かちこちの星生新道を駆け上がり、山頂でご来光。

 7月は天候不良に加えて、転倒、尿酸値上昇によりさんざんな山登りライフでした。8月に入っても天候はすぐれずなかなか頭に描いたような山行ができない日々・・・うーん、このフラストレーション、この際天候に左右されない趣味に変更するかぁ、と少々やけっぱちな気持ち。なにやら勝てなくなった球団のファンもこんな状態で結局何かにつけて酒屋で一杯なんでしょうね〜

 今週もなにやら怪しい天気予報。
 当初は日曜日に登る予定にしていましたが土曜日に前倒しして登ることにしました。せっかくなので、気合いを入れて朝駆け。カシミールで中岳か白口岳山頂だと大船山山頂付近の日の出を確認し、中岳を目指して大曲を3時過ぎに出発です。
 大曲に着き空を見上げると満月が皓々と輝き、雲はほとんど見えず、日の出は単調な景色かなぁ、と想像しながら歩き始めました。さすがに満月、ヘッドランプはほとんど不要です。すがもり越えに着くと正面に大船山の上にオリオン座が登り始めています。これが、新月だと本当に星降る空だったのにと贅沢な我が儘を抱きながら久住分かれへと足を進めます。暗いときに北千里など歩いたことが無かったこともありますが、あまりに広いのも案外不安に感じるものでした。

 久住分かれを過ぎしばらくして後ろを振り向くと、同じようにヘッドランプを点けてこちらに歩いてくる方がいました。御池の脇を歩き、中岳が目の前に見えると地平線が明るくなりかけた山頂のシルエットにはどうやら2〜3人ほど先客がいらっしゃるようです。山頂には5時過ぎに到着、日の出にはあと30分ほどありますが久住山、天狗が城などもうっすら明るくなりかけています。東の空には雲の波が久住方面に押し寄せています。祖母傾はすでに飲み込まれて稜線だけが出ている状態です。また、由布岳は刻々と雲が山頂から山麓にかけて巻き上げていきます。目の前では白口岳が雲に覆われたり、大船山と白口岳の合間からガスが流れ込み、それは次第に大船山を飲み込んでは山頂が時折頭を覗かせますが、最後はすっかりガスに覆われてしまいました。

 途中で、稲星山に移動しましたが、そこも同様で稲星山自体がついにガスに覆われ、しばし、うとうとしながらガスが晴れるのを待ちますが青空が部分的に覗いては、あっという間に隠れてしまいます。ここは、諦め恐らく風向きからするとひょっとしたら星生山方面は晴れているかも〜、と。それに星生山池塘もちょっと気になり立ち寄ることにしました。そこには、ワレモコウ、ギボウシ、ママコナなどがちょうど見頃を迎えていました。ここから、星生山に登っていくとフクオウソウも点在、まだ開花していませんでしたが開花は間もなくです。

 星生山山頂まで足を運んだあと星生新道を下っている時でした。このルートにしては珍しくすれ違う登山者が多いなぁ、と思っていると、岩場付近で二人連れが登ってきます。すれ違うために脇道に逸れようとした時、登ってくる方が顔を上げた瞬間、「あっ!」なんと「hirokoさん」でした。1年に数回、遭遇&ニアミス、いつもは単独ですが、本日はご主人と二人連れでした。ご主人の話は「hirokoさん」のHPや本人から伺っていましたがお会いするのは初めてで、逆も然り。そこは、ネットの威力、初めてお会いしたような気がしないのが不思議なところです。しばし、お初のご挨拶と山の話やら短い時間でしたが、初めてとは思えないご主人も含め歓談の一時でした。

 何はともあれ、早朝から綺麗な自然の造形美を眺め、抜けるような透明感の高い青い空を見上げる事ができました。
 ついでではありますが、当日から全国高校野球が開催、初日から大分代表が出場し、なんとさよなら勝ちで初戦を突破しました。さらについでですが、大分代表、明豊高校の校歌は南こうせつの作曲で、他校の校歌に比べるとなんとも爽やか、今風で、歌詞を含めて琴線に触れるものがあります。もしよろしければ、大分代表の対戦を。 

 





月光に照らされる硫黄山の噴煙




大船山とオリオン座
すがもり越にて





日の出前



雲海に浮かぶ傾山




日の出




ガスが登っていく三俣山




ガス懸かる由布岳、鶴見連山





次第にガスが目の前を流れていきます




ブロッケン




三俣山にはたびたびガスがかかります




ついには大船山もガスに巻かれていきます。
午前7時過ぎです




ガスがかかる御池。8時30分頃。




西千里から星生山方面を眺めたところ




ママコナもあちこちで咲いています。




池塘のギボウシ




フクオウソウ。星生山山頂手前にて




池塘のワレモコウ。
ちょうど見事でした。




久住山より向こうはすっかりガスに覆われ、
久住山が時折ガスの合間から姿が見え隠れしていました。




大曲駐車場。
hirokoさんの車確認しました。