金峰山山岳マラソン(熊本県熊本市)  

 近くて遠い隣国、愛媛県。以前から、石鎚山か剣山を含んだ山系を縦走したい、と考えはや1年。なかなか踏ん切りがつかず仕事と同じ、「うむしたまま」状態でした。今回、きっかけはないけど、なんとなく「行ってみるか〜」のテンションです。

 ロープウェイ活用の縦走も考えましたが、初めて登る石鎚さまに失礼かと思い、下から登ってみることにし、どのルートが良いかな〜、と見ていたHPで、今回の西の川から登るコースが紹介されてたので、深く考えず「じゃぁ、コレ」的なノリで決定。

 【移動編】
 20時50分発、別府発八幡浜行きのフェリーに乗り込みいざ四国へ〜 ちなみに往復19,920円(片道1割引、4m以下の軽自動車)。所要時間は2時間半程度。

 八幡浜に23時半頃に上陸、高速を利用して登山口まで約2時間。高速から降り、登山口までの道は2車線の部分が多く、自分的には楽勝でした。翌日、昼前に下山した時は満杯の駐車場もさすがに夜中の1時半はスカスカ・・・2時過ぎに標高400mからスタートです。

 【登る編
 直前に傾山や祖母山周辺を歩いていて良かった、とつくづく思いました。登りに選んだルートは標高差に加え水平移動が多く、小さい谷を小刻みに越えていくので、地図で見た目以上のアップダウンです。

 登山口は道副いに立派な看板があり、明るい時間なら見落とすことは無いと思います。暗闇の中、石垣の上の不在になった古びた民家の前を通るのは肝試しには持ってこいの状況です。が、この石垣は一見の価値アリ。

 登山道には、朽ちかけたシュールな木製の橋があったりして、真っ暗闇の中で越えるには違った緊張感で鳥肌状態です。また、暗闇で無ければ、道をはずすことは無いと思いますが、所々で目印を探す場面がありました。

 時間の割に標高が上がらないコース、暑さとの戦いでもあり、傾山で学習したマインドコントロール。ペースを抑えながら黙々と登山道と向き合います。 それにしても遠いな〜・・・と、感じながら5時30分頃、ようやく夜明(よあかし)峠着。峠の直前で日の出も拝めました。

 着いた夜明峠の真正面にそそり立つ石鎚山の岸壁(^^;) お〜、残すとこ350mがあれか・・・ そーいえば、石鎚と言えば鎖場。
 すっかりとは言わないけど、頭からその存在をほとんど忘れていました。

 どんなかな〜鎖場・・・思った程、泣きそうになることは無かった、一部、立ち止まって考えるも手掛かりは多いし、翌日もそんなに腕の筋肉痛も無く、スムーズに登れたからだ と思います。ただし、濡れていたらパスします。

 山頂には、6時半頃到着。すでに小屋泊の方々はご来光を楽しんだ後のようでした。ボーゼンとしながら、下る時はロープウエイ使おうかな〜 と。悪魔の囁き・・・を聞きながら、天狗に向かう方々の様子を眺めながら重い腰を上げ、天狗に出かけようとすると、

 「荷物、置いていった方が良いよ。鍛えるんならいいけド」、「(鍛えるんです)はーい」と、先行者の歩き具合を見てると、確かに・・・と思いつつも歩き始めると、気持ちよい緊張感を楽しめました。

 山頂で1時間半ほど景色を楽しんで下り開始。50半ばにして、引き算能力も低下し、標高差を確認してませんでした。
 単純に約1,500m・・・後で知った下りの登り「八丁坂」。標高差100m程ですが、帰りの登りは堪えました。下りはフツーの道(階段)を下りましたが、ここも落ちるとかなり落ちそうです。

 地図をキチンと把握してなかったこともあり、成就に着くとすぐ近くにロープウェイ駅があると勘違い・・・想像した状況だと、そのまま飛び乗ったと思います。 ちと、がっかりしながら、中宮前で200円コーラを飲み干し、成り行き任せ・・・判断できないまま下っていると。

 ロープウェイ駅に着く前に「西の川」への分岐点が・・・分岐点が呼んでる・・・ 結局、西の川へ向け下り開始です。歩いてみると杉林の中の単調な登山道ですが、良く整備され、ひたすら下る(登る)には持って来いの登山道でした。

 ようやく、登山口に近くなった頃、巣でもあったんかい、と言わんばかりにアブの大群にまとわりつかれ、追い払うのに難儀し小走りしながら、駐車場にたどり着きました。とても、着替えるような状況では無く、汗だくのまま車に乗り込み一気に逃走、難を逃れたところです。

 近くて遠いお初の四国山行。別府港に着くとちょうど花火大会が始まり、下船までの僅かな時間ですが花火を堪能できました。                           (2016.7.31)


地図はこちらから






 (1)
 別府港の宇和島運輸さんで乗船手続。



 

 (2)
 船の底は比較的すいてました。
  
 


 (3)
西の川の登山口。ロープウエイ乗り場から10分位。
(アブに囲まれながら撮影)




 (4)
 お地蔵様が道沿いに点々といらっしゃいました。
 




 (5)
 基本、要所にはこの看板が設置。


 


 (6)
 登る際は壁際を直進、下山時は成就方面からでした。
 

 



 (7)
 暗闇では色んな意味で緊張、木製の橋・・・




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ここを直進し、夜明峠へ。ようやく登り始めた感じです。





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 夜明峠付近から見上げた石鎚山。





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 本線合流!




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まだまだ、夜明けのショーは継続中でした。
 




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 石鎚山へ




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 最初の鎖場。





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 次の鎖場




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 振り向くとこんな感じ。




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 もうちょい〜




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 最後の鎖を登り切ると山頂。




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 しばらく涼みながら眺めた天狗岳





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天狗岳。




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 記念写真! ここにも温泉県参上!




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下山ルート方面





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山頂付近にて





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下りは階段ルート。左は落ちると辛い高さです。




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振り返って





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(33)茶屋。前社森付近、営業中でした。




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(36)八丁




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成就社山門。すぐ近くにロープウエイ駅があると勘違い・・・





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この風景を眺めながらコーラを1本。





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西の川への分岐(右へ)





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杉林の単調な登山道。でも歩きやすかったです。





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同上





(42)西の川集落跡の石垣




(43)満杯の駐車場




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八幡浜港そばの道の駅は好印象でした。





(45)こんな食堂も併設。




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間もなく別府





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