大船山頂でほんの数分の夜明けを堪能しました

 先週、朝焼けの大船山に感動。そして週末は寒波が襲来し、土日は天気が回復するとの予報となれば、頭の中で想像したのは白くなった米窪あたりが赤く染まるところを見て、もっと感動したいと思い、2週連続の朝駆け登山となりました。とはいえ先週は、ガラン台から登りどのくらい登ったか見ると700m程度とトレーニングとしてはちと不足かな、ということで再び東尾根を登ることにしました。

 バンクーバーオリンピックの最中で男子スーパー大回転の放送をやっていたのでラジオでテレビ放送を「聞き」ながら登りました。スーパー大回転は解説者の偉そうな上から目線の解説に「御前が滑ってから解説したらどうじゃ」と思わず独り言。スーパー大回転はアナウンサーの実況中継で滑っている状況を想像できるのですが、帰りにカーリングの日本対イギリス戦の実況中継を聞いていると、画面あっての解説なので詳細は不明で、ややフラストレーションが溜まるも、最終的な点数と解説者の気合いの叫び声で盛り上がったのは良く分かり、偉そうな解説より相当面白かったです。

 東尾根に取り付く当たりから、積雪がぼちぼちありました。アイゼンを付けるほどでは無かったですが、急斜面では滑りやすく歩きにロスが出たことは間違いありません。1,600m以上になると霧氷も大きく積雪も深いところでは10cmほどありました。これまで冬のくじゅうは長者原、大曲、牧の戸方面からが主だったのですが、今回東尾根を歩いて霧氷を見上げながら歩くことが出来たのは、自分なりの発見でした。帰りはかなり雪も溶けていたので結局、アイゼンは付けないままでした。

 山頂付近になると恐らくガラン台方面から登ってきたと思われる足跡があり、山頂に着くと3名のグループがすでに東の空に向かって夜明けを待っていました。自分が山頂に着いた頃はまだ空が見えていたのですが、夜明け直前になり一気にガスに覆われ、時折、明るくなりそうになるのですが、結局晴れずじまい。
 恐らく、一人だったら下山したと思いますが、3名の方々が粘っていたのにつられて山頂で寒さ堪えて待ちました。その結果、10時前から急速にガスが無くなり、表現が妥当かどうかは別としてあっという間にメルトダウン。それも、本当に科学の実験でも見ているかのようにガスが無くなり、綺麗に晴れました。

 こうなると、あとは山頂をあっちいったりこっち行ったり撮影会の幕開けです。1月23日も結構、白くなっていましたがそれ以上に白く、霧氷も大きく、冬景色を堪能しました。ちょうど御池を撮影している方が、「今年の冬景色も今回が最後かも知れないと思って来ました」と。まだまだ、雪景色になることはあると思いますが、土日が休みのサラリーマンとしては、今回はベストな日程だったと感じました。
                                                     (2010.2.20)
【本日の食糧事情】
  @移動中:菓子パン(110円)、バナナ1/2、缶コーヒー
  A行動中:黒棒1本、ホームパイ1袋、バナナ
  B帰宅中:おにぎり、パウンドケーキ
 







(1)ガスに覆われた山頂。





(2)10時頃からガスが取れ始めました。





(3)久住山方面





(4)段原方面





(5)米窪





(6)えびのしっぽ





(7)鉢窪方面





(8)銀の滝





(9)御池周辺も真っ白です





(10)東尾根ルートの霧氷。





(11)西側が白くなった東尾根





(12)樹林帯では下山時でも雪が残っていました。