黒岳 雨堤経由で歩きました。 ちょっと間違えてしまった・・・

 概ね、紅葉騒ぎも落ち着きつつありますが、それでももう少し紅葉を眺めてみたい、黒岳はどーなんだろ? 等と欲張った考えと仕事の都合で、またも8日が休みになったこともあり黒岳を歩くこととしました。黒岳は2004年4月以来、3年半ぶりとなります。2004年の頃は山歩きを始めて間もないころだったので、かなりくたびれた記憶があります。それから、今回の黒岳参考の目的は、黒岳の東側の雨堤を通過するルートの把握です。このルートに関しては迷いやすいとの情報とごく普通に歩いたレポートとがあり、最近は後者の報告も多く目印も多いようなので、ルートの測定を試みることにしました。

 朝日を拝むわけでもないので、黒嶽荘の登山口を7時30頃にややのんびりめの出発です。前日、日頃不慣れな作業などがありやや、足や肩がこわった状態で歩き始めました。久々に歩いて感じたのは、登山道に岩が多く歩きにくいことです。黒岳の参考タイムがくじゅうの他の山に比べ時間が掛かるのはこのせいかもしれません。時折、花牟礼山方面の様子を眺めながら9時頃に前岳山頂に到着です。黒嶽荘登山口から1時間30分程度(休憩含まず)でした。
 前岳山頂から千町無田側の谷を覗くとぼちぼち紅葉が見えます。また、黒岳方面を見上げると迫りくる山がそびえくじゅうの他の山とは違った威圧感を感じます。

 前岳を後に歩き始め20分もすると上台ウツシとなりますが、この辺りの紅葉がまずまず綺麗でした。黒岳の場合、木の下を歩く時間が長いので足元の落葉か木を見上げて紅葉を楽しむといった趣です。しばらくすると急登となり高塚山に向けて登っていきます。ようやく傾斜が緩やかになるとあちこちで赤い紅葉の葉っぱがスポット的に落ちていて、なかなかの風情です。気持ちは天狗に登り高塚山はパスのつもりでしたが、気が付くと高塚山へ向かって歩いていました。山頂に着くと以外と登山客が多く景色の良さそうな場所はそれぞれ皆さんがくつろいでいたので、隅っこで雲の陰が取れない大船北面を眺めていました。大船北面の標高の低い場所ではまだまだ紅葉が残っています。しばらく、天気の回復を期待しましたが、どうやらその気配も無いので風穴方面に下り始めました。途中、こちらの斜面も紅葉がめに入ったので、大船側から見た黒岳南斜面もまずまず景色では、と想像されます。

 12時過ぎに風穴に着きましたが、その間、結構多くの方が登ってこられました。恐らく30名程度はいたでしょうか・・・
風穴で休憩後、初の雨堤経由ですが、そー言えば、このルートを歩いていて、雨堤経由で黒嶽荘に戻る予定だったのに今水方面に来てしまった方に会い、黒嶽荘まで送った記憶が思い出され、少々不安になりました(予感的中!?)。
 風穴から今水方面へ歩き始め、天気が次第に悪くなりつつも頭上の紅葉を楽しみながら歩き進み、自分でここが分岐点と思いこんでいた所まで来て、地図を広げるとなんと大船東尾根分岐である「前セリ」のずいぶん手前ではあーりませんか! ショック・・・ やっちまった〜
 
 ここは気を取り直して、登山道を引き返し、途中でお会いした方に分岐の事をお聞きすると、「看板がありますよ」とのこと。自分の記憶の中では、大船から降りてきた看板しか記憶になく、「あそこまで戻るのかよ〜」と少々落胆&自己嫌悪に陥りながらとぼとぼと歩き始めました。しばらくすると、そこまでいかないところで看板があり、今水方面から登ってくると見えるのですが、大船や黒岳からの下りの場合は角度的に見えにくかったようです。
 過去のHPを見ると迷いやすいなどと書かれているようですが、歩き始めてしばらくはかなり強烈な赤のペンキでマーキングされているので、まず迷うことはないと思います。ただし、峠を過ぎた辺りからマーキングが減り、時折道を捜すこともありましたが、冷静に眺めれば自ずと道は見えてきます。 途中で原生林保護の看板や雨堤などを経て無事登山口に戻りました。途中の紅葉は天気が今イチだったこともありますが天気さえ良ければまだまだ楽しめる状況でした。

 以上、要約すると
  @紅葉は気温&雨次第ですが、あと1週間くらいで標高の低い場所が中心
  A雨堤経由の分岐点は看板がありますが、大船、黒岳から今水方面へ下る時は見えにくいので注意してください
  B雨堤経由の道はさほど迷いやすい場所は無いですが、時折注意を要する場所があります。
    分岐から黒嶽荘まで2時間程度です。

 
 
1.枠の数字は下の画像の番号です。
2.登った高さ 1150mくらい、歩いた時間 7時間30分(休憩含む)
  @登山口〜前岳 100分   A前岳〜高塚山 110分
  B16分岐〜登山口 110分
  写真を撮りながらの参考タイムです。



 (1)
 朝日を浴びる黒岳。中腹より下にはまだまだ紅葉が見えます


 
 (2)
 登山口。真ん中の看板には左の矢印があり「雨堤」と書かれています。
 今回は、まず実線方向へ登り、点線方向から下山してきました。

 (3)
 実線方向に進むと立派な門があります。入場料は不要・・・


 (4)
 石が多い登山道。


 (5)
 手前右の山が花牟礼山、遠くには双耳の由布岳。

 (6)
 阿蘇野



 (7)
 前岳手前



 (8)
 前岳から千町牟田方面の様子。標高の低い場所ではまだまだ彩りが鮮やかです。

 (9)
 しばし、急登を登り前岳を眺めたところ。


 (10)
 山頂。画像には写っていませんが、10名近くの方がくつろいでいました。

 (11)
 大船方面。これ以上雲が晴れることはありませんでした。
 しばらくすると、黒岳の山頂もガスがかかってしまいました。



 (12)
 今回はパスした天狗。

 (13)
 風穴から今水方面に下る途中、黒岳方面を見上げたところで、
 それなりに紅葉が見えます。



 (14)
 この看板まで来ると、分岐点はとうの昔に通過しています。
 ここから(15)の看板まで後戻り・・・

 (15)
 今水方面から登ってくると、「上峠」とかかれた看板が見えますが、大船方面から下ってくると、その看板が見えにくく見過ごしてしまいがちです。
 大船山から下ってきた交差点からここまで100mちょいで3分程度です。


 (16)
 登山道。



 (17)
 岩にペンキで峠当たりまで絶えることなくマーキングがあります。
 途中からほとんど無くなると、ちょっと不安になりますが、冷静に
判断していけば大丈夫です。



 (18)
 遺伝資源保存林の看板。下りの場合ここまで急な下り、
ということは、登りの場合は急な坂の入り口なのであります・・・ 

(19)
 雨堤。天気が今イチで薄暗い感じですが、天気が良いとオアシスのような
場所になりそうです。



 (20)
 雨堤を過ぎると作業道をしばらく歩きます。

 (21)
 作業道を下り10分程で黒嶽荘に向かう看板があります。
 小さいので見落とさないようにしましょう。
 ここから10数分で黒嶽荘です。


もみじの絨毯



上台うつしにて