2003年9月3日のこと

再び山に登ってみようと思ったのは2003年9月3日のこと。
翌日が父の1年目の命日。
父が好きだった竹田市「但馬屋」の和菓子を仏前に供えようと
9月3日に休暇を取り出かけることにする。
9月3日は嫁さんの誕生日でもある。
仕事も一段落していたこともあり、夫婦二人でドライブをかねて出かける。

牧の戸峠で一休みしていた時のこと。
70才前後の老夫婦が山から下りてきた後、ドライブイン前の
10数段の階段を奥さんが軽々と駆け上がり、
颯爽とした軽い身のこなしで車に乗り込んでいく姿。
果たして、あの年で自分もあんな風に歩けるだろうか?
その時、今度久住山に登ろうっと、
あまり重みの無い決心をしたのがきっかけである。
そして、実際に登ったのは次の土曜日、2003年9月6日である。

基本的に山は好きで、就職してしばらくは思い出したように
職場や高校の時の友人や大学の学科で久住山に登ったりはしていたが、
自分にとって趣味というよりイベントであった。
しかし、一度登り始めると自分でも良く分からないが、
ほぼ、毎週アホのようにあちこちの山に登っている。
嫁さんもいつもの病気が始まったと、文句も言わず送りだしてくれる。
まだ、登り始めて半年程度でいつまで続くか自分でも分からないでいる。

ただ、間違いなく登り始めたきっかけは
2003年9月3日である。


         雪の久住山 (2004.2.8)