開聞岳 GPSで測定してみると・・・

 たまたま鹿児島へ行く機会があり、この際ならばと開聞岳、韓国岳に登ってみようと考え、便乗遠征となりました。
 麓にキャンプ場があるようなので、「かいもん山麓ふれあい公園」に電話して聞いてみると管理人が常駐しているので、受付して欲しいとの回答。
 公園に18時過ぎに到着、すでに暗くなっていましたが管理棟に行くと管理人さんからキャンプ場の利用料金、ゴミの処理料等々で分別のゴミ袋と交換に700円を支払いました。駐車場でも良かったのですが、まぁ、料金も安いし、トイレや水場もあるし、ということで適当な場所にテントを張りました。それと、さすが百名山、下山してみると平日にもかかわらず結構な台数が停まっていたのでテントを張るなら天場の方が良いでしょう。管理棟は21時まで、自動販売機(アルコール無)も側にあるので便利です。
 
 翌日、テントを撤収し7時過ぎに出発です。管理棟の前を通りグラウンドを通過し登山道へ向かいます。登山口に一歩踏み入れるとそこは森の中で、登山道は登る人が多いせいか自分の背丈かそれ以上えぐれています。
 登山道は鬱そうとした森の中で、3合目を過ぎると次第に石が多くなり、時折木製の階段が設置されています。頭の中では登るにつれ次第に景色が良くなり、後半は下界や屋久島を眺めながら登るイメージだったのですが・・・ようやく5合目(第4救護ポイントのすぐ上)で一度下界の景色が見えますが、すぐ森に戻ります。

 次に下界が見えるのは7合目過ぎてから。この辺りは100m程でしょうか下界が良く見え、目を凝らすと屋久島もうっすら見えていました。また上を見上げると山頂方面も見えます。仙人洞あたりはまた森の中で9合目を過ぎるまでは下界がほとんど見えません。9合目を過ぎ5分程すると岩場に階段がかかっており、これを過ぎると間もなく山頂です。

 山頂は360℃のパノラマじゃ〜と山頂の岩場に立って眺めていて、ふと気が付いたのは、南側(屋久島方面)は見えません。とはいえ、鹿児島方面の景色は絶景で枕崎方面の海岸線、桜島等々。本当はゆっくり景色を楽しみたかったのですが、寒い上に風が強烈で岩影に体を潜めながら時折景色を見に行くといった状態でした。山頂で凍えていると一人登ってこられてなんと新潟県からとのこと。「新潟は大荒れです〜」
 思いの外、森の中を歩く山でした。改めて下界に降りて移動しながら開聞岳を振り返ると、山頂の景色以外は外から見上げる象徴的な山かなぁ、と感じたところです。
 
 登山道には○合目の表示がありGPSデータにも記載しました。確保したデータと地図上の道は良くある話ですが、かなりずれているし持参した某社の○合目の場所も違います。一応、地図上にルートを落として各合の標高を四捨五入で10m単位で示したので参考にしてください。特に、気が付いた点は7→8合目の間はあまり標高差が無いこと、全般に林の中を歩きますが、所々で視界が開ける場所があり、救護ポイントになっていて、5合目、7合目付近(地図に示した)、頂上〜9合目の間に第1、2の救護ポイントがあります。

 登った高さ 820m  歩いた距離 8.2km 

 さて、全く話が変わりますが、下山後韓国岳に登るべく移動しましたが、鹿児島まで来たのでエリアスさんにお会いしておこうと思い、実家に伺いました。山馬鹿さんや年賀状で情報を頂いていましたが、元気良さそうな男の子を抱いて私を出迎えてくれました。この場を借りて再度、ご結婚&長男誕生おめでとうございます。 

1.○合目の標高はGPSデータを地図から読みとった値です。
2.登山道の景色が良いのは5合目付近と第3救護ポイント付近、
 9合目以降で、その他は森の中の登山となります。
3.公園駐車場から山頂まで取材しながら約2時間でした。




 (1)
 テントで1泊した「かいもん山麓ふれあい公園」。年中無休で営業しているそうです。


 (2)
 広い駐車場。○の中が管理棟で、開聞岳はこの前を通って行きます。

 (3)
 管理棟。登山記念証書を発行してくれます。



 (4)
 管理棟の前を抜けると芝生の広場がありここを斜めに横断して登山道に向かいます。

 (5)
 舗装道路に出たところ。


 (6)
 開聞岳山頂から見たところ。○が公園の駐車場。点線が歩いた軌跡です。

 (7)
 ここが、本当に登山口となります。
 


 (8)
 3合目あたり。登山道はえぐれて原生林の中を歩いていきます。

 (9)
 4合目付近。このような木製の階段が頻繁に出てきます。




 (10)
 5合目。この辺りだけ景色が良くなります。また、救援ポイントにもなっています。

 (11)
 6合目すぎ。次第に石が多くなります。



 (12)
 7合目あたり


 (13)
 7合目過ぎ、地図の「第3救護」あたりで、この付近だけは樹高が低く、開聞岳の南側が見通せる唯一の場所となります。



 (14)
 8合目。少し前に山伏が修行に使用していたとされる「仙人洞」があり説明を書いた看板が設置されています。


 (15)
 9合目を過ぎ、5分もするとハシゴ場があります。



 (16)
 開聞岳の影

 (17)
 山頂手前の神社



 (18)
 開聞岳山頂。この日は寒くて風が強くて、岩場の上に立つのがやっとでした。


開聞岳の定番のアングルですが、山頂直前まで森の中なので余計に感動するのかもしれません