英彦山峰入り道トレイル(2022.12.4)
 一年前の第1回大会に参戦するも秋月城趾をスタートしメインストリートを抜ける前にふくらはぎが痛み始め、自分史上最速のDNFとなった英彦山峰入り道トレイル。後から考えると肉離れだったようで山を登るときは大丈夫だったのでロード区間を抜ければ大丈夫かなぁ、と思って出場するも上記のとおりです。

 預けた荷物がゴールに運ばれる前に間に合い、荷物を受け取ってからオレンジ色に染まっていく綺麗な夜明けを眺めながら帰宅。色んな思いが錯綜しなんとも言えない気持ちを感じながら過ごした日曜日でした。

 さらに遡ること6年。今の大会の前身で、2016年10月3日に開催された英彦山修験道トレイルin東峰村。ロングコースが設定され最初の年で無謀にもロングに参戦。気温は高いし蒸すし、岩場では渋滞が発生するなど、この年最低の完走率17%を叩き出した伝説の大会。

 この大会に実際に立ち会えたことはとても感慨深く、第2関門で多くの選手がリタイアしたこともあり、関門に到着すると多くの皆さんから「お疲れ様でした〜」とねぎらいの言葉。傷のなめ合いといえばそこまでですが、実際に参戦した人だけが分かる「お疲れ様」だったと思います。

 その後、東峰村の水害で大会が延期され、コースレイアウトも変わり昨年から第1回目としてリニユーアル、昨年から参戦するも最短のDNFで、目指せリベンジ第2回大会です。

 早朝スタートなので受付は前日。会場に着くと事前に送信したYAMAPのトラッキングシステムの要領にミスがあったとのこと。その他にも手続き上のリンクがおかしかったりと凡ミスが目立った印象です。

 気になるのは天気予報。SCWで見ると早朝は雨模様、次第に雨はやみ晴れそうな天気予報でスタート前の説明も同様でした。前日は甘木市内に宿泊、4時過ぎに宿を出る頃はDNSしたくなるような雨・・・とにかく駐車場に着きしばらく待っていると雨はやみました。

 参加者名簿を見ると100名ちょっとと少ない。昨年の1/2以下かも(昨年は公称177名)。 名簿で見つけた熊さん(鶴見岳一気登山以来)と話をすると当日「阿蘇カルデラトレイル」にだいぶ取られたそう。なるほど。
 熊さん「還暦すぎたんじゃないっすか〜」 「そうなんよ、完走目指します」

 大きくコースを分けると前半の普通のアップダウンゾーン、小石原からの頻繁アップダウン+岩場ゾーン、切石峠からゴールまで釈迦岳急登+アップダウンゾーンと基本アップダウンの連続で、ずーっと登りが続くより辛く気持ちが何度折れそうになったことか・・・
 雨はやむもほとんどガスで景色を撮ることも無く稜線主体のコースは風が冷たくひたすら、ひたすら歩くのみで、止まると寒すぎる(-_-)

 頭で分かっていても実際に通して歩くと修行の9時間でした。
 今回、参加者が少ない割に、数人が一緒になることも多く途中で一緒になった女性の方二人と大会終了後話してみると、一人はあちこちで大会に出てるそう。また、どこかで会いそうですね〜。
 もう一人は北九州市の方で最近トレランにはまったそう。ここの下りは走れないですよね〜から始まり、カントリーレースに出たこと、もっと長距離を走ってみたい等などとにかくトレランのことをもっと話したかった感じでした。今回も8時間後半で完走出来るとは恐るべし。

 ゴールして豚汁、雑煮を食べてる時、前にいた若い男子(珍しい)と話をすると彼も最近始めたそう。なんと制限時間のゆるーい大会だったけど120kmを完走したそう。若いって良いなぁ、とつくずく感じました。

 いつも感じるけどマラソンと違ってほとんどの人は自分のココロとの戦いになってるので、同じペースの方とは基本仲良しになることが多い印象です。そうでなくてもゴール後はお互いを称えあう場面をよく見かけます。

 今回の大会のエイドが食べ物もエイドに居る皆さんの対応もとっても良くて、今まで出た大会でも最高の部類です。運営してるのは朝倉市、嘉麻市、東峰村の職員さんと地元関係者のようでしたが、とても暖かい対応で話しててもホッとするエイドでした。

 最初からエイドの内容がリッチで、見てると山田町の山田饅頭っすよ〜 そーいえば、職場に山田町出身(現嘉麻市)が居たなぁ、と思い食べると見た目より美味しい!
 帰る時に通過するので、と思いましたがすでに暗くてスルーしてしまいました

