平家山(熊本県八代市泉村) 1496.7m  

 久々に天気が継続しそうな3連休。なんとなく誘惑の予感・・・毎度の事ながら勝手知ったるメンバーということもあり数日前に長崎隊のそよかぜ姉さんからメールで「どう?」、「集合場所と時間は?」、「米2合とガスを持って来いや〜」とやりとりの趣旨はこの程度(^^;) コースの詳細はそよかぜ姉さんから頂き、準備万端です(本当か・・・)
 ということで、坊がつる賛歌の歌詞にもある湯沢台ルートを歩くことになりました。
 歌詞「石楠花谷の三俣山 花を散らしつ篠分けて 湯沢に下る山男 ・・・」とあり、恐らく、三俣山から雨ヶ池方面に下り、さらに湯沢台を通過した情景を歌詞にしたものと思われます。残念ながら、三俣山から雨ヶ池に下るルートは「通行はご遠慮ください」看板で封鎖されています。坊がつるから吉部に下る際に湯沢台へ登る看板を見たことがあったので、気にはなっていましたが今回のお誘いに乗ることにしました。
 ちなみに、今回は坊がつるテント泊、翌日は大船山朝駆け付きのメニューでしたが・・・

【長者原へ】
 連休の中日、そして翌日が少し怪しい雲行きのためか、駐車場はどこもほぼ満杯状態で長崎隊から「この辺りに居る」とメールを貰いましたが、駐車場をぐるぐる3周ほどしてやっと見つけました。すでに時刻は8時半過ぎだったので、出発する方はまばらでしたが、それでも、この人数どこに行くんやろ〜? と見送りながら、マイナールートの登山口に向けて出発です。

【湯沢台】
 位置は三俣山の北側に付随する台地状の地形で、吉部から坊がつるへ目指す際谷とは反対側の斜面の上に当たります。登山口となる林道の入口は結構広く、普通車でも5台程度は駐められそうです。ただ、林道は私有地とのこと。林業の迷惑にならないよう気を遣った方が良さそうです。ここから、数分も歩くと左側にモノレールとその台車が、ほんの少し歩くとトロッコのレールがあります。取り付きはトロッコから、歩くのはモノレール周辺の方が歩きやすいです・・・が。かなりの急登で雨が降った直後は滑り落ちそうな急角度です。
 正直、テント泊の荷物を背負っていきなりこの急登。今回の体力の半分以上を消耗したような気分です。また、この後も道を間違ったり、藪こぎしたり、とディープな内容となり初日に9割の体力を使ったような気がします。

 なんとか、モノレール沿いに台地に登り上がると荷物をデポして「湯沢台」探しです。曲がりなりとも三角点なので高い場所を探していると、山馬鹿さんから「みっけ!」 行ってみると周囲の杉が伐採され少し下がった場所でした。うーん渋いな〜
 元の場所に戻り林道沿いに歩くと、放置されたユンボがあり目印になります。この先に林道から逸れ左に入らないといけないのを見過ごしてしまい(⇒図の赤○地点)、しばらく林道沿いに歩いてしまいました。まぁ、なんとかなるさ〜 的なノリではあり、実際に大したこと無かったのですが、なんせ荷物が大きいし重いし・・・なんとか、下湯沢台を通過し本来の道に戻ったようです。

 その後は目印を外さないように歩けば大丈夫でした。が上湯沢台への登りは急でありまして・・・ススキに囲まれた地味〜な山頂で記念写真を撮影した後は少し長めの休憩です。初日は天気もまずまずで歩いている間は汗をかきますが、日陰に入るとすぐに体が冷えてしまいます。上湯沢台からはアップダウンの繰り返しで窪地に降りては台地に上がる、といった印象です。
 途中には最近鹿の食害などですっかり見かけなくなったテンニンソウの群落などもあり足が止まります。最後の見晴らしが台は360℃の展望で、くじゅう連山や雨ヶ池方面は勿論のこと、由布岳も良く見えていました。
 3人で坊がつるまで下るのめんどくせー、とかグダグダ状態で景色を30分程楽しんでようやく重い腰を上げ坊がつるへ下りました。


【坊がつるにて】
 まずはテントを張ってから法華院へビールを飲みに行こう! ということになり山馬鹿さんと棟上げしていると「バッキ!」と今まで聞いたことが無い音が・・・なんとポールの継ぎ目のところが破損(-_-;) マジか・・・ しばらく呆然としましたが、山馬鹿さんからテーピング借りて骨折した箇所に巻いてなんとか急場をしのげそうです。少し、テントの形が角張っていますがこれもご愛敬・・・
 とりあえず一件落着したことにして、3人で法華院でビールを飲み、つまみを食べながらお互いの近況や昨今の四方山話に花を咲かせておりました。

