和尚山 327.3m

 hirokoさんより皿倉山発尺岳、福智山、牛斬山までの縦走をご一緒しませんか、とのお誘いのメールがありました。
 メンバーは年を取りたてのkanapyさん、ランナー・ゴエモン君と自分の4名です。以前からJRを利用して縦走してみようかなぁ、と考えたコースでもあったので二の返事で同行させて頂くことにしましたが、一応、事前の下調べくらいは、と考えカシミールで距離や累積標高などを調べると、結構な数字が出てきます。
 2度程地図上で計測しましたが、距離はどう見ても25km以上、累積標高差も2,000m前後の数字です。思わず身が引き締まる思いですが、hirokoさん、かなこさんは経験済みのコースであり、逆に二人のタフさを改めて感じた次第です。また、福智山山系を歩くのは今回が初めてなので、それはそれで楽しみであります。

 朝、日田彦山線のJR採銅所駅に集合、その後皿倉山山頂に移動し、いざ出発です。出発時点の天気はガス。天気予報は午後から晴れなので、福智山辺りでは晴れ間も見え、気持ちよい山歩きが出来ることをイメージしながら歩き始めました。
 福智山手前までは基本的に樹林帯の下を歩くので時折、水滴が落ちてくるのも風のせいということで済ませていましたが、どうやら霧雨と小雨の中間くらいの雨が降っています。4人でおかしいなぁ、天気予報と違うじゃん! でも、晴れるんやろ〜? などと言いながら晴れる様子もないガスの中を黙々(でもないか・・・)と歩き続けました。歩いていて感じたのは林床地帯の中を歩く気持ちよい登山道で、尺岳平は休憩所&広場もあり晴れていることを想像すると、きっと気持ち良いコースと感じました。それにしても、天気は冴えないままで、こんな天気で歩いている人は・・・と思っていると尺岳付近で3パーティ、7名に会いました。尺岳平で休憩していると少し雨が今までより降り始めたようなので、遂に3人ともカッパを着込みました。

 本縦走路の盟主でもある福智山に向けてひたすら歩きます。山頂手前には水場の「たぬき水」と山小屋があるとのことで、小屋に着いてみると中から結構な話し声が聞こえてきます。小屋の中は床があり靴を脱がなければならないし、めんどくさがりなせいもあり、小屋の横の資材置き場で雨を避けて昼食を摂りました。この日は歩いているとさほど寒くありませんが、停まると濡れていることもあり急激に体が冷えます。慌てて、フリースを着込み出かける前に握ったおにぎりと漬け物で簡単に食事を済ませました。それと、最近できたバイオトイレも見物して、いざ出発です。小屋の中はまだまだ賑やかで、この雨の中で登ってくる方がいます。

 福智山山頂に向け出発し、小屋から10分程で山頂です。本来は360度の大展望らしいのですが、やはりガスで何も見えず山頂滞在時間もそこそこに出発です。 防火帯の広くて気持ちよい道を残す牛斬山へとひた歩きますが、途中でスキーのジャンプ台のような斜面を下ったり登ったりしながら、福智山を離れるに連れガスが晴れ始め雨も降った気配も無く途中から下界が見え始めました。
 なんとか牛斬山までたどり着き、気持ちよい山頂が出迎えてくれました。ここから飯塚方面も良く見え、特に、感動したのは石灰岩を採石している香春岳の様子が良く見えたことです。いつも下から見るばかりだったので新鮮に感じました。
 途中、歩きながら「hirokoさんと歩くといつも雨ですね〜」「いや、組合せがあるんじゃない?」しばし、過去の実績を振り返ってみると最強コンビはhirokoさんと自分の組合せのようです。でも、鶴見岳〜伽藍岳の時はピーカンでしたね〜
 皿倉山〜牛斬山〜採銅所駅まではGPSによる距離は約25km、累積標高は1,600m位、行動時間は8時間30分でした(下図)。皆さん本当にお疲れ様でした。 

    7:00 皿倉山(国民宿舎)出発  
    10:15 尺岳平(休憩)
    10:34 尺岳平出発
    11:48 福智山山頂小屋(休憩) 
    12:20 小屋出発
    14:34 牛斬山山頂(休憩)
    14:45 牛斬山出発
    15:30 採銅所駅着   全行程時間=8時間30分 
 





 (1)
 前半はほとんど雨でシャッターチャンスがありませんでした。
 ちとピンぼけですが貴重な一枚。

 (2)
 福智山山頂。視界50m程度。



(3)
 福智山からの下り。両脇にはカヤがありますが刈り込まれていました



(4)
 途中の胸突き八丁の坂の上。黄色いザックカバーのランナー・ゴエモン君は疾風のごとく駆け上がっていきました。 


(5)
 防火帯の登山道。一人出歩くと黙々何も考えずにと歩けそうです。



(6)
 ようやく視界が晴れ、遠くに牛斬山、下界も見え始めました。



(7)
 登る側から見るとまるでジャンプ台を見上げるような急登です。



 (8)
 少し、遠くから見るとこんな感じです。



(9)
 牛斬山山頂です。
 名前とは裏腹に広くて気持ちよい山頂で、思わず寝ころんでしまいました。
 眼下には山頂部分がすっぱり切れた香春岳が良く見えます。



 (10)
 振り返ると福智山はガスの中です。
 今日はとうとう一日、姿を見ないままでした。



 (11)
 香春岳山頂(?)の石灰岩採掘場



 (12)
 牛斬山からの下りは谷沿いの杉林の中を下っていきます。



 (13)
 ようやく日田彦山線・採銅所駅に到着です。