中岳でご来光、稲星、白口岳を歩きました

 ここのところ普段とは異なり軽量、長距離山行の比率が多くなっているので、いつも用も無いのにいろんな物を担いで登るスタイルに戻らなければ・・・その必要があるんかい? と問われればそれも「?」ですが、なんだか体の折り合いが付かないような気がして、いつもの「格好」に戻り久々にくじゅうに出掛けることにしました。

 この時期ですから当然ミヤマキリシマには早いのですが、イワカガミがそろそろあちこちで咲いているはず、と考えて朝駆け、ご来光は中岳、稲星山にちょっと足を延ばし白口岳、鉾立峠を経由するルートで歩きました。

 大曲を2時半頃出発、3時過ぎにすがもり峠を通過、北千里を歩いている時に立ち止まってヘッドランプを消して空を見上げると、最近はその言葉の存在すら怪しくなりつつある「天の川」がくっきり、はっきり、蠍座は次第に沈み、はくちょう座やカシオペア座など秋の星座が天空の一等地を占有していました。
 中岳に4時20分頃到着、その頃になると東の空もうっすらと明るくなりつつも、明後日の朝、金環日食をもたらすべくスリムになった三日月が怪しく輝いています。一人で中岳山頂でご来光を待つこと1時間、ガスがのたうつこともなく淡々と陽は昇り周辺の山々を照らし始めました。その後の空模様が曇り気味になったことを考えればまずまずのご来光でした。

 白口岳山頂を風よけにして大船山方向を向き太陽エネルギーを正面に浴びうたた寝することしばし。目が覚めてから朝食タイムです。周囲を見渡すとイワカガミが咲き始めていますが、満開には少し早い印象です。ミヤマキリシマはというとこの辺りの標高ではしっかり蕾で、白口岳から鉾立峠まで下るとちらほら咲いていますが本当に「走り」です。鉾立峠周辺は来週あたり楽しめるかもしれません。

 白口岳でこんなにのんびりするのも珍しく、あちこち眺めていると遠くから見ると枯葉のようにも花のようにも見え少し気になっていたのですが、昨年の枯れ草が上手い具合に花に見えてるぐらいに考えていました。
 が、白口岳山頂を下ってすぐの場所に「花」を確認でき「ツツジ科シャクナゲ属」らしいことは分かるのですが、いままで見たこと無いプロポーションと顔色です。改めて、周囲をよく見ると鉾立峠に下る際、右側に岩場がありますが、その周辺にかなり多くの株が確認できました。帰って、調べましたが今のところ名前は不明です。また、山頂周辺にはこれも今まで気が付きませんでしたがシャクナゲが咲いていました。

 法華院温泉を9時前に通過したので、すれ違う方は少なく、すがもり峠あたりがピークでした。改めて、祖母山系とは違うよな〜、と思いながら大曲に向かいましたが、その途中に見えた車の多さにそんなに人がいたかなぁ、と言うぐらい車が停まっていました。ついでに帰宅途中に由布岳正面登山口の様子を伺ったところ、無料駐車場は言うまでもなく満車、反対側の有料駐車場も満杯状態、東登山口もマイクロバスも含め10台ほど停まっていました。

 今年は所用といっても個人的山行計画ですが、これの実行のため例年実施しています「ミヤマキリシマ開花調査」を手薄&お手軽に済ますことになりそうです。皆様の土日山行に役立つよう年休を消化しレポ作成に努力しますので何卒ご理解をお願いいたします。 (2012.5.19) 
 






(1)夜明け前。明後日の主役も同席です。
 




(2)この時間帯結構飛行機が飛んでます





(3)天狗、星生山





(4)硫黄山の煙も垂直に昇っていました





(5)池の小屋





(6)火星のような稲星山と祖母山系





(7)白口谷の新緑





(8)・・・





(9)稲星山です





(10)白口岳山頂のミヤマキリシマ。
これでも早いほうです。





(11)シャクナゲ属のようですが・・・
ヒカゲツツジ亜種?






(12)少しアップしてみました。





(13)鉾立峠途中のイワカガミ






(14)鉾立峠にて





(14)10時の大曲です





おむすび型の太陽です