高千穂峰(宮崎県高原町)

 季節も秋らしくなり10月最初の土日は久々のお泊まり遠足! を目論むも職場で蔓延したぎっくり腰菌。3名が次々とぎっくり腰をくらい感染率10%以上!

 魔女の一撃の別称があるけど、今回は菌に冒されるようにじわ〜と痛み、数日は真っ直ぐに歩けない状況(-_-;)
 職場でも「後ろ姿が傾いちょる!大丈夫かえ〜」、と。10月最初の土日にはだいぶ回復したけど山は無理。

 発端はそのぎっくり腰。
 屋内棟上げ式を済ませお泊まり遠足の準備万端の矢先、ぎっくり腰でままならない状況で見かけた石鎚山の紅葉レポ。今が見頃らしい・・・行くなら今。天気予報を見ると台風14号の影響で天気は7日の午後から下り坂。

 仕事終了してから夜の別府フェリー乗り場へ。平日&コロナの影響かもしれませんが客室はガラガラで1マスに一人も居ない状況(^^;) その一方でトラックは満載で物流は動いてる。この様子は往復共に共通してました。
 前回、石鎚山に登った時と同じパターン、八幡浜に0時前に上陸。そこから今回の登山口、保井野まで約2時間。

 真っ暗な県道153号、車を進めると周囲の状況がよく分からないので不安・・・特に、登山口直前の道は実際より狭く感じ、登山口を見落としたかな〜、と1度はUターンしかけるも、もう一度道を詰めると写真で見た景色(^^)

 駐車場も広く、上にある廃屋も霊感とは無縁の自分には普通の廃屋でむしろ中が見えるだけ全然OK。
 外気温は車の温度計で12℃。どーしよ。半パンorパンツ、それが問題だ〜

 マラソンで考えればこの程度の気温なら全然普通、まだまだ行くゼイ! 半パン、ノースリーブ(^^)
 しばらく寒さを感じるも、斜度がきつくなるに連れ暑くなりましたが、止まると寒い・・・当然景色無し。それでもヘッデンに照らされる足下にはサラシナショウマ、アキチョウジ、トリカブト。

 今回は石鎚山までどのルートを辿る?目に留まったが堂ヶ森を経て石鎚山に至るコース。前回、石鎚山に登ってこちら方面の笹原の斜面を眺め、地図で歩けることを認識してたのでこちら方面を歩きたい思いと合致。

 ただし、片道5時間はかかりそう。山地図のコースタイムだと6時間半くらい。実際に歩いてみて登山道を覆っているクマザサがくせ者でした。

 堂ヶ森から二ノ森までは刈り払いされ歩き易かったけど、二ノ森と石鎚山山頂の間はクマザサ伸び放題で足元が見えず、段差や道があると思った場所に地面がなかったり、何度か道から滑り落ちたり・・・体力もさることながら精神的にめげそうになりました。

 最初に笹原に出ると露が笹を濡らすも刈り払われてたので、カッパを履くことも無く半パン生足のままだけど、途中から露の量が増えさすがにカッパ着用。

 通称「クラセの頭」の脇を通過する頃、地平線にオレンジが見え始めたので撮影タイム。でも先を急がねば・・・

 二ノ森に着くと丁度陽の出! 陽の出もさることながら急速にガスが拡大し見え始めた石鎚山の足元を駆け抜けたかと思うと、一気にガスは陽の出を隠し、朝駆けでもなかな見られない景色を四国の地で堪能することができました(^o^)

 でも先を急がねば・・・すでにここで3時間近く経過し、見えてるけど2時間で石鎚山に行けるんかい?
 心折れそうな時間帯に拍車を駆けてくれたのが笹で見えない登山道(-_-;) 滑るは、転けるは、落ちるは・・・

 今回の山行で心がけたこと。往復10時間は覚悟してたので1時間毎の水分&塩分、食糧補給。傾山でも登る途中で補給することは滅多に無いけど、今回は登中心に体力維持のため補給を徹底。

 食べ物は何種類か準備したけど失敗したのはパン。のどに詰まる・・・饅頭も日頃美味しく感じるねっとり系の餡が思いの外つらい△。その一方で煎餅、あられ類は○、どら焼き○ 最近、水分もスポドリから普通の水へ変更。

 雑誌でスポドリは長時間行動の場合、味付けのせいか飲むのが辛くなり水かお茶がベターとのこと。それは実感してた。どうかすると胃が受け付けていないことさえある。最近、水を利用するようになりスポドリで感じた違和感は解消しました。そのかわり塩分は別途補給してます。

 石鎚が近くなると周辺の山々の紅葉が目に付くようになり石鎚に西側も赤〜 急に人の気配。すでに御来光を眺め下り始めてる方々の中、進むと三の鎖の足元へ・・・なぬ! 山頂に着いたつもりだったのに。

 はいはい、登りますよ。三の鎖を登り上がると目の前に真っ赤になった天狗岳。
 見たかった光景。降り始める方も多かったけど、まだまだ多くのカメラマン。登山客はざっと30名前後。その中で半パン生足、ノースリーブなんて自分だけ(^^;)

 山頂広場の端っこに荷物を置き天狗へ行く準備してたら若いお姉さんからガン見されてました。確かに一人だけ全然格好が違うし足むき出しだしの爺さんだし(^^;) お見苦しくてスミマセン。

