東九州自動車道開通記念マラソン(2014.11.23)

   

 大津島。瀬戸内海に面した山口県周南市徳山港の沖に浮かぶ南北7kmほどの小さい島に7集落が点在し、人口342名、214世帯(H26.4.1現在)が住んでいます。徳山港から定期便で30分程度ですが離島であるが故に高齢化が進んでいる様子。今回、この島で第25回ハーフマラソンが開催されたので申し込みました。昨年もどうしようか悩んでいるうちに締め切りが過ぎてしまいました。大津島は先の大戦時に開発された特攻兵器「回天」の訓練場があり、漫画「特攻の島」のモデルとなった島です。今回も嫁さんと「ゆうたろう」も同行した1泊2日の珍道中でした。 ※大津島の概要

 初日は呉まで足を運んだ後、徳山港近くのホテルに前泊して大会に備えました。翌朝指定された7時30分前に船着き場に行くと「回天」の原寸大のレプリカが置かれ、「いきなりか〜」の展開でした。日の出を眺めながら船に揺られて20分、大津島に到着です。今回の「大津島ポテトマラソン」は普通のマラソンの他に親子参加型のマラソンもあり、小学生以下の子どももたくさん乗り込んできます。そーなると、自然と「ゆうたろう」に視線が集まり、いつの間にか人気者になってました。

 本題のマラソンです。
 今回、ハーフマラソンにエントリー。3年前からハーフを設けたとのこと、大津島は南北7km、東西1kmの細長い形状のため、ハーフの距離を確保するのが大変で島内に7集落あるうちの6集落を駆け抜けるコース取り。加えて、フラットな部分と坂の部分が半々といった感じで、坂道が未舗装だったらなんだか海上トレランレース! みたいなコースです。

 加えて、コースの中には「回天」を海に降ろす施設とそれに通じるトンネルも取り入れられ、嫁さんがその施設を見に行ったときにランナーが立ち止まって、施設の解説を読んでいたそうです。また、各集落を通過する際は、島の皆さんの暖かい声援、拍手を頂くなかで、腰がすっかり曲がったおばあちゃんが精一杯腰を伸ばし「ハイタッチ〜」と言いながら選手の皆さんとハイタッチする景色は印象的であり、立ち止まって握手してきました。

 少し、体が重く感じながらもまずまずのペースで走っていた本レース。
 金峰三山山岳レースの時と同じく、登りでは人を抜けるのに下りでは登りで抜いた方から抜かれる・・・そんな焦燥感からついつい下り坂で、いつも引いているサイドブレーキを緩め知らない間に足に負担を掛けたことが要因?、13kmを過ぎた付近で右足膝の外側に違和感を感じたので止まって揉んでみたものの、違和感は痛みに変わり痛みはひどくなるばかりで、仕舞いには歩くのも辛い状態になってしまいました。こんな時に、無理すると後まで尾を引くと読んだことがあったので、さっさとレースを諦め最寄りの係員の方がいるところまで何とか歩きリタイア宣言しました。

 正直もっと、落ち込むかな〜、と想定していましたが棄権する時って、こんなんなんだ〜と感じているうちに、救護車にピックアップされました。運転していたのは周南市の職員の方で、この大会の目的の離島振興、ハーフマラソンコースの感想、等々を話すことが出来ました。ゴール直前で応援に立っている嫁さんを見つけたので「リタイアした」と告げると、後で聞いた話、ホテルの朝食バイキングを食べ過ぎて気分が悪くなったかと思った、とのこと・・・

 救護所の降ろされると、元々小さい大会なので滅多に事故など起きないせいか、お医者さん(多分)と看護師さんらしい方3名に囲まれてきぱきとした指示の元、あっという間に膝にはテーピング、湿布、包帯の順で処置されました。当日は、気温も低く半袖半パン姿の自分を見て、寒かろうと看護婦さんがストール、膝掛け、ジャケットまで掛けてくれるなど手厚い看護のお陰で今はほとんど痛みも無くなり感謝です。

 この後、足を引きずりながら高台にある回天記念館を見て船着き場へ向かいました。見ると島の人口以上の人数が並び乗船を待っている状態で、恐らく年に一度の景色なんだろうな〜、と思って眺めていました。乗船する時はお見送りの方が「ゆうたろう」を記念写真に納め最後まで人気者でした。出港の際は横断幕を持った皆さんのお見送りを受けると共に、完走できなかったこの大会には来年も来ることを誓いながら島を後にしました。

   










 (1)初のホテル宿泊! 温泉県の宣伝隊!






 (2)大津島の船乗り場。いきなり「回天」です。






(3)朝日に照らされる徳山港をいざ出港。






 (4)朝日は綺麗だぜ〜






 (5)大津島に到着






 (6)皆さんのお出迎えです。まだ、8時前。朝早くからの準備お疲れ様です。





 

 (7)控え室の体育館。


 



 (8)頂いた手ぬぐいと特産のサツマイモ(一応ポテト)。






 (9)のんびりとしたスタート地点。
ハーフ出場者は男女合わせて80名程度。でも増えているらしいです。






 

(10)山口県のゆるキャラと張り合う「ゆうたろう」






(11)ハーフスタート。






(12)親子組のスタート。おんぶして走っているお父さんもいました。






(13)コースの途中から。






(14)ここもコースの一部です!






(15)まだ、元気が良かった時間帯。






(16)いきなり帰りの船にワープ。






(17)最後まで人気者でした。






(18)お見送りの皆さん。






(19)来年もまた来るぞ〜! ありがとうございました。






(20)徳山港到着。