 小石原エイドで「この先を考えるとここで終わりたい」というと「今からっすよ」「はい〜」 ここで果物担当してた若い方はゴール地点にも居て、途中で食べた梨が美味しかったので、購入すると「富有柿2個、サービスします」
 その他に野菜入甘酒(パウチ)、味噌汁(少し濃いめで豆腐入)等、基本的な食料プラスが豪華でした。

 最後の切石峠エイドは自分は食べなかったけど「カレーライス」もありリッチなエイド仕様です。ここのエイドにいた嘉麻市のスタッフジャケットを着てたので「職員さんですか?」「はい」この方は長距離マラソンが趣味で先日は橘湾マラソンに出場したそう。
 エイドの皆さんが事務的でないのはそのせいかも、と思ったところです。
 エイドの内容が充実してたので、来年出場するなら食料はかなり減らせそうです。

 人数が少ないこともあったとは思いますが、顔を覚えていてくれてゴールすると声を掛けて頂き感動しました。

 今回のレースは印象として関門時間が厳しめ?と思ってYAMAPで切石峠の関門時間を確認すると「13:00(に見えた)!!」大日が岳で12時を過ぎてたので必死に下って間に合うかどうか・・・第二回目もDNFか、と覚悟するもなんとか13時前に到着。
 聞くと「14:00なんで余裕ですよ」「まじっすか」とちょっとほっとしたけどこの後も辛かったなぁ〜

 浅間山の劇下りから林道へ。ここから親水公園までオンロードで下り基調。ゴールは予想より少し遅い時間かなぁ、と思ってたら、なんと筑前岩屋駅がゴール(これも認識不足)とってもお得感を感じながらゴールすると「女王卑弥呼」のたすきをかけた女性がお出迎え、手渡しで記念品を頂きました。

 聞くと朝倉市の観光大使で2名が選ばれているそう。市役所のHPで確認すると当日は岡部さんで、実家が東峰村に近いので本日の対応だったそう。日頃は別府市の大学に通学してるので今日はわざわざ帰省しての対応。寒い中お疲れ様でした。

 当日の天気は寒くてきついコースでしたが無事、時間内に完走出来ました。
 とても暖かいエイドやゴールの対応にほっこりするばかりです。ゴールからスタート地点までのバスが出発する時もスタッフの皆さんが手を振って最後まで見送って頂きました。 出来れば来年も出場したい大会です。

【データ】
 距離 36km  登った高さ 3,200m位  要した時間 9時間半くらい
【備忘録】
 服装:ランニングシャツ+半袖、ランパン(パタゴニア)、靴下(Xsocks)、靴(アシックス)、アームスリーブ、靴下
 持ち物:ザック(12L)、ソフトフラスコ(500ml×2)、ハイドレーション(1.5L)、ヘッデン、エイドキット、イマージェンシーシート、食料(せんべい、鶴の子、おにぎり、ジェル、アミノバイタル)、ウインドブレーカー上下、手袋、帽子、スマホ、バッテリ、携帯コッフ
 気象条件:晴 気温 6:00 8.0℃〜 15:00 11.3℃  風 定まらず 0.5〜1.0m/s  観測地点:添田(標高92m)








    
 (1)前日の移動中に日田市でゆず羊羹ゲット。




 (2)受付で頂いたお土産




(3)明日の仕込み中




 (4)荷物の受付。偶然にもゴール後に話した女子二人も(^^)




 (5)スタート地点。



 
 (6)折り鶴の照明




(7)大会説明中。朝倉市、嘉麻市、東峰村の職員も挨拶あり。早朝からお疲れ様です。




 (8)いよいよスタート。階段の両側には鎧姿の方が時の声をあげて見送りして頂きました。




 (9)第1エイドから充実してます。個人的キモは「山田饅頭」




 (10)稜線はずっとこんな感じです(^_^;)




 (11)展望台(^_^;)

 



 (12)馬見山の見晴らし台の私設エイド。ありがとうございます!




 (13)第2エイド。和やかな柿ボーイと味噌汁兄貴。




(14)野菜甘酒もよりどりみどりでザックが次第に重くなっていく(^_^;)




(15)第3エイド。最後まで手抜き無しの充実ぶり。座ってる方はカレーを食事中




(16)エイドの皆さんもとっても親切です。寒い中お疲れ様です。




(17)ほぼラスボスの釈迦ヶ岳。この後もアップダウンは続くけど・・・




(18)ホントに最後のピークで後は激下り〜




(19)ゴールでは朝倉市の女王卑弥呼のお出迎えです。




(20)観光大使。卑弥呼様から記念品を頂きました。




(21)足がピクピクしながら第2エイドへ




(22)具だくさんの豚汁、みかん、おにぎりを頂き、




(23)朝倉の雑煮(茶碗蒸+もち)と飲み物




(24)女王様から頂いたアビスパの応援タオル




(25)ようやく頂くことが出来ました。