしたが温かいゴールでした。




(19)ゴール後の振る舞い




(20)お土産。去年より増えたにゃ〜




(21)完走証