再び峰入りを兼ねた開花調査でした

 新年度が始まる直前の日曜日、天気予報では土日は冷え込むとのこと。天気も良さそうなので久々朝駆けすることにしました。さて、何処へということでくじゅうの三俣山にしようか大船山にしようか、いつものように悩み結局大船山に朝駆けすることにしました。

 ルートは今水から東尾根経由です。駐車場に到着して空を見上げるとまずまずの星空です。途中、景色が開ける中腹で大分市街の街明かり、空を見上げるとはくちょう座、さそり座、こと座や天の川など夏の星座が本当に綺麗に見えました。登山道は冷え込みでしっかり凍り、適度なグリップもあり歩きやすく足も進みます。
 そのせいもあり夜明け30分前ほど前に到着し、東の空を眺めると明るくなりつつなったばかりでした。この時点で三俣山から中岳方面や周囲の山々にはガスがかかるも大船山周辺はガスに覆われることもなく、単調な夜明けかな〜、と考えていたのは束の間・・・

 さっきまで対岸にあったガスがみるみる内に大船山頂にも押し寄せ、日の出の頃にはちと厳しい状況になりつつも時折切れるガスの合間を縫っての撮影です。それにしても寒いのであります。1、2月は冬の祖母山系にどっぷり漬かっていましたが、朝駆けと大きく違うのはあまり長時間「待つ」ことがありません。
 朝駆けはどうしても日の出を前後に2〜3時間は待機することが多く、この間はいわゆる「山頂の杭」となり、ひたすら寒さに耐えるばかりです。
 久々の朝駆けでしかもすでに4月、そこまで寒くはないかな〜と思っていましたが、なかなかどーして、風が強かったことも状況を厳しくしペットボトルは凍るし、カメラには霧氷が付くし、よく見ると合羽にも霧氷が発生していました。

 予想以上の寒さとガスでめくるめく夜明けの情景が目の前に広がり流れ、段原方面にはうっすら霧氷も見えます。それでも7時過ぎには怒濤のように押し寄せたガスも静まり、野焼きが終わった坊がつるにも朝日が差し始めました。それにしても新年度を直前にした日曜日のせいとは思えませんが、こんなに天気がよい日曜日、「人」が見えません。
 山頂を8時前に出発、大戸越、奥芹経由というややマイナールートを歩いたこともあり途中であいさつをしたのは2人だけという天気の割には静かな1日でした。

 奥芹からは風も止み日差しも山頂で感じた冷たい日差しとは違って、春を感じさせるたおやかな陽光です。足元を見るとバイケイソウの新芽が吹き、苔も実を付け、木々の新芽もふくらみ始め春を感じるには十分な景色でした。大戸越へ下る途中、伐採した木の枝にぶつけた太股が痛く日頃よりのんびりペースとなりましたが、これはこれで景色をゆっくり楽しむこととなりました。

 昼頃、今水の登山口に着くと雲一つ無い青空が広がり背中に陽を背負うとポカポカです。
 コンビニ弁当を買ってたけど山の中では寒くてとても食べる気にならなかったので、日向ぼっこしながら食べようと道の端に座って食べ始め、ふと車に目をやるとなんと後輪がパンクしているではありませんか(-_-;)

 見ると釘を発見、なんとか手で抜けたので補修材で修理することに(最近の車にはスペアタイヤが無い・・・)。改めて説明書を読むと、「刺さったものはそのままにしておけ」とのこと。そーなんです、釘は先ほど抜いたばかりです。とりあえず補修材をタイヤに注入し空気を入れみるとしっかり空気の抜ける音がします。
 まいったな〜、と思いながらとりあえず走ってる間に補修材が穴を塞ぐかも〜、と考え数分ごとに車を停め空気を「補給」していると次第に空気の漏れは止まり完璧に穴がふさがり無事我が家に帰り着きました。良かった〜(^-^)
   (2012.4.1)
 





(1)次第にガスが懸かり始めました。





(2)ガスの切れ間から日の出。





(3)山頂ブロッケン





(4)同じく





(5)次第にガスが切れ始めました。





(6)段原方面。





(7)同上。





(8)うっすら霧氷が懸かっています。





(9)大船山頂。





(10)段原。





(11)野焼きが終了した坊がつる。人の姿が見当たりません。





(12)大戸越方面





(13)大戸越





(14)奥芹方面に向かう途中にて。





(15)奥芹





(16)





(17)バイケイソウの新芽





(18風穴付近にて





(19)苔にも実が付くんですね〜





(20)今水の駐車場付近から黒岳