 11時頃山頂に着いたYamaperさんによると座る場所も無かったそう(^^;) 
それに比べると自分が山頂に居た時間帯はまだまだ余裕があったかな〜 と。好き勝手に天狗の紅葉を撮影することができました。

 もっと長く居たいけど、ここまで来る道のりを考えると山頂滞在は1時間。気ぜわしくも赤くなった天狗を堪能できた1時間でした。

 夕方の船に乗らなければ、との思いもあり9時前には山頂を後にしました。下り基調なので登山口まで5時間を見込んで出発。順調に下ってた最中 ? こんなとこあった?
 スマホで居場所を確認するとなんと・・・面河方面に下ってるし。ここで30分ほどロス〜 あぁぁ〜〜(-_-;)

 下る頃には露もあがり当然クマザサロードも生足。さほど痛くは無いけど帰宅して風呂に入ると日焼け効果が相乗して滲みる(T_T)

 紅葉と明日から下り坂の天気のせいか下りながら予想外に人に会う。そのうちの2名は石鎚山ですれ違った方で二の森までの様子を聞かれた方。そのほかは保井野から。

 妙齢のご婦人と少々お話を。聞くと、今年は県外に行けなかった。紅葉見物らいしいけどアルプスの派手な紅葉よりここのクラセの頭の紅葉が良い、とのこと。この場所からすると振り返って見えるのがクラセの頭。なるほど。

 ようやく暗いうちに脇を通過した堂ヶ森。その少し前にある水場を確認。水量は不安定らしいけど喉を潤す程度なら十分。触ると冷たい。側には絵柄から不動明王様らしき石仏様もいます。

 なんとか反射板が立つ堂ヶ森山頂へ。日陰はひんやり寒くザックを下ろ最後の下りを前に長めの休憩。遮る者がないクマザサの山頂からは石鎚山も松山市方面も見え、足下にはガスが流れていきます。

 二の森過ぎた頃から東側から雲海が広がっていて、台風の余波が広がりつつある。
 下山し八幡浜に移動中には小雨も降り始め、天気予報どーりの天気の推移。

 堂が森からほぼ休むこと無く無事保井野に降り立つと駐車場には7、8台の車が止まっていて、山の中で遭遇した人数と一致する台数でした。
 
 真夜中、シャクナゲ道に入った辺りで背後から獣のうなり声のような声で、九州では聞いたことがない。熊か(-_-;)・・・しばらくは声を出しながら歩くうちに声も聞こえなくなりましたが不安。

 帰宅後調べてみると、四国に熊は居るけど剣山周辺に30頭が生息する程度で、熊ではないことは確信したけど、久々に不安を感じた時間帯でした。

 出航1時間前に乗り場に到着、まだ台風の影響も小さく無事四国を脱出。
 しかし、出航して佐田岬を過ぎた辺りからよく揺れました。ピッチングにローリング〜寝た方向により頭に血が登ったまま。お陰でノンアルとスルメで酔えました。

 急遽、思い立ち出かけた弾丸石鎚紅葉ツアー。綺麗な紅葉、熊笹の登山道、絶好の天気と大満足の一日でした。
 スマホで職場のメールを確認すると見たくない考えたくない内容ばかりがてんこ盛り! あぁぁ〜
 筋肉痛のこの状況で明日は乗り切れるか不安だ〜   (2020.10.7)










 (1)保井野登山口 2時30分。
 

 


 (2)全景。下山後です。
 



 (3)振り返って駐車場。思っていたより広い。手前左側の上に廃墟があります。
 

  


 (4)笹原に出るとかなりの露




 (5)恐らく西条市の夜景




 (6)クラセの頭付近の峠を通過したあたり。オレンジが拡大中・・・




 (7)二ノ森のキセキ。
山頂に着くとちょうど陽の出




 (8)そして何よりもこの光景(^^) ガスの上は石鎚山。




 (9)ガスが覆い尽くす縦走路方面

 


 (10)西の冠岳も紅葉




 (11)振り返って


 

 (12)間もなく石鎚様の足元へ




 (13)お〜〜




 (14)あれ〜 三の鎖の下に着きました・・・

 



 (15)途中の振り返って。




 (16)見たかった景色。以下垂れ流しです。




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(19)天狗から振り返って。




(20)看板ゲット!




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(23)見飽きないけどそろそろ船の時間




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(25)クマザサロード




(26)かなり下まで・・・




(27気持ち良い〜




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(29)土小屋方面。拡大してみると車がかなり停まってる様子




(30)山頂アップ。こちらから見ると台形




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(32)下る途中、ちと間違えた面河方面




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(35)下界ではガスが拡大中




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(38)往路で朝陽を迎えた二ノ森到着




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(40)台風の影響で雲は東から拡大中




(41)クラセの頭。




(42)この辺りでも滑って、落ちた(^^;)




(43)同上で振り返って




(44)反射板があるとこが堂ヶ森。建物は愛大避難所。




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(46)最後の登り




(47)唯一の水場。ちなみに今回の山行で水を1.5L飲みました。




(48)付近に立つ不動明王様。合掌。




(49)堂ヶ森から見える石鎚山。往路で見えなくて良かった・・・




(50)証拠写真




(51)下るぜい!




(52)リンドウも碧い




(53)振り返って




(54)ガスの下へ〜




(55)この付近で獣のうなる声を聞いたけど熊ではなさそう





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(58)間もなく登山口へ。無事、船にも間に合い弾丸四国ツアーも無事に終了しました。




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