昨年のこの時期はくじゅう連山のミヤマキリシマ鑑賞に足繁く通っていましたが、どうも今年は「ミヤマキリシマ」テンションが上がらず、反面、花など何もないことは解っていましたが、5月の連休に計画をしていた夏木山に登りました。また、参考書や皆さんの報告を読むと鋸切尾根も歩いてみたくて出かけてみました。 旧宇目町の唄げんか大橋を渡り、最初のトンネル(桑ノ原トンネル)を抜けると藤河内渓谷への看板があり、ここを左折し桑原川沿いの道を進みます。途中、登山口に向かう道、木浦鉱山へ向かう道と林道と不規則交差点がありここを直進します。しばらくすると左側に木山内岳の登山口があり橋を渡ります。ここから道路は未舗装部分が多くなり、幅員も狭く落石や段差等々道が荒れてきます。 木山内岳の登山口から約4.6kmほどで登山届けのある夏木山登山口に着きます。登山口500m程手前、右側にプレハブ小屋があります。また、「犬流山登山口」はここから700mほど先にあり、「鋸切尾根」に関する注意書きの看板はありますが、登山口の看板や登山届けのボックスはありません。 噂とおり最初から急登ですが登山道は自然林に多く囲まれ道もはっきりしています。15分ほど登ると「桧見台」で確かに周辺は桧と思われる植林です。ここからさらに20分ほどで「あけぼの平」です。このあたりになるとブナやヒメシャラやアケボノツツジ等があり傾斜はありますが広い場所で、恐らく、アケボノツツジの頃は綺麗だったんだろうなぁ、としばし緑の森を見上げていました。 標高1,200mを越えると勾配が緩やかになり部分的に景色が見えるようになりました。ここからすぐ先に岩場があり看板には「船石」と書かれ、ここから大崩の岩場が見えます。「舟石」からすぐ縦走路に合流、まずは夏木山へ進み10分ほどで山頂に到着します。山頂は広々としていて切り株に夏木山の看板がありのどかな雰囲気でした。この時期、さすがに誰も登ってくる様子も無く山頂も一人、すれ違う方も無くのどかな山でした。 山頂で10分ほど休憩しいよいよ岩場へ出発です。看板にも「危険」「初心者は・・・」等々の文字が並び、久々にテンパったらどうしようと思いながら気合いを入れながら進みます。まずは2段ハシゴ(昇り)があり、ここもそれなり気を使いましたが、ロープも設置されていて大丈夫です。尾根から20分ほどの場所、今度は降りのハシゴがあります。ここから先が崖にそった登山道で確かに下を見ると結構な高さですが、足場はしっかりしているので適度の緊張感と共にロープを持ちながら進めば大丈夫です。 テンパる事もなく崖を越え安心したとき異様に足元のクッションが良く、改めて足元を見ると崖に生えた木に少し土が乗っかっているだけで、その下は崖です。改めてロープを掴み直しました。ということで足元が大丈夫でもロープは最後まで握っておいた方が良さそうです。 それにしてもアップダウンの多いルートで、岩場を越えてから高度を下げながらとは言え、大小ありますが幾つもピークを越えます。ハシゴは3ヵ所、ロープの設置箇所は数知れず、先日の岳滅鬼山〜上塚山のアップダウンで慣れておいて良かったと思った次第です。 山頂を出発してから休憩を挟みながら1時間30分、無事犬流越に着きました。ここは広々としそれこそブナやヒメシャラやらに囲まれた場所です。ここで休息した後犬流登山口へ下山開始です。降り始めると杉の植林地帯が見え始め、最後に3つの谷が合流した地点で川を渡り5分ほど谷添いを歩くと林道に出ます。ここには冒頭にも書いたように登山届けのボックスや登山口の看板が無いので、スタート地点とにするときは注意が必要です。 ここから、登山届けボックスのある登山口まで10分ほどです。 登った高さ 850m位 歩いた距離 6.2km 時間 4時間10分(休憩含) |
出発地点 | 到着地点 | 所要時間(分) | |
1.登山口 | → | 夏木山山頂 | 70 |
夏木山山頂 | → | 9.犬流越 | 80 |
9.犬流越 | → | 11.犬流登山口 | 40 |
11.犬流登山口 | → | 1.登山口 | 10 |
時間合計(休憩除) | 200 |
(1) 良く見ればわかりますが、ここは真っ直ぐ素直に進みます。 |
(2) 林道とのY字路。左側にはゲートがありここは右へ。 |
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(3) プレハブ小屋があり、500m程で(4)の登山口に着きます。 |
(4) 地図「1.登山口」 駐車スペースは路肩に数台停めることが出来ます。 犬流れ登山口はこれから700mほど先になります。画像(25、26)を参考にしてください。 |
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(5) 登り始めて間もない登山道の様子です。 |
(6) 地図「2.桧見台」。標高890m(GPSデータ) 登り始めて15分程度の場所です。 |
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(7) 地図「3.あけぼの平」。標高1060m。 急登の登山道の中でも少し緩やかになり開けた感じの場所で、恐らくアケボノツツジもあったりします。 |
(8) 看板です。 |
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(9) 「地図4.舟石」 船石。急に大きな石が出てくるのですぐ解ります。ここは画像の奥から登ってきて振り返った所です。 看板もあり大崩山方面が見えます。 |
(10-1) 看板。間もなく山頂でもあります。 (10-2) 大崩山方面。 |
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(11) 縦走路。左が夏木山、右が鋸切尾根 |
(12) 夏木山山頂。広々としてゆったりした気分になれます。 |
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(13) 早速尾根の上を歩きます。ここの先はなかなかの絶景です。 |
(14) 鋸切尾根方面。 |
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(15) 地図「5.2段梯子」 まずは2段はしご。1段目から2段目に移動するとき、手がかりが無いので、気を使いました。 |
(16) いよいよ、核心部へ。ハシゴを降り矢印の方向へ進むと崖の岩場です。 |
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(17) 地図「6.岩場」 まずは最初の難所をクリアしたところです。奥が先ほど下ったハシゴ。 これで、終わったと思ったら足元がやばかったです。 |
(18) ちょうど岩場が見えたので撮してみました。 ○の中にハシゴがあり登山道は右へ進みます。 |
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(19) 地図「7.P6看板」 幾つもピークを越えていきます。 途中見かけた看板です。 |
(20) 地図「8.はしご」 3つ目のハシゴ |
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(21) 犬流れ越手前 |
(22) 犬流れ越登山口の看板。 登山道はスイッチバックみたいな感じになります。 |
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(23)犬流越のブナ |
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(24) 下山途中の植林。 谷が合流する場所で谷を渡ると間もなく「犬流登山口」に着きます。 |
(25) 地図「11.犬流登山口」 特に、登山口の看板はありません。 赤いラインが入った看板は、登山道崩壊の看板で、その上に良く見ると復旧した内容を示した紙が貼られています。 |
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(26) 「犬流登山口」 下山後、橋を渡り振り返ったところです。 |
(27) (26)から10分ほどで最初の登山口に着きます。 見ると福岡ナンバーが1台停まっていました。 |
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