三俣山の紅葉の滝を眺めていました

 今年は久々に本格的な冬のようで、あちこちで大雪の報告を拝見し当然の事ながらくじゅうでも今まで、あまり見たことが無いような景色の写真が掲載されています。ということで、土曜日の天気も良さそうなので朝駆けも含め久々の久住山(朝駆けはお初)に登りました。その後、稲星山、御池、星生山を経由しました。

 登山口は出来ることなら、大曲からと思いましたが予想通り雪で軽の普通車で突っ込むのは無理と判断し、当初の予定通り牧の戸から登ることにしました。牧の戸の駐車場では駐車可能ではありますが、下山後、帰る準備をしているとノーマルタイヤで身動きできなくなり数名で脱出を手伝ったり、駐車場から出るためだけにチェーンを巻いたり、と一応最低限の「雪対策」が必要なようです。
 
 牧の戸を4時頃出発、十分な時間があるのであまり汗をかかないように歩きました。また満月(に近い)が頭上から照らし、全線ヘッドランプが不要でした。足元もしっかり雪が踏み固められメインコースは快適に歩くことが出来ました。この日もすでに5〜6台の車が駐車し出発の準備、もしくはすでに出発した後でした。自分が出発する前後にそれぞれ1組ずつ出発と、この時期、この時間としては大盛況で、下山後、牧の戸から長者原へ下る途中の路肩の駐車スペースにも所狭しと駐車されていました。

 6時前に久住別れの避難小屋に到着、休憩し久住山頂へ向かいました。西千里浜から久住山までの区間は強風の影響か雪は殆ど無くなっていました。久住山頂で日の出を待ちましたが、後で来られた方も「今日はなんの変化がない空なんで、焼けんな〜」とのお言葉。ほぼ、そのとおりの展開でピーカンな空と淡々とした夜明けでした。確かに、安心感はあるものの絵柄としては変化の乏しいものとなりました。
 その後のコースはいつものとおり無計画ではありますが、概ね、冒頭に掲げたとおりであとは雪の状況を見ながら判断しました。久住山から稲星山へはほとんど足跡がなく下りとはいえラッセルを覚悟しましたが、表面がクラスト化しており足跡もほとんど着かない状態で、滑り台状態となりかなりの勢いで滑ることが出来ました。というか、思わずブレーキをかけました。稲星山への登り、稲星山から白口谷への入口へは殆ど雪がありませんでした。

 白口谷入口から中岳に登ろうか、池の小屋のどちらにしようかと眺めていると、中岳方面には足跡があったのであえて池の小屋へ。所々、落とし穴があったくらいでここもまずまずの歩きやすさでした。御池も完全氷結、当然の事ながら池の上を歩いて渡りました。この頃から人も増え始め、最近、人口密度の薄い山しか歩いていない自分には、田舎モンがお街で人酔いするように、少し息苦しくなってきました。

 久住分かれでも大勢の人たちが行き交っているので直接、星生崎に向かう尾根へ。
 星生崎の斜面を見上げるととりあえず、2本の足跡があったので、3本目の足跡を付けるべく真ん中付近を直登。極端なラッセルを強いられるわけでもなく気持ちよく、斜面を直登することができました。星生山へは雪はあるものの普通に歩くことができました。その後、扇が鼻との分岐方面の尾根を降りましたが足跡も少なく少し雪の抵抗もありましたが、途中で16人のパーティとすれ違いそこから先は快適なルートに変身しておりました。

 木々は降り積もった雪で押さえ込まれていたようですが、ここ数日の天気のせいか落葉樹では部分的に残った雪が木の枝に刺した餅のようでした。また、登山道もすれ違う時にちょいと横に、と思うと股下あたりまでズボッとはまったりするので要注意でした。 (2011.1.22) 
 






(1)久住山頂。
 





(2)三俣山。






(3)扇が鼻方面。





(4)天狗






(5)西千里浜方面に映る久住山の影






(6)稲星山へ下る途中にて






(7)星生山山頂より。
ほとんど雪がありません。






(8)坊がつる方面






(9)雪に覆われた白口谷登山道






(10)御池






(11)星生崎へ。真ん中が自分の足跡。
右側の方は途中まで滑り台を楽しんだようです。





(12)星生尾根より






(13)部分的に残った雪が餅のよう・・・






(14)牧の戸の東屋から御沓山方面。
この辺りでも踏み固められていない場所はすっぽりはまります。





(14)牧の戸駐車場
ここだけは「雪道」対策が必要のようです。






(14)帰宅途中に見上げた由布岳