霧の由布岳を登りました

 昨年と同様、年始めはスロースタートとなってしまいました。本当は3日あたりからどこぞの山中泊を予定していましたが、正月は家族優先、4日は忘れ物によりあえなく撤退。ようやく今年の初山となりました。当初はくじゅう山中でお泊まり遠足を計画していましたが、月曜日から仕事ということもあり近場の由布岳で遊ぶことにしました。

 今回の本来の目的は冬場のテント泊の再検証です。というのも昨年2月に祖母山系で遊んだのですが、夏用シュラフ&シュラフカバー&ホカロン貼りまくりで、なんとか夜をしのぎました。そこで「本来の冬用シュラフでどーよ」ということでの山中泊です。ただ、今回は条件としては暖かくて夜は少し冷え、風もありましたが、早朝はさほど冷えず検証条件としてはやや不足でした。ちなみにテント内では−2℃位まで下がりました。

 シュラフはNANGAオーロラ600で、選定理由は使用可能温度-14℃でシュラフカバー不要ということで、このシュラフを選び使用してみました。結論からするとほとんど問題はありませんでしたが、唯一睡眠中二の腕が寒くて目が覚めました。? しばし、テントの中を眺めて、はたと気が付いたのはロールマットからはみ出た肩が直接地面に触れていたことが原因のようでした。どうしようもないので、万が一のために持参したホカロンを二の腕に貼った後は特に寒くもなく、朝までぐっすり寝ることができ当たり前とは言え納得の一夜でした。寒がりの自分としてはダウンのパンツ等、足の対策がもう少し必要かなぁ、と思いました。

 夕方から登り始めたのですれ違う山好きそうな方からは「縦走ですか野宿ですか〜」 「野宿で〜す」 「風が強いから気を付けて下さいね〜」 と励ましの言葉を頂き、山頂を目指しました。登山道の日陰はアイスバーン状態で登りはさほどアイゼンの必要性を感じませんでしたが、下る時はアイゼンがあった方が安全に歩けそうです。
 西峰山頂は東峰よりテントを設営するスペースはありますが、風や地面が濡れていて思うようにテントが張れなかったので、まずは風が少ない場所を選びそこに雪を持ってきて下を均しました。ただ、地中に石があるせいかほとんどペグが刺さらないので石でロープを張りました。しかも翌日は地面がかちんこちんに凍って刺したペグがなかなか抜けず数本曲がってしまいました。

 夕日はやや霞んだ地平線に沈みテント内でしばし夕食。レトルトではありますがご飯に「玉子丼の素」をかけ、ビールで乾杯です。大分市内の明かりが瞬いているのも風が強いせいでしょう。空を見上げても冬の空の割には星があまりはっきり見えません。あとはテントの中でラジオを聞きながら眠るだけです。
 翌朝、携帯の目覚ましのアラームと同時に聞き慣れない音が・・・、なんと携帯の電池切れです。西峰山頂は以外と電波状況が悪く、これも電池消耗に拍車をかけたようで、我が家では電話が繋がらなかったと大ブーイングでした。
 なにはともあれ、夜明け前のテントの外を見ると予想外に三日月のお月見モードとなりちょっと嬉しいおまけとなりました。夜明け&月見の二重奏でしかも夜明けも綺麗に色づいていき昨日とは違い視界もかなり遠くまで利き九州だけでなく四国方面の山もはっきりと見えていました。

 と言った具合の今年の初山でした。今年もどうぞ皆様よろしくお願い致します。 

 

    
林床地帯はこの程度の雪です



     
同じく登山道の様子です



  
  
マタエ下あたりの日当たりの悪い場所では
結構雪が残っています。



マタエ

 


マタエ〜西峰途中


   

西峰山頂




同じく・・・


  

大分市内の夜景




夜明け前




テントの中から見える鶴見岳




こんな調子で今年の山が始まりました。
本年もよろしくお願い致します。




夜明け&月見&金星&夜景の四重奏