祖母山・神原ルート(2007.2.25)

 最近の山行から、もう少し重い荷物に慣れておく必要があるなぁ、と感じたことと祖母山系を歩いた回数がまだまだなので、今回はザックが最低20kgになるよう水を詰め込みボッカ(というほどでもありませんが)を兼ねて嬉し恥ずかし祖母山・神原ルートデビューです。
 高校生の頃、遠く感じていた祖母山で、祖母山といえば神原、神原と言えば祖母山の登山口というイメージ、今となれば尾平や上畑、九折口等々がある訳ですが、やはり気持ちの中では別格でした。そういうことで少々緊張した気持ちで登山口に向かいました。

 天気は予報通り、昨日とはうって変わってしっかり曇りで、駐車場に先に来られていた方もどうしようか迷っているようでした。駐車場には休憩所を兼ねた立派なトイレがあり、駐車場の広さは15〜20台を駐車できる程度です。時期によっては駐車できることができないかもしれません。結局、出発する時に停まっていた車は3台のみでした。
最初は杉林を歩きますが15分ほどすると川沿いを歩き始めます。しばらく歩くと登山道の真正面に御社の滝が見え、ちょっと一息つきたくなる場所です。川沿いに歩き続けると間もなく5合目小屋(標高860m)です。5合目小屋を出てからしばらくは丸木の階段で、これはちょっと辛いですね〜。階段が終わると涸れ沢を横断し、ここから急登となりますが、祖母傾山系では普通の道で、印象としてはむしろ歩きやすく感じた次第です。
 涸沢から2.4kポストが間もなくですが、ここで標高1,000mです。スズタケも他のコースに比べおとなしく景色もぼちぼち見えるようです。
 本日は途中までガスの中を歩いていましたが、急にガスがとれ雲の上にでましたが、頭の上はやはり雲で雲海と雲にサンドイッチされた感じです。とにかく黙々と国観峠を目指して歩きます。国観峠のちょっと手前に脇道がありますが三角点があり開けています。当日は曇りで景色は良く見えませんでしたが、祖母山や周囲が良く見渡せる場所と思います。

 国観峠では霜柱がしっかり立っています。国観峠から祖母山に向けて歩き始めると登山道が凍っています。所々でアイスバーンとなっていて、9合目を過ぎると足場を注意して歩かないとツルツルです。登りは何とかしのげますが、下りは万が一と思って担いでいたアイゼンを着けて歩きました。また、山頂周辺では雪もちらついていてアイスバーンの上にうっすらと積もっていました。まだまだ、山の上では冬の装備は必要ですね〜
 山頂でひょっとしたら雲がとれるかなぁ、と思って待っていましたが晴れることが無くちらちらと雪が降り続きました。山頂にいる間に3グループ、7名が登ってこられました。この中で危ねぇ、と思ったのは4名の学生グループです。前日は天狗の岩屋で寝たそうですが、祖母山頂に着いたのが10時過ぎで、それから、大障子を往復して9合目小屋に泊まるとか。でもって、「鹿ノ瀬は今日の天気は気を付けた方がいいですよ」と言うと、鹿ノ瀬のことを知らないようで、人ごとですが不安を感じた瞬間でした。

 結局、晴れ間を見ることもなく、下りでは誰にも会わず静かな山行でした。これまでピストンとなってしまうコースのため登らずじまいのコースでしたが、やはり有名なだけに良いコースでした。
今回、登っていて気が付いた点がいくつかあったので、以下書き留めておきます。

【距離ポストのこと】  
 尾平から登る時は標高が書かれたポストがありますが、神原ルートのポストには祖母山頂までの距離を書いてあります。でも山を登る者としては「距離より標高」ということで各ポストの標高を押さえてみました。地図中にポストの標高を記載したので、参考にしてください。

【五合目小屋のこと】
 無人小屋です。川の横にあり味のある小屋です。きちんと間取りを観ておけば良かったのですが、大部屋2、小部屋1で川の方にトイレがあります。
1.標高はGPSで測定したルートを地図に落として、地図から標高を特定しているので
  概ねの目安としてください


(1)
 実質の登山口となる駐車場と右側が休憩所兼トイレ。



 (2)
 林道看板の下に大障子岩登山口の看板があります。

 (3)
 しばし、杉林を歩き道が川沿いを歩くようになるとベンチがあったりして、御社の滝に出ます。



 (4)
 5合目小屋。年期が入った小屋ですが味のある小屋です。


 (5)
 涸れ沢を渡ると次第に勾配が急になりますが、他のルートに比べると歩きやすいです。


 (6)
 途中の登山道の様子。スズタケも他のコースに比べると
おとなしいように感じます。


 (7)
 途中はガスの中でしたが、雲海の上にでました

 (8)
 国観峠です。標高1500m程度で、祖母山まではあと一息。
 この先、9合目から上はかなりツルツルでした。


 (9)
 先々週には無かった気がする・・・
 ケルンのゲージツ作品ができておりました
 



 (10)
  祖母山頂から宮崎県方面の雲海