 盛り上がったところで、今晩用のビールなどを買い込み、坊がつるに戻り夕食の準備です。毎度、飯炊きは山馬鹿さん。調理係は自分。本日の豪華おかずは、いつもより高かったという「サンマ」と「長崎牛」。サンマをガスバーナーで焼くのは初めてなので、火加減、焼く方向、位置を変えながら苦戦しましたが、まずまずの焼き加減で仕上げにカボスをかけて美味しく頂きました。
 さて、メインは長崎牛です。当然、網は一枚しかないのでサンマを焼いた後の網で肉を焼き、塩こしょうを適当に振りかけミディアムに焼けた肉を口に入れると、サンマの香りと肉の味が絶妙に絡み合って激うま!(でも、自分だけかも・・・・)

 この後は、中秋の名月は少し過ぎましたが、そよかぜ姉さんが準備してくれたみたらし団子を団子屋のおっちゃんに変身した山馬鹿さんが丁寧に焼いてくれました。もう少し、焦げ目があるとよかね〜 と言いながら甘いたれで美味しく頂きながら坊がつるに夜の帳が降りてきました。この頃には毎度のように山馬鹿さんは気絶、自分は写真撮影、そよかぜ姉さんは散歩。それぞれのスタイルで就寝タイムです。

【大船山・・・】
 2日目のメイン、いや今回のテント泊のメインだったはずの大船山の朝駆け。夜中に目が覚めるとなんと雨の音・・・外に出て空を見上げると雲の合間から月は見えているものの大船山方面は怪しい雲行き・・・どーする? 予定の3時になり改めて外に出るとテントも濡れているし、声を掛けるも自分も含め長崎隊2人もテンション低いし、目一杯テントに潜り込んで一番最後に起き出しました。
 
 朝食も最近恒例になっている雑炊で、調理は自分の仕事。そよかぜ姉さんが提供してくれた雑炊の素と卵スープを混ぜて出来上がり!そよかぜ姉さんが「味見はせんのかい!」、自分「大丈夫!!」と適当に返事。仕事でもこんなだから・・・困ったもんだ(^^;)
 のんびり朝食を済ませ、昨日から遊んでいた隣のテント犬「さくら」ちゃんに挨拶をし、テントを撤収。雨ヶ池のラッキョ畑を見物して長者原に下りました。 (2014.9.14〜15)








 (1)
 満員の駐車場で合流。



 
 
 
(2)
 地図「1.駐車場所」 
 看板には「社有林につき立入禁止」と書かれています。




 (3)
 地図「2.取り付き」
 手前にはモノレールと台車がありユンボの向こう側にトロッコのレールがあります。
  
 


 (4)
 そよかぜ姉さんが立っているのがトロッコのレールのコンクリの台。
 ここから取り付き、モノレール方面に移動しました。




 (5)
 モノレール沿いに登っていきます。いきなりの急登にちょっとめげました・・・。

 (6)
 地図「3.湯沢台」
 ピークではなく、フラットで地味〜な三角点でした。





 (7)
 地図「4.ユンボ」
 ここから林道を少し進み本来は左に取り付かなければならなかったのに・・・
 




 (8)
 地図「5.下湯沢台」
 三色のテープが巻かれています。黄色のテープにうっすら「下湯沢台」の文字を確認出来たので上書きしておきました。




 (9)
 上湯沢台に向かう急登。


 


 (10)
 地図「6.上湯沢台」
 ススキに覆われていて、眺望はありません。





 (11)
 反対側から見た看板と三角点。

 


 (12)
 北くぼに下る時に見えた三俣山。





 (13)
 地図「7.北くぼ」
 




 (14)
 同左に降り着いたところ。ススキの海を泳いでます。

 (15)
 北くぼから少し進んだところにテンニンソウの群落がありました。






(16)
 地図「8.北の台へ」
 

(17)
 地図「9.ニセ湯沢台」
 ちょっと可愛そうな命名ですが・・・テープに書かれています。





(18)
 途中からは大船山も見えたりします。

(19)
 地図「10.南くぼ」
 ここはイタドリの群落です。





(20)
 地図「11.見晴らしヶ丘」
 ここまで来るともう少し。景色も良くついついのんびりしました。

(21)
 雨ヶ池方面。






(22)
 振り向くと由布岳も良く見えます。・

(23)見晴らしヶ丘にあった概念図。分かり易い。






(24)地味な山旅も終わり、坊がるつへ

(25)テントも張りいざ行かん〜 (山馬鹿さん提供)





(26)午後3時の宴会模様

(27)テントに戻る前の激写(山馬鹿さん提供)






(28)これを撮してました。

(29)これも・・・







(30)鬼ごろしを手にサンマを焼き焼きしてます。

(31)サンマの網で焼き肉中・・・なんだか訳の解らん状態に・・・






(32)みたらし団子を焼いてます。

(33)ガスかかる大船山山頂方面





(34)破損したポール。びっくりした〜
2日目&スナップ

 (35)三俣山とススキ。

 




 (36)
 





 (37)雨ヶ池にて




 

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(39)タデ原にて





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