いきなりの急登には疲れました・・・

 どなたからか鳴子山の尾根を直登するコースがあるらしい、との情報を頂きました。
 以前、鳴子山から稲星山との間の道に直接降りる道を下っている時、尾根に向かって真っ直ぐ降りていく踏み跡があったので、機会があればと思っていたのでどうしようかな〜、と思っているうちに、九州の山雑誌「グリーンウォーク」(以下「GW」)に記事が紹介されたこともあり少しテンションも下がったのですが、でも一度確かめておきたいので、山の上は雪景色を想定して日曜日に登ってみました。

 沢水展望台の駐車場に車を止め、まずは相変わらずアップダウンで歩きにくいコンクリの階段をくたみ分かれまでぼちぼち歩きます。GWにはくたみ分かれから間もなく尾根の分岐があると書いていたのでゆっくり歩いていると、3分ほどでその分岐にあたる場所に着きます。
 左には石積(たぶん壊れたケルンかと)と右側には何かを張っていたと思われるベニヤの看板、杉林の中に目印のテープが見えます。GPSで確認してもちょうど尾根の末端にあたるのでここと確信して尾根に取り付きました。地図を見てもわかるようにほぼ、同じピッチの等高線が1,500m付近まで続きます。

 登山道はそんなに新しくもなく、古くもないと感じましたが踏み跡も比較的はっきりとし、目印のテープも赤と黄で密に付けられているので迷うことは無いと思います。ただし、前述したように尾根伝いで急登でしかもステップがほとんど無いので、ふくらはぎが伸びきった状態を長時間強いられることと、今回、急斜面に加え雨後だったため足下が滑りやすく結構難儀しました。地面が乾いていればもう少し登りやすかったかもしれません。

 最初は杉の植林ですが、しばらくするとナラ、馬酔木などの樹林帯、1,400mを超えるとミヤマキリシマなどの低灌木帯となり景色も良くなります。最初のピークに登り上がる真正面には鳴子山、右には大船山、振り返ると眼下には久住高原と遠くには祖母傾山が見えなかなかの展望ポイントです。途中、少し岩場付近が分かりにくい場所がありますが、のっこすと再び踏み跡が山頂に向かって続き間もなく鳴子山山頂に到着します。くたみ分かれから約2時間でした。山頂にはうっすら雪も積もり、木々の枝には樹氷、霧氷が育っていて概ね狙いどおりでした。

 その後、稲星山を経由して池の小屋、くじゅう別れから北千里と樹氷を楽しみながら、坊がつるを経由し数年前に大船山周辺ルートを探索して歩き回って以来、久しぶりに佐渡窪を経由してくたみ分かれに下りました。下山するとちょうど出発するときもほぼ同時だった2名が下山され、「ハードだったけど、なかなか面白かった〜」と会話されていたので、どこを歩いたか聞くと大船山の展望台ルート、立中山ルートを歩いたとのことで、ちと懐かしく感じました。
 
 


      
 ルート紹介

 (1)
 くたみ分かれ。以前より綺麗に整備されていました。
 



 (2)
 くたみ分かれから3分ほどの場所に分岐点があります。
 右に看板、左に石積みがあり左側の林の中に目印のテープが見えます。




 (3)
 途中から雑木林の中の急登となり、ステップもほとんど無いのでふくらはぎは伸びっぱなしになります。



 (4)
 来た道を振り返った様子。
 道も結構はっきりしています。

 (5)
 標高1,400mを越えた辺りから樹高が低くなり、視界が開けます。




 (6)
 間もなく岩のあるピークに上がると真正面に鳴子山、眼下には久住高原が広がります。



 (7)
 (6)地点を上から見下ろした所
 



 (8)
 鳴子山方面

 (9)
 うっすらと積雪した鳴子山山頂。




 
 ここからは、当日の様子

 (1)
 稲星山途中から




 (2)
 稲星山山頂にて




 (3)
 御池は全く凍っていませんでした。




 (4)
 



 (5)
 天狗が城真下の樹氷。



 (6)
 看板の着雪
 



 (7)
 



 (8)
 北千里より。朝方に比べると白さが減りました。



 

 (9)
 坊がつる。



 (10)
 オタカラコウ