三俣山の紅葉の滝を眺めていました

 鶴見岳一気登山も終了し先日は、大船山に登り、先週は由布岳の朝駆けとお決まりのパターンに戻りつつあります。今回、土曜日に祖母傾山系へ出掛ける予定でしたが、週末が中途半端な天気予報だったため日曜日にくじゅう方面に朝駆けすることにしました。基本、雨に弱い体質でそれに雷の予報が加わると最悪です。今回がまさにそのパターンで、午後から寒気の流れ込みによる雷の予報・・・それなら午前中までに下山する、ということも加味しての朝駆けです。
 午前3時、牧の戸に到着すると何台か既に駐車しています。でも、車の外に出ると風は強いし、おまけに寒いし、さらに星も何も見えない空模様です。一応、ある程度冬の支度はしてきましたが、最近の陽気に慣れつつある体には厳しい寒さです。
 問題は空模様で、天気予報は崩れる予報なので、すでにその兆候かと考えられなくもありませんが、ここで躊躇していては朝駆けはできません。このような天気でも次第に晴れつつある景色なんかは最高なんです。とは言え、それを信じ何度撃沈したことか・・・  でも、いざ行かん〜

 こんなノリで歩き始めましたが、いきなりひどいガスで視界も10m前後で、時折足元もおぼつかなくなるような状態です。が、時折、月が見えたりして、それが、久住山に近くなるほど頻度が多くなり、視界も開けてきました。久住別れに着く頃にはすっかりガスが取れた状態で、天狗が城下にはヘッドランプがチラチラしています。

 自分も天狗が城でご来光を拝むよていだったので速度を速めて歩きますが、次第に風が強くなり、天狗が城に取り付いた辺りから物凄い風で、山頂にはまともに立っていられない程の強風、しかも寒い。温度計では−4度当たりを示しています。とにかく、山頂の東側で風を避けながら服を着込んで撮影準備です。
 しかしながら、雲がほとんど空から無くなるとこれはこれで殺風景な景色となり、物たら無さを感じるのは我が儘なんでしょうね〜。山頂で撮影していると今まで、星生山の向こうで待機していたガスが次第に、久住山や天狗が城にも押し寄せてくるようになったので、池の小屋で休憩することにしました。久々の寒さに体の動きが鈍くて、もとに戻るまでしばらく時間がかかりました。

 池の小屋を出発する頃には周辺はガスに包まれ、早朝の状態に逆戻りしつつあります。御池を歩きながら水位が随分減っているのが気になったところですが、昨今の雨不足のせいなのか、はたまた、地震のせいなのか・・・
 そんなことを気にしながら、星生崎から星生山に向かい風の中を歩いていると樹氷が、そして、顔にバチバチ当たります。なんと、氷の粒というか雪です。春の突然の雪なので登山道に積もることはありませんが、木々の上や日陰はうっすら雪化粧していました。
 
 ふと、苗代寒(方言で「のーしろがん」と言います)という言葉を思い出しました。大分県の山間地ではちょうど今頃、稲の種をまき芽が出る重要な時期に当たりますが、この時期は寒の戻りに遭遇することが多く、注意喚起の言葉となっていて、昔の人は経験とは言え季節を良く捉えているなぁ、と感心するばかりです。

 下山後、由布岳山麓のサクラソウの状況を確認してきました。昨日のレポでも記載したとおり、概ね2〜3割程度の咲き具合と見立てた所です。柵があるので近くで見ることが出来るポイントは限られていますが、例年より1週間程度遅れているようです。  (2011.4.24) 
 






(1)夜明け前
 




(2)由布岳





(3)大船山頂近くから日の出





(4)久住山付近に沸き上がる雲





(5)御池。水が減った様子です





(6)次第にガスが押し寄せ始めました





(7)三俣山にも





(8)久住山にもガス





(9)星生山がアフロになっています





(10)水位が明らかに減っています





(11)時折ガスの切れ間から久住山が見えました





(12)星生山斜面の樹氷





(13)この辺りから雪が降り始めました






(14)星生山頂





(14)雪が積もった馬酔木





由布岳山麓のサクラソウ
今週が見頃かなぁ






由布岳山麓の山桜と新緑