やはり、この時期はミヤマキリシマです。日頃はツキノワグマと同じひっそりした山しか歩かない自分にとって、タンスの奥から樟脳の香りする登山服を羽織った妙齢の方まで繰り出して、ごった返すこの時期のくじゅう連山、しかも平治岳となれば田舎者がお江戸に上るような心境です。 ミヤマキリシマもう見なくて良いかなぁ、と思いつつやはり人様のレポを眺めているとこりゃ見に行く? Coki-aさんが平治岳、三俣山のお替わり登山のレポ。これも刺激の一つ。歩けるか〜? このレポで一つ勘違いしたのはCoki-aさんが男池から登ったと思い込んだこと。ということで、起点は男池駐車場。 そして、男池から平治岳に登るなら未踏ルートの東尾根。りこ丸殿が道を間違えたレポを見て、登ったことがある北尾根との合流地点の確認も動機のひとつ(^^) 男池駐車場に4時前に着くとすでに下の駐車場はかなりの占有率。こういう状況も不慣れなもんで、駐車スペースがかなり空いている上の段に止めました。 それにしても凄い・・・下山後、もっとびっくり。どうやら男池の水くみも加え路駐の行列です。 登る際は、ヘッデン装着し4時出発だったので、混むことはなく東尾根にとりついた時点でボッチとなりました。急登で前日の雨で滑りやすくはあったけど、北尾根のずるずるに比べると、掴まる木も多く楽でした。 そして、合流点確認。下を向いて歩いてると見逃しそうな分岐。りこ丸殿、登り返しお疲れ様でした(^^) 山頂に着くと東には雲海、振り向くとピンクの海のハズなんですが、なんと先週の雨でかなり落花し見頃は過ぎたかも。それでもなぁ、と三俣山方向に花畑を奥まで歩くと、まだまだきれいスポットあり。 山女子が岩の上に座り「お尻が痛い〜」とか言いながら写真撮影、振り向いて目が合ったりすると、なんかツッコミせんといけんかな〜と思いつつ、突っ込めばただのセクハラじじいになりそうなので止めときました。 北峰に移動し本峰を振り向くとピンクの絨毯。でも大戸越しをのぞき込むとやはり落花が進み、下から見上げてもピンクの面積はひろくありません。 大戸越で休むことなく、坊がつるへ。途中の登山道は泥んこ道と化してます。トレランだとこんなの無視だし多良の森の後半はもっとひどかったなぁ・・・靴の中まで泥だらけだし、靴の中まで汚れないだけマシか〜(^^;) ぼうがつるに着く頃は雲と空の青の境がはっきりした夏の空です。テント村の中を突っ切り、久々のすがもり越へ。こちら方面を歩くのは何年ぶりだろ? 好きな景色ではあるけど、足は遠ざかってた。 今回の平治岳、三俣山の組み合わせ。登山道に拘らなければ登山口は長者原、吉部もしくは今水でも良かった。 この後、三俣山で遭遇した職場の先輩(これまでも何度か登場した)から言われた「無駄に歩くな〜」の一言に尽きる。 でも、今回は景色メインだったので、今回のコースは悪くなかった。 西千里浜から三俣方面に直登し尾根に上がり着くと目の前にピンクどーん! お〜(^o^) 平治岳より凄いかも。 しばし息を呑みつつシャッターを押す。ガスが切れるたびシャッター! 足は動かず時間ばかりが過ぎていきます。 南峰方面に登っていくとどうやらW峰からのぞき込むと良さそう。と、W峰の岩峰につくとなんだか見たことありそうな風体と声。なんと先ほど登場の先輩。会えば、相変わらずの悪態である(^^;) 「どこから登ってきた?」 「男池から」 「ほな、平治岳も登った?」 「そう」 「相変わらず無駄にあるくなぁ」 「いらん世話じゃ」 自称晴れ男の先輩は、自分が雨男と知っていて。 「俺が登ってるのに、晴れん」 「そりゃ、雨男がおるけんしょうがないやろ」 「そりゃそやな」 「頭にかぶった手ぬぐい取ったら、晴れるんじゃね?」 「ハゲと言いてんかい」 「思ってても俺の口からは言えねぇ」 てなシュールな会話が続くわけで、一緒にいた若い皆さんは笑うしかない状況でした。 先輩方と別れをつげ、三俣山本峰を踏んだ後は西峰に向かう途中の斜面のミヤマキリシマの滝がすごい。 けど、こんな時に限ってガスが湧くし・・・ 西峰手前でガスが切れるのを待つことしばらく。ガスが切れた時のミヤマキリシマはすんばらしい! 今、見に行くなら平治岳より三俣山っす。 本当は、稲星山まで行こうと思ってたけど、寄り道や待ち時間が多くなり今回は三俣山まで。飽きるほど通ったくじゅうは、懐かしくもあり、以前とは違った歩き方もあるかなぁ、と感じたところ。 法華院温泉でペプシコーラを一気呑みし、再び泥んこ経由大戸越へいざ〜 大戸越は休憩中の皆さんでごった返すも、お江戸の雑踏にも慣れ始めた頃だったので、一角に陣取り本日最後のデザートタイムは前回と同様、わらび餅! 大戸越えの喧噪の中、餅の中から流れ出る黒蜜ときなこのコラボが堪らん・・・ 満足。下り始めるとやはり日頃足慣れていない方が多いせいもあり、少人数なら抜かせてもらえるけど、どこかのツアーで移動している集団は統率性がなくて渋滞・・・ そんな中、若いトレラン女子が登ってきたので、 「どこまで?」 「いけるとこまでです!」笑顔と歯切れの良い回答(^^)。 がんばれ〜! 久方ぶりのくじゅう。ピンク騒動が収まったら少し復活しようかな〜 と感じた一日でした。 (2019.6.9) |
(1)東尾根の途中。 (2)ここか〜 東尾根(実線)と北尾根(点線)の合流点 (3)山頂からの雲海の景 (4) (5)山頂周辺は落花(-_-;) (6)先の方はまだまだ (7)ちょっと引いて。この岩の上に山女子が座って・・・ (8)その声を聞きながら撮影 (9)同じく (10) (11)朝陽が差し込み始めた(^^) (12)前方に三俣山 (13) (14)本峰南斜面 (15)大戸越方面もピークは過ぎた感 (16)大戸越から見上げて (17)久々の坊がつる (18)鉾立から流れ込むガス (19) (20) (21)ガスが晴れた〜 (22)浜から尾根に登り上がると、どーん! (23)どどーんとピンク! (24)テント村 (25) (26)本峰方面を目指す途中。晴れてたらもっと綺麗(^^) (27)悪態をつきながらW峰より (28)本峰から下る途中 (29)ガスが晴れるのを待った西峰手前にて。 (30) (31)いつ以来かな〜 (32)西峰を下りながら (33)すがもり方面 (34)三俣はガスの中〜 (35)落書き (36)再び坊がつる (37)どろんこ経由大戸越。 (38)満を持してわらび餅登場(^o^) (39) (40)ソババッケ。 (41)だいぶスカスカになった15時頃の駐車場 (42) (43) (44) |